ハイブリッドテクノロジーズは、ベトナムでITコンサルティングなどを展開するNGS Consulting Joint Stock Company(ハノイ、NGSC。売上高15億円、営業利益700万円、純資産2億5900万円=15カ月変則決算)の株式40%を取得し、子会社化することを決めた。取得割合は過半数に届かないが、取締役の指名権を持つなど実質支配力基準に基づき連結子会社の扱いとする。ハイブリッドテクノロジーズは成長戦略としてベトナム市場への進出を掲げており、日本での事業展開を目指すNGSCと思惑が一致した。NGSCは2018年設立。株式の取得価額は約3億3500万円だが、アドバイザリー費用などを含めた総額は未確定。取得予定は2025年2月下旬。
ロゴスホールディングスは、注文住宅設計・施工の坂井建設(新潟県長岡市。売上高67億2000万円、営業利益3億2000万円、純資産10億4000万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。新潟県でのシェア向上を含めたグループにおける注文住宅事業の強化が狙い。坂井建設は1948年創業で、土木・建築工事を手がけていたが、2006年に住宅事業を開始。現在ではオリジナル注文住宅ブランド「ディテールホーム」の展開を主力としている。取得価額は31億1900万円。取得予定日は2024年12月26日。
アクセルマークは17日、ゲーム・アプリ開発を手がけるスパイラルセンス(東京都千代田区。売上高1億8600万円、営業利益262万円、純資産4510万円)の全株式を取得し、子会社化すると発表した。トレカ事業におけるEC(電子商取引)開発の連携やエンジニア領域の人材サービスの強化を期待している。スパイラルセンスは2011年に設立。取得価額は非公表。取得予定は2025年5月下旬。
ERIホールディングスは17日、プラント設備設計を手がける花田設計事務所(兵庫県芦屋市)の全株式を取得し、子会社化すると発表した。3D(3次元)測量とBIM/CIMモデリング技術を融合した「デジタルツイン」(サイバー空間に現実空間を再現)によるコンサルティング事業を、住宅・建築から土木インフラ、プラント、環境関連事業まで幅広く展開するのが狙い。花田設計事務所は1984年に設立。取得価額は非公表。取得予定は2025年1月中。
グランディーズは17日、SAAFホールディングス傘下で、東京都・埼玉県で不動産事業を手がける三愛ホーム(埼玉県川越市。売上高6億8900万円、営業利益△400万円、純資産3億9600万円)の全株式を取得し、子会社化すると発表した。グランディーズは、地方都市を中心に低価格の分譲住宅・投資用不動産の開発・販売を主力事業としており、今回の子会社化で関東圏における事業展開を加速させる。三愛ホームは1998年に設立。取得価額は4億5500万円。取得予定日は2025年1月6日。
共栄セキュリティーサービスは17日、警備・ビルメンテナンス業を手がけるネオ・アメニティーサービス(千葉市。売上高3億700万円、営業利益△400万円、純資産0百万円)の全株式を取得し、子会社化すると発表した。ネオ・アメニティーサービスが有する専門性の高いサービスを加えることで、収益機会の拡大が期待できると判断した。ネオ・アメニティーサービスは2003年設立。取得価額は2200万円。取得予定日は2025年1月9日。
日本エスコンは17日、三菱ケミカルグループ傘下の三菱ケミカル(東京都千代田区)とダイヤリックス(東京都港区)から不動産賃貸・管理事業を取得すると発表した。三菱ケミカルが同事業を新会社の芝リアルエステート(同)に承継させたうえで、日本エスコンが芝リアルエステートの全株式を取得する形とする。賃貸収益不動産による安定収益の確保が狙い。取得価額は約203億6400万円。取得予定日は2025年4月1日。
チェンジホールディングスは17日、M&A仲介事業を手がけるfundbook(東京都港区。売上高57億6000万円、営業利益14億5000万円、純資産24億円)の全株式を取得し、子会社化すると発表した。従来のDX(デジタルトランスフォーメーション)を中心とした企業向けコンサルティングサービスにM&Aを組み合わせることで、地方企業の活性化とM&A仲介業界の変革が期待できると判断した。fundbookは2017年設立。取得価額は156億3000万円。取得予定日は2024年12月23日。
出光興産はオーストラリア子会社を通じて、同国クイーンズランド州にあるバナジウム鉱山の開発とバナジウム電解液の製造を手がけるVecco Group Pty Ltd(ヴェッコ、ブリスベン)に追加出資し、子会社化すると発表した。持ち株比率を現在の14.7%から51%に引き上げる。今後、電力需要の世界的な増加が予測される中、再生可能エネルギーの導入拡大に必要な重要鉱物事業に本格進出する。ヴェッコへの出資は2022年10月から3度目で、今回の追加出資額は約6200万豪ドル(約60億3000万円)。
