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芝浦電子<6957>、同社に対して台湾電子部品大手YAGEOがTOB予定を発表

2025-02-05

芝浦電子はサーミスタと呼ばれる素子を使った温度センサーの専門メーカー。自動車、空調機器を中心に幅広い分野に製品を供給している。同社は台湾YAGEO CorporatinからTOB(株式公開買い付け)公表について事前連絡を受けておらず、今後、開示文書など関連情報を精査し、TOBに賛成か反対かなどの意見を表明するとしている。YAGEOは芝浦電子の賛同を得たうえで、5月7日にTOBを開始する予定。

YAGEOは抵抗、コンデンサー、コイルなどを主力とする電子部品大手で、台湾証券取引所に上場。成長戦略として回路保護部品とセンサーを新たな事業の柱に位置付け、近年、ドイツ、フランスなどで関連メーカーの買収を進めており、グループの製品ポートフォリオ強化の一環として、新たに芝浦電子を傘下に取り込む。

買付代金は最大655億円。YAGEOは芝浦電子の全株式取得による完全子会社化を目指す。芝浦電子株の買付価格は1株につき4300円。TOB公表前日の終値3140円に36.94%のプレミアムを加えた。

買付予定数は1524万6293株。下限は所有割合50.01%にあたる762万4600株。買付期間は30営業日を予定。公開買付代理人は三菱UFJモルガン・スタンレー証券(復代理人は三菱UFJeスマート証券)。

芝浦電子に1953年に創業。1985年に株式を店頭登録し、2013年にジャスダック市場に上場。2022年4月に東証スタンダード市場に移行した。

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