レカムは、マレーシアのエレクトロニクス専門商社Sin Lian Wah Electric Sdn. Bhd.(SLWE、クアラルンプール。売上高14億5000万円、当期純利益5億8200万円、純資産10億7000万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。海外現地企業との提携などを通じた「グローバル専門商社構想」の一環。取得価額は10億9600万~12億1600万円。取得予定日は2023年8月31日。
システム ディは、ソフトウエア受託開発の中村牧場(京都市。売上高1億6600万円、営業利益△254万円、純資産1790万円)の全株式を取得し、12日付で子会社化した。AI(人工知能)活用に強みを持つ中村牧場を傘下に取り込み、各種パッケージシステムの開発やサポート業務の充実につなげる。中村牧場は2018年に設立。取得価額は1億8500万円。
ALSOKはインドネシア現地法人を通じて、同国で人材派遣・警備事業を手がけるPT. Shield-On Service Tbk(SOS、ジャカルタ。売上高142億円、営業利益3億7600万円、純資産19億7000万円)の株式51.23%を取得し、子会社化することを決めた。これまでの日系企業向けにとどまらず、現地企業にも幅広く警備事業を展開するのが狙い。取得価額は非公表。取得予定は2023年6~8月。
ゼンショーホールディングスは新設子会社を通じて、北米と英国ですしの持ち帰り店など約3000店舗を展開するスノーフォックス・トップコ(英領ガーンジー。売上高522億円、営業利益△2600万円、純資産△349億円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。海外での食品事業の成長加速につなげる。スノーフォックスの店舗網を取り込むとともに、メニュー開発、食材調達、物流、店舗立地開発などでの相乗効果を見込む。取得価額は約874億5000万円で、ゼンショーとして過去最大のM&Aとなる。取得予定日は未確定。米国規制当局の許認可が得られ次第、速やかに買収を完了させるとしている。
ロングライフホールディングは14日、MBO(経営陣による買収)で株式を非公開化すると発表した。投資会社である日本PMIパートナーズ(東京都港区)の傘下企業がTOB(株式公開買い付け)を実施し、創業者の遠藤正一氏(前社長)や同氏らの資産管理会社の保有分を除く約79%の株式を取得する。競争激化や慢性的な人材不足などで介護事業を取り巻く経営環境が厳しさを増す中、中長期的な観点で事業再構築を進めるには非公開化が望ましいと判断した。買付代金は最大約15億1700万円。ロングライフはTOBに賛同を表明した。
GA technologiesは、M&A仲介のスピカコンサルティング(東京都港区)を買収することを決めた。今年3月に参入したM&A仲介事業の成長加速につなげる。スピカコンサルティングは2022年8月に設立し、従業員は9人。みずほ銀行(東京都千代田区)、日本M&Aセンター(東京都千代田区)などで経験を積んだ中原駿男氏が代表取締役を務める。株式の取得割合、取得価額は非公表。取得予定日は2023年7月3日。
AVANTIAは、戸建住宅の設計・施工・販売を手がけるネクスト-ライフ-デザイン(福岡市。売上高31億2000万円、営業利益1億4400万円、純資産2億8100万円)の全株式を取得し、子会社化すると発表した。AVANTIAの地盤である中部圏に加えて、九州地区で事業を拡大するのが狙い。ネクストは2013年設立。取得価額は非公表。取得予定日は2023年6月30日。
串カツ田中ホールディングスは福岡県内で展開する「串カツ田中」直営店のうち11店舗を、外食事業のイートスタイル(宮崎県小林市)へ譲渡すると発表した。譲渡する店舗はイートスタイルが運営するフランチャイズチェーン(FC)として、「串カツ田中」のまま営業を継続する。FC化により経営資源を集中させるのが狙い。
ベクトルは、転職ウェブメディアやマーケティング支援を手がけるビジコネット(東京都港区。売上高7億4200万円、営業利益6億700万円、純資産4億5800万円)の株式70.2%を取得し子会社化すると発表した。ベクトルが手がける採用プラットフォーム「JOBTV」とのシナジー効果を狙う。
応用地質は、海上を対象とした測量・調査・コンサルティング事業を手がける日本ジタン(北九州市。売上高16億3000万円、営業利益3億1500万円、純資産14億6000万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。応用地質が力を入れている洋上風力発電支援サービスを強化するのが狙い。
Jトラストは、中古車ローンなどの金融業務を手がけるインドネシア子会社PT JTRUST OLYMPINDO MULTI FINANCE(JTO、ジャカルタ。売上高15億1000万円、純資産16億5000万円)の全保有株式99.24%を、電子決済サービスの現地PT Fliptech Lentera Inspirasi Pertiwi(西ジャワ州)に譲渡することを決めた。中古車市場のDX(デジタルトランスフォーメーション)進展などに伴い、従来型のビジネスモデルに限界が生じていたためという。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は未確定。
燦キャピタルマネージメントは、太陽光発電の設備工事などを手がける高山エンジニアリング(東京都町田市)の株式51%を取得し子会社化することを決めた。太陽光発電などクリーンエネルギーの設備工事に進出をかねてうかがう中、工事受注が見込める具体的な案件が浮上したのを受け、早急に特定建設業許可を取得する必要があったという。取得価額は2040万円。取得予定日は2023年6月30日。
愛三工業は、燃料電池部品を開発・製造するマグネクス(東京都立川市。売上高2億3900万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。次世代クリーンエネルギーとして期待される燃料電池分野に必要な技術の蓄積に寄与すると判断した。マグネクスは1987年に設立。取得価額は非公表。取得予定日は2023年6月30日。
トレードワークスは、システム開発のペガサス・システム(東京都渋谷区。売上高6億8700万円、営業利益2100万円、純資産1億700万円)の株式96%を取得し、子会社化することを決めた。主力の金融ソリューション事業の競争力強化などにつなげる。ペガサスの設立は1984年で、40年近い業歴を持つ。取得価額は3億8297万円。取得予定日は2023年7月6日。
東北新社は傘下のナショナル物産(東京都港区)が手がけるスーパーマーケット事業を、加工食品販売の中島董商店(東京都渋谷区)に譲渡することを決めた。事業の選択と集中の一環。当該事業を会社分割して設立する新会社NAホールディングス(東京都港区)の株式90%を譲渡する形。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2023年9月29日。