ガンホー・オンライン・エンターテイメントは、gumi傘下でゲームコンテンツ制作を手がけるエイリム(東京都渋谷区。売上高14億1000万円、営業利益1億2000万円、純資産8億7300万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。グローバル配信を見据えたゲーム開発の体制拡充の一環。エイリムは2013年設立。取得価額は5億8900万円。取得予定日は2024年12月27日。
くすりの窓口は、高齢者向け生活サポートと介護代行サービスのマッチングサイトを運営する子会社のヘルパーリンク(千葉市。売上高3610万円、営業利益△371万円、純資産△1090万円)の全保有株式51.02%を、18日付で同社元社長の樋谷祐希氏に譲渡した。今年2月に第三者割当増資を引き受けてヘルパーリンクを傘下に収めたが、その後、樋谷氏が表明・保証した書面の内容に疑われる状況が複数回生じたことなどから、グループから除外することが妥当と判断したという。譲渡価額は取得価額と同額の499万円。
日宣は、広告代理店のアスティ(東京都千代田区)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。グループの広告・ブランディング分野の業容拡大の一環。アスティは2023年8月設立で、大手不動産開発企業の指定代理店として、都心の高級マンションを中心とした広告プロモーションに強みを持つという。取得価額は非公表。取得予定日は2024年12月25日。
平和は18日、米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループ傘下でゴルフ場国内最大手のアコーディア・ゴルフ(東京都品川区)を買収すると発表した。アコーディアの持ち株会社であるPJC Investment(東京都港区。売上高1197億円、営業利益251億円、純資産1223億円)の全株式を5120億円で取得する。取得完了は2025年1月31日を予定する。アコーディアは国内173カ所でゴルフ場を保有・運営する。平和は傘下に業界第2位のパシフィックゴルフマネージメント(東京都台東区、148カ所)を持ち、両社を合わせたゴルフ場は321カ所に上り、世界最大級となる。
ホシザキはシンガポールのアジア統括会社を通じて、ベトナムの産業用冷蔵・食品加工設備メーカーASIA REFRIGERATION INDUSTRY JOINT STOCK COMPANY(ARICO、ホーチミン。売上高18億4000万円、営業利益6270万円、純資産6億4800万円)の株式51%を取得し、子会社化することを決めた。成長が期待されるベトナムおよび東南アジア市場での製造基盤を強化する狙い。ARICOの既存拠点を活用しながら、自社ブランドの業務用冷蔵庫の生産拠点を設置する予定。ARICOは2007年設立。取得価額は約13億4600万円。取得完了は2025年2月をめどとしている。
ウチヤマホールディングスは、介護子会社のさわやか倶楽部(北九州市)を通じて、三友医療(山形県米沢市)から介護付き有料老人ホームなど2事業所を取得することを決めた。東北エリアでの介護事業拡大が狙い。取得するのは介護付き有料老人ホーム「サンメイトきらら」(米沢市、定員48人)とグループホーム「グループホーム三友たかはた」(山形県高畠町、定員18人)。取得価額は非公表。取得予定日は2025年3月1日。
前田工繊は、幼稚園・保育園向け遊具メーカーの犀工房(大津市。売上高12億1000万円、純資産12億8000万円)の全株式を取得し、19日付で子会社化した。事業領域の拡大の一環で、遊具を通じて幼稚園・保育園向けの新たな販売ルートの獲得に加え、これまで手つかずだった公園分野にも進出する。犀工房は1991年設立で、木製・鉄製・FRP(繊維強化プラスチック)製の各種遊具、門柱・門扉、公園施設などを手がける。前田工繊は建設資材や産業資材を主力製品とする。取得価額は非公表。
ヨシムラ・フード・ホールディングスは、春巻きの皮を主力に中華料理用材料を製造する富強食品(千葉県野田市。売上高5億1000万円、営業利益3500万円、純資産1億8100万円)の全株式を取得し、19日付で子会社化した。ヨシムラは食品製造分野の中小企業を30社近くグループ化しており、その一環。富強食品は1958年に「富強豆品製造廠」として創業。国内で初めて春巻きの皮を製品化したことで知られ、高級中華料理店やホテル、高級スーパーを主な販路とする。ヨシムラは、確固とした事業基盤と高い利益率から今後も安定的な業績が期待でき、グループの成長に寄与すると判断した。取得価額は非公表。
日本情報クリエイトは、システム開発のYoufit(福岡市)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。主力とする不動産業向けソフトウエア製品の開発を加速させ、業容拡大につなげる。Youfitは2014年設立で、Webシステムの要件定義から設計、開発、テスト、運用・保守までをトータルに手がける。取得価額は非公表。取得予定日は2024年12月24日。
