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M&A速報

1週間のM&A速報まとめ(2022年5月23日〜2022年5月27日)

2022-05-28

2022年5月23日

小僧寿し<9973>、食肉製造卸子会社のミートクレストをキヨタミートホールディングスに譲渡

小僧寿しは、食肉製造卸業のミートクレスト(大分市。売上高30億4000万円、営業利益800万円、純資産1億6000万円)の全株式を、経営コンサルティングのキヨタミートホールディングス(大分市)に譲渡することを決めた。事業の選択と集中の観点から、主軸事業や収益性の高い事業に経営資源を集中させることにした。ただ、小僧寿しは2021年12月に飲食事業部門の基盤強化を目的に、ミートクレストを子会社化したばかりだった。譲渡先のキヨタミートホールディングスはミートクレストの清田浩徳社長が設立した会社。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2022年6月1日。

エクシオグループ<1951>、IT機器メンテナンスサービスなどのシンガポールProcurriを子会社化

エクシオグループはシンガポール子会社を通じて、サードパーティーのメンテナンスサービス、IT資産の処分などを手がける現地Procurri Corporation Limited(売上高231億円、純資産53億円)を子会社化することを決めた。株式の公開買い付けを行い、65.1%の株式を取得し、既保有分(34.49%)と合わせ、全株取得を目指す。買付代金は最大約76億2700万円。IT機器の再生品の提供、IT機器の長寿命化のためのメンテナンスなどの業務をグローバルに展開するための基盤づくりの一環。

AOKIホールディングス<8214>、複合カフェ「自遊空間」展開のランシステム<3326>を子会社化

AOKIホールディングスは、複合カフェ「自遊空間」を展開するランシステムの株式50.71%(議決権ベース)を第三者割当増資引き受けなどで取得し、子会社化することを決めた。AOKIはスーツを中心とするファッション事業を主力とするが、多角化部門のエンターテインメント事業では複合カフェ「快活CLUB」を展開しており、新たな顧客層の獲得や新コンテンツの開発などで相乗効果を期待している。取得価額は8億8786万円(第三者割当増資引き受け8億2400万円、株式譲渡6386万円)。取得予定日は2022年6月8日。

カナモト<9678>、建機リース・レンタルのセントラルから事業を取得

カナモトは子会社を通じて、建設機械・設備機器、仮設ハウスなどのリース・レンタル・販売事業を手がけるセントラル(岩手県奥州市)から事業を取得することを決めた。セントラルは経営が行き詰まり、2021年12月に仙台地裁から民事再生手続きの開始決定を受けた。カナモトは東北地区でのシェア拡大とサービス体制の強化につながると判断した。セントラルの設立は1977年。取得価額は未確定。取得予定日は2022年7月1日。

タカミヤ<2445>、グリーンハウスなど農業用建築工事の八女カイセーを子会社化

タカミヤは、農業用建築工事の八女カイセー(福岡県広川町。売上高8億8000万円、営業利益1320万円、純資産1億7200万円)の株式83.5%を取得し子会社化した。新たな経営の柱として育成中の農業用事業の拡大が狙い。取得価額は非公表。取得日は2022年5月19日。

2022年5月24日

SHIFT<3697>、Webアプリ・スマホアプリ開発のDeMiAを子会社化

SHIFTは、Webアプリ・スマホアプリ開発のDeMiA(京都市)の全株式を取得し子会社化することを決めた。DeMiAは2019年設立で、ロボカップジュニア世界大会優勝経験者、京都大学に在学中の学生エンジニアなど20人程度が所属。ソフトウエアの開発力にとどまらず、独自考案したエンジニア育成プログラムに定評がある。取得価額は非公表。取得予定は2022年6月下旬。

SOMPOホールディングス<8630>、ブラジル子会社の個人保険事業をドイツ保険大手Talanxの傘下企業に譲渡

SOMPOホールディングスはブラジル子会社Sompo Seguros S.A.(サンパウロ)の個人保険事業を、ドイツ保険大手Talanx AGのブラジル子会社に譲渡することを決めた。自動車保険などの個人保険分野から撤退し、より成長が見込める企業保険事業に特化する。譲渡価額は12億3000万レアル(約319億円)。2023年1月以降に譲渡完了を見込む。

