M&A速報

1週間のM&A速報まとめ(2024年2月5日〜2024年2月9日)

2024-02-10

2024年2月5日

レスターホールディングス<3156>、デクセリアルズ<4980>傘下の香港販売会社Dexerials Hong Kongを子会社化

レスターホールディングスは、電子部品の製造・販売を手がけるデクセリアルズの香港販売子会社、Dexerials Hong Kong Limited(売上高189億円、営業利益8億1400万円、純資産36億2000万円)の株式51%を取得し、子会社化することを決めた。デクセリアルズが49%を引き続き保有し、レスターホールディングスとの合弁会社となる。取得価額は約10億5400万円。取得予定日は2024年7月1日。

CAC Holdings<4725>、システムエンジニアリングを手がけるスカイプロデュースジャパンを子会社化

CAC Holdingsは子会社のシーエーシーを通じて、システムエンジニアリングサービス事業などを手がけるスカイプロデュースジャパン(東京都千代田区)の全株式を取得し子会社化することを決めた。シーエーシーの中核事業であるシステム構築サービスなどで人的資源の拡大を図る。取得価額は非公表。2024年2月末をめどに取得予定。

パラマウントベッドホールディングス<7817>、SMLFレンタルの福祉用具レンタル卸事業を取得

パラマウントベッドホールディングスは子会社で福祉用具レンタル卸事業を行うパラマウントケアサービス(PCS、東京都墨田区)を通じて、SMFLレンタル(東京都千代田区)からPCSの代理店事業を取得することを決めた。SMFLレンタルが同事業を会社分割して設立する新会社の全株式を取得する。フランチャイズ展開してきた地域の事業を系列化し、福祉用具レンタル事業の拡大を図る。取得価額は非公表。取得予定日は2024年7月1日。

いなば食品、焼津水産化学工業<2812>をTOBで子会社化

いなば食品(静岡市)は子会社のJump Life(同)を通じて、焼津水産化学工業にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買付価格は1株当たり1350円で、公表前営業日での終値1219円に対して10.75%のプレミアムとなる。焼津水産化学工業は賛同の意見を表明し、株主に本TOBへの応募を推奨している。TOBが成立すれば焼津水産化学工業の東証スタンダード市場への上場は廃止となる見通し。

2024年2月6日

売れるネット広告社<9235>、化粧品などのネット通販を手がけるオルリンクス製薬を子会社化

売れるネット広告社は化粧品、健康食品などのDtoC(Direct to Consumer=メーカーが自社で企画・生産した商品を自社ECサイトで直接消費者に販売)を手がけるオルリンクス製薬(名古屋市。売上高3億4000万円、営業利益3400万円、純資産△2200万円)の全株式を2月6日付で取得し、子会社化した。DtoC事業領域への参入による事業の多角化とノウハウの拡充が目的。取得価額は約100万円。

KDDI<9433>、ローソン<2651>をTOB、三菱商事<8058>と折半出資で共同経営へ

KDDIは6日、三菱商事子会社のローソンにTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。全国約1万4600軒のリアル店舗網や共通ポイントプログラムの「Ponta」を中心としたデジタルサービスを取り込み、生活者にとって利便性と利得性があるサービスを提供するのが狙い。

売れるネット広告社<9235>、運用型広告のグルプスを子会社化

売れるネット広告社は、運用型広告事業を営むグルプス(名古屋市。売上高4億5200万円、営業利益△1400万円、純資産1000万円)の全株式を2月6日付で取得し、子会社化した。健康食品や化粧品業界を中心とした、DtoC(Direct to Consumer=メーカーが自社で企画・生産した商品を自社ECサイトで直接消費者に販売)事業者向けのマーケティング支援サービスの強化と他業界への事業展開が目的。取得価額は3億3700万円。

2024年2月7日

プロパティデータバンク<4389>、アプリ受託開発のリーボを株式交換で子会社化

プロパティデータバンクは、Webアプリ・モバイルアプリの受託開発を手がけるリーボ(東京都港区。売上高1億7500万円、営業利益3200万円、純資産5500万円)を株式交換により子会社化することを決めた。クラウドを活用した不動産運用管理サービス「@プロパティ」など、主力サービスの開発を促進し、不動産経営の情報をデジタル化した「不動産DXプラットフォーム」の早期実現を目指す。

2024年2月8日

南陽<7417>、電子部品向け超音波洗浄機製造のAQUAPASSを子会社化

南陽は、電子部品向け超音波洗浄機の製造を主力とするAQUAPASS(佐賀県有田町。売上高5億9500万円、営業利益2300万円、純資産1億300万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。南陽グループの営業力とAQUAPASSの技術力を組み合わせ、新規顧客の開拓促進などの相乗効果を見込む。AQUAPASSは2016年設立で、開発、設計、製造から設置後のメンテナンスまで一貫して手がける。取得価額は非公表。取得予定日は2024年2月20日。

KLab<3656>、ブロックチェーンゲーム関連子会社BLOCKSMITH&Co.をシックスセンツホールディングスに譲渡

KLabは、ブロックチェーン(分散型台帳)ゲーム関連の開発子会社BLOCKSMITH&Co.(東京都港区。売上高3億3900万円、営業利益△1億500万円、純資産6900万円)の株式45%を、共同出資相手でKLab会長の真田哲弥氏の資産管理会社であるシックスセンツホールディングス(東京都港区)に譲渡することを決めた。これに伴い、シックスセンツのBLOCKSMITH&Co.に対する所有割合は現在25%から70%に高まる。KLabは2022年4月に戦略子会社としてBLOCKSMITH&Co.を設立したが、収益化まで時間を要すると判断し、事業体制を見直す。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2024年2月9日。

