積水化学工業は18日、米国Genzyme Corporation(以下 ジェンザイム社)と、ジェンザイム社が展開している検査薬事業の買収に関する契約を締結した。
譲り受ける事業の概要は以下のとおり。
〔事業内容〕 生化学・糖尿病・感染症・免疫検査を中心とした臨床検査薬の開発製造販売
〔主要拠点〕米国3拠点、カナダ1拠点、イギリス1拠点、ドイツ1拠点の合計6拠点
〔売上〕 167百万USドル(2009年12月期)
〔買収金額〕 265百万円USドル
〔譲受け日程〕 2010年12月末日予定
米国では、積水化学の100%持株会社である、Sekisui America Corporationが新たに米子会社を設立し、本事業が北米に有する資産を取得する。
積水化学は、メディカル分野を戦略事業分野として業容拡大に取り組んでおり、検査部門・医療部門に経営資源を集中投下し、日本国内の競争力のある製品群を積極的に海外展開を図ることを重点施策として掲げている。
ジェンザイム社の検査薬事業は、1995年より積水メディカル検査薬事業の欧米への売上拡大戦略の重要な役割を握ってきた。
積水メディカルでは、本件買収により、長年培った事業提携をより強固なものとし、
1.重点領域(生化学、血液凝固、糖尿病、感染症、先端技術)強化
2.海外販売網の活用
3.海外生産拠点の獲得
を目指す。