2022年5月25日

ディー・エヌ・エー<2432>、医療ICT(情報通信技術)ベンチャーのアルムを子会社化

ディー・エヌ・エーは、医療ICT(情報通信技術)ベンチャーのアルム(東京都渋谷区。売上高10億2000万円、営業利益△3億6200万円、純資産32億8000万円)を子会社化することを決めた。医療・介護といった社会課題領域における収益基盤の強化が狙い。7月1日付で第三者割当増資を引き受けて37.3%を取得。続いてアルム社長の坂野哲平氏から株式を追加取得し、持ち株比率を57.5%とするが、子会社化の時期については未確定。取得価額は292億5400万円。

あいホールディングス<3076>、カード発行機事業の米国・英国2子会社をイタリアMatica Fintecに譲渡

あいホールディングスは、カード発行機事業の米国子会社Card Technology Corporation(CTC。売上高5億8000万円、営業利益△1億2900万円、純資産5億3700万円)、英国子会社NBS Technologies Limited(NBS UK。業績など非公表)の両社を、同業大手のイタリアMatica Fintec S.p.A.に譲渡することを決めた。あいホールディングスとMatica Fintecの資本業務提携の一環。CTCとMBS UKの株式を対価として、Matica Fintecの株式5%と現金約3億1800万円を得る。譲渡予定は2022年6月。

五健堂<9146>、タイヤ販売・保守管理の三輪タイヤを子会社化

五健堂は、タイヤの販売・保守管理を手がける三輪タイヤ(京都市。売上高6億8800万円、営業利益1940万円、純資産1億7500万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。主力事業である食品物流との相乗効果が見込め、業容拡大につながると判断した。三輪タイヤは1972年に創業し、大型車用タイヤの取り扱いに強みを持つ。取得価額は非公表。取得予定日は2022年6月1日。

ODKソリューションズ<3839>、クシム<2345>から学習管理システム・Eラーニング事業を取得

ODKソリューションズは、クシムから学習管理システム・Eラーニング事業を取得することを決めた。ODKは大学横断型受験ポータルサイト「UCARO」を運営しており、クシムが提供する学習管理システム「SLAP」「iStudy LMS」と連携を進め、新サービスの実現につなげる。当該事業の直近業績は売上高2億3900万円、営業利益5800万円。取得価額は1億8000万円。取得予定日は2022年7月1日。

2022年5月26日

クックビズ<6558>、民事再生手続き申し立て中で水産加工業の久一米田商店とスポンサー契約を締結

クックビズは26日、函館地裁に民事再生手続きを申し立て中でホタテ・ホッケ、サバなどの水産加工業を手がける久一米田商店(北海道函館市。売上高11億円、営業利益1億6300万円、純資産△11億5000万円)とスポンサー契約を締結したと発表した。久一米田商店が営む事業を会社分割して設立する新会社の全株式を再生計画の認可決定後に取得し、子会社化する。取得価額は6500万円。取得予定日は2022年10月3日。

エクストリーム<6033>、KADOKAWA<9468>の傘下企業からゲームソフト事業を取得

エクストリームは、KADOKAWA傘下でゲームソフトの企画・開発を手がける角川ゲームス(東京都品川区)の一部事業を取得することを決めた。ゲームタイトル・キャラクターなどの自社保有知的財産を活用し収益化する「コンテンツプロパティ事業」の拡充が狙い。角川ゲームスが対象事業を会社分割して設立した新会社Dragami Games(東京都品川区)の株式93.3%を第三者割当増資引き受けにより取得し、子会社化する形。取得価額は2億8000万円。取得予定日は2022年6月29日。

ミダックホールディングス<6564>、英語教育保育園を運営するLOVE THY NEIGHBORを子会社化

ミダックホールディングスは、英語教育保育園を運営するLOVE THY NEIGHBOR(東京都世田谷区)の全株式を取得し、26日付で子会社化した。ミダックは廃棄物処理事業を主力とするが、積極的なM&Aによる多角化を中長期的な成長戦略の一つに位置付けている。取得価額は非公表。

