「政治汚職」という社会の闇を題材に、スリルたっぷりの人間ドラマや痛快ストーリーを織り交ぜた、社会派サスペンスの傑作『悪い奴ほどよく眠る』。1960年公開の本映画は、黒澤明監督が設立した黒澤プロダクションの第一回作品として注目を集めた。
『黒部の太陽(1968年)』は、今観ても色あせない名作。2013年にブルーレイ・DVDが解禁されたが、これには大人の事情がある。業界タブーに立ち向かった石原と三船の熱き想いと、困難にめげず難航工事に立ち向かう人々の戦いが作中で交差する。
映画「天国と地獄」は、娯楽時代劇を世に送り出した黒澤明監督が小説『キングの身代金』にインスピレーションを受け世に送り出した作品。高台の上に建つ豪邸とボロアパートに対比される格差が生み出す誘拐事件を軸に展開するサスペンスムービーだ。