朝日放送グループホールディングスは子会社を通じて、女性向けアパレルの企画やデザイン、EC(電子商取引)事業を手がけるEim(京都市)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。オリジナル商品の企画・販売・マーケティングで連携を図り、EC事業の一層の強化を図る。取得価額、取得予定日はいずれも非公表。
ワタミは子会社2社を通じて、米国SONNY SUSHI COMPANY(ネバダ州。売上高7億5300万円、営業利益1億800万円、純資産2億2200万円)からネバダ州を拠点とした寿司の加工・卸売り事業を取得した。国内外のサプライチェーンの強化と海外販路の拡大が目的。取得価額は600万ドル(約9億900万円)。取得日は2024年4月6日。
ヒューリックは、個別指導塾「TOMAS」などを運営する持ち分法適用会社のリソー教育にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。TOB成立後に、第三者割当増資を実施。割当先となるヒューリックが持ち分を20.38%から51%に引き上げてリソー教育を子会社化する。買付総額はTOBと第三者割当増資合わせて約160億円。
ランディックスは9日、不動産テックベンチャーのリンネ(東京都千代田区)を完全子会社化したと発表した。リンネの強みである顧客管理システムの構築力を活用して、顧客へのより迅速で的確な物件紹介を実現するのが狙い。取得日、取得価額は非公表。
オートバックスセブンは9日、車検や整備、自動車板金事業を手がける近藤自動車工業(京都府久御山町)の全株式を取得し子会社化すると発表した。近藤自動車工業は1976年設立で、宇治市、久御山町などを中心に整備工場として50年近い実績を持つ。オートバックスは新たな整備事業者とのネットワークを構築することで、新規顧客の拡大と収益力の向上を狙う。取得予定日は2024年5月1日。取得価額は非公表。
トスネットは、アイワ警備保障(千葉県睦沢町。売上高4億3300万円、営業利益△444万円、純資産2500万円)の全株式を取得し、9日付で子会社化した。主力の警備事業でグループ体制を強化するもので、首都圏にあるトスネット首都圏(東京都江東区)、三洋警備保障(東京都世田谷区)、日本保安(千葉市)、エイコー(神奈川県横須賀市)の既存子会社との連携を進め、相乗効果に結び付ける。アイワ警備保障は1992年設立で、千葉県内で官公庁、病院、税務署などの施設警備や交通誘導警備を手がける。取得価額は非公表。
ラストワンマイルは、マンション向けインターネット事業などを手がけるCITV(東京都千代田区。売上高3億7500万円、営業利益200万円、純資産6100万円)を株式交換で完全子会社化することを決めた。ラストワンマイルが新たな柱の一つとして育成中のマンション向けインターネット設備サービス事業の拡大を加速させる狙い。取得予定日は2024年6月3日。
Welbyは、中部電力傘下で健康・医療情報の通信サービスを手がけるメディカルデータカード(東京都新宿区。売上高3800万円、営業利益△2億3100万円、純資産5900万円)の株式50.0002%を取得し、子会社化することを決めた。両社の情報基盤を組み合わせた製薬企業向けのデータ販売や、システムの一体運営を通じた新サービス(みなし健診など)の開発により、自治体、健康保険組合などへの事業展開を拡大する狙い。取得価額は1億5000万円。取得予定日は2024年4月26日。
PKSHA Technologyは、人事コンサルティング事業を手がけるトライアンフ(東京都渋谷区。売上高16億8000万円、営業利益2億4600万円、純資産7億6200万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。PKSHAグループが展開するAI(人工知能)搭載型SaaS(サービスとしてのソフトウエア)において人事領域の機能拡張などにつなげる狙い。トライアンフは1998年設立で、人事制度や評価制度の設計、採用支援、組織診断などを通じて3000社以上の顧客基盤を持つ。取得価額は非公表。取得予定日は2024年5月31日。
フィットワークスは、システム開発のミップ(大阪市。売上高2億6300万円、営業利益72万5000円、純資産2億4400万円)の全株式を取得し、11日付で子会社化した。ネットワーク、サーバーのインフラ構築の領域にとどまらず、近年、デジタルマーケティング、コンテンツ制作、アプリ開発といった上流工程への事業拡大に取り組んでおり、その一環。ミップは2000年設立で、製薬、物流向けシステムを中心に上流工程からワンストップで開発を手がけてきた。取得価額は非公表。
インサイトは、グループホームやサービス付き高齢者住宅を運営する子会社の風和里(札幌市。売上高2億9500万円、営業利益△307万円、純資産△4100万円)の全株式を、中村健太郎氏ら複数に譲渡することを決めた。中核である広告・マーケティング事業に経営資源を集中するのが目的。2012年にウエルネスヒューマンケア(15年に風和里に社名変更)を傘下に収めて介護福祉事業に参入したが、コロナ禍で稼働率が低下し、その後も採算性が改善せず、赤字が常態化していた。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2024年4月30日。
ホシザキはシンガポールの東南アジア統括会社を通じて、業務用厨房向けフードサービス機器の輸入販売を手がけるフィリピン最大手のTECHNOLUX EQUIPMENT AND SUPPLY CORPORATION(TLX、マカティー市。売上高41億7000万円、営業利益6億7500万円、純資産9億8400万円)など2社を子会社化することを決めた。成長市場であるフィリピンと東南アジアでの商圏拡大につなげる狙い。取得価額は合計約113億8400万円。
電源開発(Jパワー)は、オーストラリアの再生可能エネルギー企業「ジェネックス・パワー」(シドニー。売上高25億円、営業利益2億円、純資産197億円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。再エネ事業とこれに付随する蓄電設備の開発を加速する。Jパワーは現在、ジェネックス・パワーの株式を7.72%保有する。オーストラリアの上場会社株式を100%取得するためのSOA(スキーム・オブ・アレンジメント)と呼ばれる手続きを進め、7月中の買収完了を見込む。取得価額は約346億円。
ALiNKインターネットは、「温泉むすめ」と名付けたコンテンツプロデュース事業を展開するエンバウンド(東京都渋谷区。売上高1億4100万円、営業利益612万円、純資産4730万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。キャラクターコンテンツの企画・制作・運営などIP(知的財産権)プロデュース事業への新展開が目的。取得価額は2億5000万円。取得予定日は2024年5月10日。
ジェイリースは、ソフトウエア開発のエイビス(大分市。売上高17億円、営業利益9600万円、純資産3億3900万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。主力とする家賃債務保証事業の競争力向上に向け、ITを活用したサービス展開の強化につなげるほか、グループの事業領域の拡大にも寄与すると判断した。エイビスは1997年設立で、環境検査機関向けパッケージソフトの提供に強みを持ち、タイやマレーシアなど東南アジアで高齢者向けの見守りシステムも展開している。取得価額は12億6500万円。取得予定日は2024年4月30日。
コレックは、住宅用太陽光パネルの販売・設置を手がけるAoie(東京都千代田区。売上高12億円、営業利益1120万円、純資産2190万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。同種の事業を手がける傘下のC‐clamp(東京都豊島区)との連携を進め、販売・施工の両面で幅広い相乗効果を見込む。C‐clampが訪問販売を主力とするのに対し、AoieはWebによる販売に強みを持つ。Aoieは2021年に設立。取得価額は2億2000万円。取得予定日は2024年5月31日。