ゼロ<9028>、建機の自走回送事業を手がけるIKEDAを子会社化

ゼロは、建設機械のレンタル会社を対象に車両の自走回送事業を手がけるIKEDA(横浜市。売上高10億4000万円、純資産2億9500万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。時間外労働(残業)の上限が設定される、いわゆる「物流の2024年問題」に伴うドライバー不足への対応の一環。取得価額は非公表。取得予定日は2022年5月31日。

ビ―ロット<3452>、不動産賃貸業の東観不動産を子会社化

ビ―ロットは、不動産賃貸業の東観不動産(東京都千代田区。売上高1億3100万円、営業利益500万円、純資産8億300万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。不動産管理のノウハウを獲得するとともに、東観不動産が保有する不動産の価値向上(バリューアップ)に取り組む。ビ―ロットは不動産投資開発事業を主力とし、全国各地で不動産再生・開発に取り組んでいる。取得価額は23億6600万円。取得予定日は2022年7月20日。

2022年5月27日

SBIホールディングス<8473>、岡三証券グループ<8609>傘下の岡三アセットマネジメントを子会社化

SBIホールディングスは、準大手証券の岡三証券グループ傘下で資産運用事業を手がける岡三アセットマネジメント(東京都中央区。売上高90億4000万円、営業利益5億2700万円、純資産145億円)の株式51%を取得し、子会社化する方針を決めた。2023年3月末をめどに最終合意を目指す。SGIは現在6兆円超のグループ運用資産残高を2026年3月までに10兆円を超える規模に拡大させる目標を掲げており、その一環。

ユーグレナ<2931>、インターネット広告代理店事業の「はこ」を子会社化

ユーグレナは、インターネット広告代理店事業を手がける、はこ(東京都中央区。売上高22億4000万円、営業利益1億8900万円、純資産7億4200万円)を株式交換で子会社化することを決めた。微細藻類ユーグレナ(ミドリムシ)を活用した機能性食品、化粧品などの製造・販売を行うヘルスケア事業の拡大が狙い。取得予定日は2022年7月1日。

TOKAIホールディングス<3167>、産業廃棄物処理や木材チップ製造のウッドリサイクルを子会社化

TOKAIホールディングスは傘下企業を通じて、産業廃棄物処理や木材チップ製造を手がけるウッドリサイクル(岐阜県下呂市)を子会社化することを決めた。2021年5月に策定した「カーボンニュートラルビジョン」と名付けた脱炭素化計画に基づく取り組みの一環。木材チップを活用した発電事業への展開も視野に入れている。取得価額、取得予定日は非公表。

藤倉コンポジット<5121>、FAシステム設計・製作のテクノロジーサービスを子会社化

藤倉コンポジットは、FA(ファクトリー・オートメーション)システム設計・製作のテクノロジーサービス(長野県茅野市)の全株式を取得し子会社化することを決めた。自動化・省人化装置の開発力の強化や開発・製作コストの低減などにつなげる。取得価額は非公表。取得予定日は2022年6月13日。

旭化成<3407>、半導体などの露光工程で使われるフォトマスク用保護膜事業を三井化学<4183>に譲渡

旭化成は、半導体や液晶パネルの露光工程で使われるフォトマスク用ペリクル(保護膜)事業を三井化学に譲渡することを決めた。フラットパネルディスプレー(FPD)製造用と、半導体・LSI(大規模集積回路)製造用の小型ペリクルを主に取り扱うが、競争力の向上や高精細化などに向けて一層の技術開発・追加投資が継続的に必要となることから、今後の事業のあり方を検討していた。譲渡価額は74億円。譲渡予定日は2022年7月1日。

YCPホールディングス(グローバル)リミテッド<9257>、アニマルメディカの動物病院事業を取得

YCPホールディングス(グローバル)リミテッドは子会社を通じて、アニマルメディカ(東京都港区)の動物病院事業を取得することを決めた。ペットケア領域の事業拡大につなげる狙い。アニマルメディカは2013年設立で、動物向けの高度医療を担う二次診療と夜間救急診療を手がけ、直近業績は売上高15億円、営業利益6000万円。取得価額は13億8000万円。取得予定日は2022年7月1日。

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