テンダは、AI(人工知能)ソリューション開発のAlmondo(東京都文京区。売上高2億1600万円、営業利益5000万円、純資産4400万円)の株式51%を取得し、子会社化することを決めた。AIを活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)領域の事業拡大につなげる狙い。Almondoは2023年2月設立で、東京大学松尾豊教授の研究室(東大松尾研)発のAIスタートアップ企業。取得価額は5億1000万円。取得予定日は2024年12月25日。
オーイズミは傘下の日本酒メーカー、妙高酒造(新潟県上越市)の全株式を、経営コンサルティングを手がけるTACTホールディングス(東京都港区)に19日付で譲渡した。食品・EC(電子商取引)事業の再編成の一環。オーイズミはパチスロ関連の遊技機製造などを主力とするが、事業の多角化を目的に2009年に妙高酒造を子会社化していた。妙高酒造は1956年設立で、「妙髙山」「越後おやじ」「越乃雪月花」などの日本酒ブランドを展開している。譲渡価額は非公表。
LINEヤフーは19日、越境EC(電子商取引)大手のBEENOSに対して完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を行うと発表した。買付代金は最大538億円。インバウンド(訪日観光客)によるリピート購入需要などを背景に成長が期待される越境EC事業の基盤を拡充する。2025年2月末をめどに買い付けを始める。
TOPPANホールディングスは、米大手包装メーカーSONOCO PRODUCTS COMPANY(サウスカロライナ州)から軟包装事業と熱成形容器事業を取得すると発表した。関連するSONOCOの子会社5社(米国2社、ブラジル・カナダ・インド各1社)を取得する。環境に配慮した包装材の需要が高まる中、サステナブル包装事業の海外展開を強化する狙いがある。取得価額は約2710億円。取得予定は2025年4~6月。
前澤給装工業は、水道用給水装置を製造する中国子会社の前澤給装(南昌)有限公司(江西省。売上高12億2000万円、営業利益△3600万円、純資産11億2000万円)の全持ち分を、現地投資会社の広州洪興投資有限公司(広東省)に譲渡することを決めた。グループの経営資源の選択と集中の一環。前澤給装(南昌)は2002年に設立し、給水装置製品の一部を生産してきた。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2025年1月1日。
テノ. ホールディングスは傘下企業を通じて、有料老人ホームや訪問介護ステーションを運営する飛翔(名古屋市。売上高1億8100万円、営業利益1100万円、純資産8300万円)と愛翔会(同。売上高2億5000万円、営業利益3100万円、純資産7900万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。2019年に参入した介護事業の拡大につなげるのが狙い。対象2社は兄弟会社で、飛翔は2013年、愛翔会は2009年に設立した。取得価額は3億2700万円。取得予定日は2025年1月10日。
扶桑電通は、ソフトウエア受託開発の北海道システムエンジニアリング(北海道帯広市。売上高8280万円、営業利益1310万円、純資産1億4300万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。自治体ビジネスの拡大につなげる狙い。北海道システムエンジニアリングは1984年設立で、道内の自治体向け人事関連システムの開発・導入を中心に実績を積み、一般企業向けに販売・在庫管理システムなども手がける。取得価額は非公表。取得予定日は2025年1月23日。
TOKAIホールディングスは傘下企業を通じて、ITインフラ設計・構築のジーアンドエフ(東京都新宿区。売上高7億1100万円、営業利益2700万円、純資産2億3000万円)の全株式を取得し、20日付で子会社化した。成長分野であるITインフラやクラウド関連の技術者体制を強化し、DX(デジタルトランスフォーメーション)需要を取り込む。ジーアンドエフは1993年設立。取得価額は非公表。
中央自動車工業は、自動車補修部品の輸出販売を手がけるケー・エム・エンタープライズ(大阪市。売上高8億2400万円、営業利益3100万円、純資産2億8200万円)の全株式を取得し、20日付で子会社化した。自動車部品・用品の海外展開の拡大につなげる狙い。ケー・エム・エンタープライズは1981年設立で、東南アジア諸国の大手バイヤーとの継続的な取引体制を構築している。取得価額は非公表。
