岸田文雄首相が8月10日に内閣改造に踏み切る。公になったのは5日。わずか5日で内閣を改造する背景には、岸田政権の長期化に向けた権力固めの動きがある。そのための手段が「安倍派の排除」と「派閥M&A」だ。内閣改造はそのための「仕掛け」と言える。
「良くて20議席減、下手をすると40議席以上減らして自民盗の単独過半数割れ」とまで言われた衆院選だったが、いざフタを開けてみると絶対安定多数をギリギリながら単独で確保した。これは自民党ではなく、岸田文雄首相が率いる宏池会の勝利と見て良い。