1週間のM&A速報まとめ（2025年11月24日〜2025年11月28日）

2025年11月25日

GENDA＜9166＞、カラオケ機器流通・カラオケ店運営のエーセツを子会社化

ゲームセンターやカラオケ店などを展開するGENDAは、カラオケ機器のレンタルや販売、カラオケ店の運営を手がけるエーセツ（大阪府吹田市）を子会社化することで、カラオケ機器ディーラー事業での地位向上や流通の効率化につなげる。

テクノホライゾン＜6629＞、関連会社でAVインテグレーターのインドCOLLABORATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIESを子会社化

教育機関向けの書画カメラや電子黒板などを展開するテクノホライゾンは、関連会社で音響・映像システムの構築を手がけるAVインテグレーターの印COLLABORATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES PRIVATE LIMITED（ムンバイ市）の持ち株比率を引き上げて子会社化し、グループ経営の効率化と意思決定の迅速化を図る。

GMOインターネットグループ＜9449＞、プライム・ストラテジー＜5250＞をTOBで子会社化

GMOインターネットグループは、Webサイト運営やサーバの保守管理の一括サービス「KUSANAGI」を運営するプライム・ストラテジーにTOB（株式公開買い付け）を実施し、自社によるホスティングサービスとKUSANAGIのセキュリティー機能やAI（人工知能）技術の一体化によるサービス価値の向上、両社のセキュリティサービス群を統合したプラットフォームの開発、顧客基盤の相互活用などの相乗効果を見込む。

東洋証券＜8614＞、金融商品仲介業のダブルチェックを子会社化

東洋証券は、IFA（独立系ファイナンシャルアドバイザー）で金融商品仲介業のダブルチェック（東京都葛飾区）を子会社化することで、IFAビジネスを強化し、チャネル拡大につなげる。

GreenBee＜3913＞、ウエストホールディングス＜1407＞から蓄電所を取得

GX（グリーントランスフォーメーション）サービス事業を手がけるGreenBeeは、再生可能エネルギー事業のウエストホールディングスから備前市穂波高圧第2蓄電所（仮称、岡山県備前市）を取得し、系統用蓄電池事業に参入する。

オプテックスグループ＜6914＞、産業用照明メーカーのフィンランドATEXORを子会社化

防犯用や自動ドア用などのセンサーなどを手がけるオプテックスグループは、傘下でLED照明を製造する英RAYTEC LIMITED（ノーサンバーランド州）を通じて、防爆型などの産業用照明を製造するフィンランドのATEXOR OY（ウーシマー県）を子会社化することで、欧州地域での事業拡大を狙う。併せて、危険エリア用照明製品の拡充やクロスセルの拡大、欧州規制への対応力の向上などを進める。

コメ兵ホールディングス＜2780＞、越境ライブコマース運営の米iShopShopsを子会社化

中古ブランド品などの買取販売店を展開するコメ兵ホールディングスは、バッグ・ジュエリー・アパレルなどの越境ライブコマースアプリ「ShopShops」を運営する米iShopShops,Inc（ニューヨーク市）を子会社化することで、グローバル市場での販路拡大や収益源の多角化を図る。「ShopShops」は米国を中心に、世界で約140万人のユーザーが登録しているという。

CIJ＜4826＞、ソフト開発のインフォテックソリューションを子会社化

独立系のソフトウエア開発会社であるCIJは、官公庁向けや交通・防災・消防などの社会インフラ系、金融機関・企業向けのソフトウエア開発を手がけるインフォテックソリューション（東京都豊島区）を子会社化することで、技術者のスキルアップや顧客層の拡大を図る。

2025年11月26日

アグレ都市デザイン＜3467＞、マンションデベロッパーのホーユーコーポレーションを子会社化

東京・神奈川を中心に分譲住宅の販売を手がけるアグレ都市デザインは、ファミリーマンション「ベルジュール」の分譲事業を展開するホーユーコーポレーション（東京都武蔵野市）を子会社化することで、ファミリーマンションの分譲事業を取得し、収益獲得機会の拡大につなげる。子会社化によってマンション用と戸建用の事業用地情報が補完されるという。