関西ペイント<4613>、塗料メーカーの香港WEILBURGER Asiaを子会社化

関西ペイントはオーストリアの傘下企業を通じて、塗料メーカーの香港WEILBURGER Asia Ltd.(売上高39億円、純資産32億8000万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。海外における工業用塗料事業の拡大が狙い。WEILBURGER Asiaは中国、インドでフライパンやアイロンなどに使われるノンスティックコーティングや鉄道用塗料、ストーブ・暖炉に使われる耐熱塗料を主力製品とする。取得価額は38億8600万円。取得予定日は2024年3月31日。

トヨタ紡織<3116>、自動車用シートカバー製造の中国子会社「聖和座套(蚌埠)」を香港社に譲渡

トヨタ紡織は、自動車用シートカバー製造子会社のセイワ(広島県尾道市)が100%出資する中国「聖和座套(蚌埠)有限公司」(安徽省。売上高15億6000万円、営業利益△9億4500万円、純資産△15億1000万円)の全株式を、香港貿易会社の香港創造社貿易有限公司に譲渡することを決めた。中国における自動車シート縫製事業の最適生産の一環。聖和座套は2012年設立で、近年は赤字体質が常態化し、債務超過に陥っていた。譲渡価額は非公表。譲渡予定は2024年中。

ジャパンエレベーターサービスホールディングス<6544>、エレベーター保守管理のエレドック沖縄を子会社化

ジャパンエレベーターサービスホールディングスは、エレベーターの保守管理を手がけるエレドック沖縄(那覇市)の株式52.5%を取得し、子会社化することを決めた。沖縄県での事業基盤の強化が狙い。エレドック沖縄は1998年設立で、保守管理台数は約900台という。取得価額は非公表。取得予定日は2024年2月9日。

ウェルビー<6556>、国内投資ファンドのポラリス・キャピタル・グループと組んでMBOで株式を非公開化

ウェルビーは8日、MBO(経営陣による買収)で株式を非公開化すると発表した。大田誠社長が国内投資ファンドのポラリス・キャピタル・グループ(東京都千代田区)と組んでTOB(株式公開買い付け)を行う。買付代金は最大約240億円。主力の障害福祉分野をめぐってはサービスの高度化に対する社会的要請への対応や、安定的な人材確保などが経営課題となる中、短期的な業績や株価にとらわれず事業改革を進められる体制が必要と判断した。

日新<9066>、中国合弁物流会社の中外運‐日新国際貨運を子会社化

日新は、物流事業を手がける中国合弁会社の中外運‐日新国際貨運有限公司(北京市。売上高200億円、営業利益10億7000万円、純資産36億8000万円)の株式を追加取得し、子会社化した。中外運日新の増資(約800万円)を引き受け、出資比率を50%から51%に引き上げた。経営の主導権を握り、中国での事業強化につなげる。取得日は2024年1月31日。

2024年2月9日

尾家産業<7481>、業務用冷凍食品卸売事業を展開する壽屋商事を子会社化

尾家産業は、業務用冷凍食品卸売事業を展開する壽屋商事(徳島市。売上高17億4000万円、営業利益2600万円、純資産2億1100万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。事業拠点のない徳島県での対応力を強化するほか、商材の販路拡大などの相乗効果を見込む。取得価額は8300万円。取得予定日は2024年2月29日。

ローランド ディー.ジー.<6789>、MBOで株式非公開化へ

ローランド ディー.ジー.は、MBO(経営陣による買収)を実施し、株式を非公開化すると発表した。米投資ファンドのタイヨウ・パシフィック・パートナーズが運営するTaiyo XYZ Group, L.P.が設立した買収目的会社のXYZ(東京都港区)がTOB(株式公開買い付け)を行い、全株取得を目指す。買付代金は最大約620億円。グループ売り上げの約4割を占めるサイン市場向けの低溶剤プリンター市場で、中長期的な停滞や減速が予測され、成長戦略を描くうえで、事業構造の改革が必要と判断し、非公開化を決めた。TOB成立後も田部耕平社長は続投し、XYZへ出資予定。

KPPグループホールディングス<9274>、産業包装関連商品の卸売を手がける豪Signetを子会社化

KPPグループホールディングスはオーストラリア子会社を通じて、同国で産業包装関連商品の卸売などを手がけるSignet Pty Ltd(ブリスベン)の全株式を取得し子会社化することを決めた。オーストラリアで展開する産業包装関連事業やEC(電子商取引)機能を強化する。取得価額、取得予定日は非公表。

ミネベアミツミ<6479>、ツバキ・ナカシマ<6464>のボールねじ・ボールウェイ製造販売事業を取得

ミネベアミツミは、精密球の製造販売を手がけるツバキ・ナカシマ(奈良県葛城市)のボールねじ・ボールウェイ製造販売事業を取得することを決めた。ツバキ・ナカシマが同事業を新設分割で設立するTNIリニアモーション(奈良県葛城市)の全株式を取得し、子会社化する。ミニチュア・小径ボールベアリングなどを製造するプレシジョンテクノロジーズ事業における製品ポートフォリオの拡充や他の事業との相乗効果を見込む。取得価額は非公表。新設会社設立予定と取得予定日はいずれも2024年12月10日。

住信SBIネット銀行<7163>、JCBブランドのクレジットカード発行事業をジェーシービーに譲渡

住信SBIネット銀行は、JCBブランドのクレジットカード発行事業をジェーシービー(東京都港区)に譲渡することを決めた。ジェーシービーを承継会社とする吸収分割を行う。デビットカード発行事業などその他事業に経営資源を集中させる。譲渡価額は19億7500万円。譲渡予定日は2025年1月16日。

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