オールアバウトは子会社のオールアバウトライフワークス(東京都渋谷区)が手がける手芸関連の認定講師育成・教育支援事業「楽習フォーラム」を、アクセサリーパーツ製造のエンドレス(東京都台東区)に譲渡することを決めた。2012年にコロネット(設立1997年、現オールアバウトアバウトライフワークス)を子会社化したが、コロナ禍を境に習い事や通所型サービスの利用が大きく減少し、業績低迷が続いた。事業撤退に伴い、当該子会社を解散する。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2024年11月29日。
イーサポートリンクは22日、食品流通販売のフロンティア(仙台市)から青果売場構築支援事業の取得交渉を始めると発表した。青果物を扱っていない自社店舗に青果売場を取り入れることで、売上増や集客力向上を目指す。フロンティアはイーサポートリンクが未取引の顧客や未参入の地域でサービスを提供しており、新たな販売チャンネルの確保や青果の商流増加などの相乗効果が見込まれるという。取得価額、取得予定日は未確定。
パスは22日、制御ソフトウエア・AI(人工知能)開発の三和製作所(横浜市。売上高2億2200万円、営業利益1240万円、純資産360万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。成長分野のAIやロボティクス技術を活用した産業機器の製造販売事業に直接参入するのが狙い。三和製作所が取り組むバイオマス発電設備に関わるガス炉の製造受託事業との相乗効果にも期待している。取得価額は未確定。取得予定は2024年11月中。
プロディライトは、インターネット回線の契約取次代理店事業を展開するNNコミュニケーションズ(東京都渋谷区。売上高17億円、営業利益△2300万円、純資産3億7900万円=子会社との単純合算)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。NNコミュニケーションズのWebマーケティングのノウハウを取り込み、クラウドPBX(インターネットを使った電話回線サービス)の販路拡大を目指す。取得価額は1億1320万円。取得予定日は2024年11月1日。
セレンディップ・ホールディングスは、新設するSPC(特別目的会社)を通じて、自動車部品ダクトメーカーのエクセル・グループ(東京都中央区)の株式を取得し、子会社化することを決めた。エクセル・グループは国内5社海外4社の計9社で構成。同社のグローバル生産体制を取り込み、セレンディップ・ホールディングス傘下で自動車部品製造子会社とのシナジーを創出する。取得価額は非公表。取得予定日は2024年12月4日。
I-neは、化粧品企画販売のトゥヴェール(大阪府箕面市。売上高41億円、営業利益13億5000万円、純資産24億9000万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。スキンケアカテゴリのブランドポートフォリオ拡充とサプライチェーンの効率化が目的。トゥヴェールは2002年設立。取得価額は101億300万円。取得予定日は2024年10月31日。
トーヨーカネツは子会社を通じて、ウインチメーカーのマックスプル工業(千葉県流山市)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。製品ラインアップの拡充と海外販路の獲得が目的。マックスプル工業は1976年設立で、建設現場で用いられる電動の高速巻き上げウインチを主力としている。取得価額は非公表。取得予定日は2025年1月17日。
I-neは、美容家電の企画開発、運営、製造・販売を手がけるTTrading(東京都千代田区)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。I-neが展開する美容家電ブランド「SALONIA」の生産・品質管理機能を取り込み、コスト削減やスピーディーな商品開発につなげる。TTradingはSALONIAの製造委託先の東亜産業が2024年9月に設立した。取得価額は非公表。取得予定日は2024年10月31日。
バルテス・ホールディングスは、Webデザイン開発のタビュラ(東京都新宿区。売上高1億6500万円、営業利益5370万円、純資産7320万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。主力であるソフトウエアテストサービス以外の領域で新たな事業の柱となり得る企業の探索をかねて進めていた。タビュラは模倣困難な高い技術力を持ち、グループ全体の業容の底上げにつながると判断した。取得価額は8億6500万円。取得予定日は2024年11月8日。子会社化後、タビュラの業績達成度合いに応じて最大1億5000万円の追加支払いが発生する。
インフォネットは、広報活動やSNS戦略などによるブランディング支援を手がける撮影ティブ(東京都渋谷区。売上高8120万円、営業利益△7万8000円、純資産353万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。総合的なコーポレートコミュニケーション支援の強化につなげる狙い。撮影ティブは2021年設立で、Web、EC(電子商取引)サイト、SNS、プレスリリースなどさまざまな情報発信ツールを用いたブランド価値の向上支援に強みを持つという。取得価額は5871万円。取得予定日は2024年10月29日。
品川リフラクトリーズは、オランダの耐火物メーカーGouda Refractories Group B.V.(売上高170億円、営業利益18億4000万円、純資産31億5000万円)の全株式を取得し、24日付で子会社化した。Goudaの欧州での生産・サービス拠点を獲得し、耐火物事業の中東、アフリカを含めたグローバル展開を加速する狙い。取得価額は約244億円。
ワタミは、米国発の世界的なサンドイッチチェーン「Subway(サブウェイ)」の日本法人である日本サブウェイ(東京都品川区。売上高5億3600万円、営業利益3000万円、純資産4億1600万円)の全持ち分を取得し、25日付で子会社化した。取得金額は非公表。併せて同日付で米国以外での事業を統括するオランダのサブウェイ・インターナショナル(アムステルダム)と日本で「サブウェイ」を独占的に展開できるマスターフランチャイズ契約を結んだ。ワタミは居酒屋などの外食事業と宅食事業を経営の両輪とするが、新たにファストフード事業に乗り出し、収益基盤の強化につなげる。