ソフィアホールディングス＜6942＞、アビメディカルから調剤薬局1店舗を取得

ソフィアホールディングスはシステム開発・MVNO（仮想移動体通信事業者）・調剤薬局運営の3事業を展開。アビメディカル（大阪市）から調剤薬局「やすらぎ薬局近江八幡店」（滋賀県近江八幡市）を取得し、調剤店舗数の増加や店舗運営の合理化による収益の向上を図る。

四国化成ホールディングス＜4099＞、化学メーカーのインドネシアTimuraya Tunggalを子会社化

四国化成ホールディングスは、硫酸などの基礎化学品や農業化学品を製造するPT Timuraya Tunggal（西ジャワ州）を子会社化することで、原料の調達安定化や東南アジアでの販売網の拡充につなげる狙い。Timuraya Tunggalは売上高88億7000万円、営業利益2億4100万円、純資産37億3000万円（2024年12月期）。

ホリイフードサービス＜3077＞、焼肉店運営のセイコーポレーションを子会社化

北関東を中心に居酒屋・レストランを展開するホリイフードサービスは、焼肉店を仙台市で2店舗、福島県郡山市で1店舗運営するセイコーポレーション（仙台市）を子会社化することで、郊外型店舗のリモデルなど、収益力の向上や競争力の強化につなげる狙い。セイコーポレーションは売上高2億1100万円、営業利益155万円、純資産3130万円（2025年7月期）。

ハピネス・アンド・ディ＜3174＞、RAINから純金ジュエリーブランド「JUNGOLD」事業を取得

セレクトショップやEC（電子商取引）を通じて宝飾・バッグなどを販売するハピネス・アンド・ディは、RAIN（東京都台東区）から純金ジュエリーブランド「JUNGOLD」の事業を取得し、地金ジュエリーのラインアップ拡充やブランド価値の強化を図る。また、自社の販売網を活用し、JUNGOLD製品の販路拡大につなげる狙い。

ディーエムソリューションズ＜6549＞、外国人材向け就職・転職情報サイト運営のオリジネーターを子会社化

ダイレクトメールの発送代行サービスやWebメディア運営などを手がけるディーエムソリューションズは、高度外国人材が中心の就職・転職情報サイト「リュウカツ」を運営するオリジネーター（東京都渋谷区）を子会社化することで、収益基盤の多角化や自社の顧客に対するIT人材の供給、グローバル展開に向けた布石などの相乗効果を見込む。

2025年11月27日

任天堂＜7974＞、バンダイナムコホールディングス＜7832＞傘下でゲーム開発のシンガポールBandai Namco Studios Singaporeを子会社化

任天堂は、グループのゲーム開発体制強化につなげる。取得するシンガポールのBandai Namco Studios Singapore Pte. Ltd.（BNSS）は、バンダイナムコホールディングス傘下でゲーム内のアート素材制作を手がける。これまでも「スプラトゥーン」で開発の一部を手がけるなど、任天堂と取引実績があるという。

タウンズ＜197A＞、丸紅＜8002＞傘下で医療機器・医療用システム専門商社のクレアボ・テクノロジーズを子会社化

感染症の迅速診断キットなどを製造するタウンズは、医療機器やSaMD（医療機器として機能するソフトウエア）への進出を狙う。子会社化するクレアボ・テクノロジーズ（東京都中央区）は、医療機器の輸入や医療機関向けシステムの導入支援を手がけており、先端医療機器やSaMDの発掘と目利き力を評価した。

小糸製作所＜7276＞、自動車用照明機器製造子会社の英Koito Europeを現地社に譲渡

小糸製作所は欧州での日本車のシェア低下を背景に、現地事業のダウンサイジングを図る。売却するのは標識灯メーカーの英Koito Europe Limited（ウスターシャー州）。

ヒガシマル＜2058＞、クロマグロ養殖事業子会社のヤンバル琉宮水産を旭物産に譲渡

養魚用飼料などを製造するヒガシマルは、天然マグロ資源量の回復に伴い、完全養殖マグロの需要が伸び悩み、採算性の改善が望めないとして、ヤンバル琉宮水産（沖縄県大宜味村）を売却する。