エージェント・インシュアランス・グループは、システム開発のコスモアビリティ(東京都千代田区。売上高1億9500万円、純資産6000万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。主力の保険代理店事業でデジタルを活用した募集・契約管理など、非対面での代理店業務を加速させる狙い。コスモアビリティは1992年設立で、システムコンサルティングから各種業務システムの開発、導入支援までのトータルサービスで実績を積んできた。取得価額は非公表。取得予定日は2025年1月8日。
科研製薬は、医薬品開発の米国Aadi Subsidiary, Inc.(カリフォルニア州)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。Aadiが保有する希少疾病用医薬品「FYARRO」に関する事業(直近売上高は約39億円)を獲得するのが目的で、子会社化に先立ち、「FYARRO」以外の事業はAadi親会社に移管される。Aadiが持つ希少疾病用医薬品の販売網・販売ノウハウを取り込み、米国での事業基盤を強化する。取得価額は約156億円。2025年6月末までに取得完了を目指す。
アール・エス・シーは、ビルや店舗、マンションなどの清掃を手がけるクリーンフォース(東京都荒川区。純資産3310万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。清掃事業の売上拡大や品質向上に向けた体制強化の一環。アール・エス・シーは警備事業を主力に清掃事業、設備管理事業などを展開している。クリーンフォースは2018年設立。取得価額は非公表。取得予定日は2025年1月31日。
サイネックスは、企業にIT人材を派遣するSES(システムエンジニアリングサービス)事業を手がけるリーディ(大阪市。売上高5億3200万円、営業利益9600万円、純資産2億9800万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。DX(デジタルトランスフォーメーション)サポート事業におけるSESやシステム・ソフトウエア開発体制の強化につなげる狙い。リーディは2015年に設立。取得価額は非公表。取得予定日は2025年1月6日。
セルムは、通訳・翻訳サービスのKYT(東京都港区。売上高24億7000万円、営業利益3億3500万円、純資産14億5000万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。セルムは人材・組織開発を基幹事業とするが、既存顧客からの高いリピート率など、顧客との長期的な関係性を背景とするビジネスモデルの点で両社は親和性が高く、相乗効果が見込めると判断した。KYTは1979年設立で、外部の通訳・翻訳登録者数として約2300人を抱え、IT・金融・医薬業界の外資系や日系グローバル企業を主な顧客とする。取得価額は28億700万円。取得予定日は2024年12月27日。
アクリートは、マーケティング活動支援のズノー(東京都港区。売上高6億5900万円、営業利益1390万円、純資産3億4700万円)の株式51%を株式交付の手続きで取得し、子会社化することを決めた。アクリートは事業多様化戦略に基づき、SMS(ショートメッセージサービス)単一の事業構造から転換を進めており、その一環。ズノーは2004年設立で、官公庁の入札・落札情報「入札王」、テレビ番組アーカイブス「ジーワン調査部」などを主力サービスとする。取得予定日は2025年1月11日。
GFAは、薬用育毛ローション「M-1シリーズ」を主力に医薬部外品を開発・販売するエムワン(東京都港区。売上高1億6600万円、営業利益7440万円、純資産1億3400万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。GFAは新規分野として再生医療をはじめとしたヘルスケア事業への展開を進めており、その一環と位置付ける。エムワンは2022年9月、「M-1シリーズ」製造販売元のSARABio温泉微生物研究所(大分県別府市)から当該事業を引き継ぐ形で設立した。「M-1シリーズ」は2007年に商品化以来、累計販売は自社EC(電子商取引)サイトやテレビショッピングなどを通じて192万本という。取得価額は3億6700万円。取得予定日は2025年1月10日。
粧美堂は、化粧品OEM(相手先ブランド生産)受託などを手がけるピコモンテ・ジャパン(大阪府池田市。売上高24億9000万円、営業利益2億200万円、純資産5億500万円)の株式52%を取得し、子会社化することを決めた。化粧品事業の成長加速のためには、これまで外部に委託していた化粧品の製造・販売や輸入代行を内製化し、ノウハウを蓄積することが重要と判断した。ピコモンテは2013年に化粧品・医薬部外品の輸入代行を目的に設立し、現在は化粧品のOEM受託事業を主力とする。取得価額は4億600万円。取得予定日は2025年1月10日。