ビースタイルホールディングス＜302A＞、キカリから医療人材派遣事業を取得

求人サイトの運営や人材派遣サービスを提供するビースタイルホールディングスは、人手不足が深刻化している看護・介護領域での「メディカル派遣事業」を強化しており、同事業の規模拡大が狙い。キカリ（東京都千代田区）から医療介護領域の労働者派遣事業を取得する。

ルネサンス＜2378＞、デイサービスの楓の風を子会社化

フィットネスクラブ運営のルネサンスは、自社の「元氣ジム」が手がける介護リハビリ事業拡大につなげる。取得する楓の風（横浜市）は直営で13拠点、フランチャイズ（FC）で23拠点のデイサービス施設を運営している。

2025年11月28日

エアトリ＜6191＞、旅行情報サイト「トラベル jp」運営のベンチャーリパブリックを子会社化

航空券のオンライン予約サービス大手のエアトリは、グループの22事業目となる新規事業「ポータルサイト事業」に参入し、多角化による業容拡大を図る。ベンチャーリパブリック（東京都中央区）を同事業の中核子会社とし、「エアトリ」の顧客基盤やブランド力を活用し、事業拡⼤・強化を図る。

エス・エム・エス・データテック＜317A＞、システム調査・企画・開発のアルガを子会社化

システム開発・運用を手がけるエス・エム・エス・データテックは、両社の人材・技術・ノウハウ・顧客基盤を統合することで、事業拡大につなげる。アルガ（大阪市）はコンピュータシステムの調査や企画、開発・販売のほか、コンサルタント業務を展開する。

BIPROGY＜8056＞、小売業者向けマーケティング支援のYosemite1を子会社化

SIer（システムインテグレーター）大手のBIPROGYは、需要予測や販促最適化、発注の自動化などの新たなサービス展開につなげる。Yosemite1（東京都港区）は、実購買データを分析し小売業者のマーケティングを支援するカタリナマーケティングジャパン（同）を傘下に持つ。

クラシル＜299A＞、elevenからVTuber事業を取得

ライブ配信者のマネジメント事務所を手がけるクラシルは、VTuber事業などエンターテインメント領域の強化を図る。事業取得先のeleven（東京都渋谷区）は、アーティスト・タレントの育成・マネジメントを手がける。

クラシル＜299A＞、NROプロダクションからVTuber事業を取得

ライブ配信者のマネジメント事務所を手がけるクラシルは、VTuberなどエンターテインメント領域の強化を狙う。事業取得先のNROプロダクション（東京都府中市）は、漫画・アニメーションの企画制作を手がける。

ナック＜9788＞、ダイキアクシス＜4245＞傘下で宅配水「クリクラ」FC加盟店のクリクラ愛媛を子会社化

宅配水「クリクラ」を手がけるナックは、ダイキアクシスからクリクラのFC事業を新設分割で承継したクリクラ愛媛（松山市）を子会社化することで、事業継続と営業エリアの拡大を図る。ダイキアクシスでは、製品流通の長距離化により、人的な負担増が顕在化していたという。

キヤノン＜7751＞、キヤノン電子＜7739＞をTOBで完全子会社化

キヤノンは、傘下でスキャナーや宇宙関連製品を手がけるキヤノン電子が、株価純資産倍率（PBR）1倍割れとなっていることから、経営の効率化が必要と判断した。

Arent＜5254＞、ソフト開発のアサクラソフトを子会社化

建設業界向けのシステム開発を手がけるArentは、業務間のデータをAPIなどでつなぐ「アプリ連携型プラットフォーム」の実現を狙う。アサクラソフト（岡山県津山市）は、見積・積算などのバックオフィス領域に強みを持つ。

エルアイイーエイチ＜5856＞、教材販売子会社の創研をマナビバに譲渡

食肉卸や酒類製造、教材制作などを展開するエルアイイーエイチは、グループ経営資源の最適配分のため教育事業の縮小を進めており、その一環。

ワールド＜3612＞、阪急阪神ホールディングス＜9042＞傘下で化粧品・家具・インテリア雑貨販売のワールドスタイルレーベルズを子会社化

アパレル大手のワールドは、重点領域とする化粧品、家具、インテリア領域の事業拡大と、自社プラットフォーム活用による対象事業の収益拡大、阪急阪神グループとの共創・協業関係の構築などの相乗効果を見込む。