超金融緩和政策に危機感を持つ日銀OBが、日銀と政府の経済政策を批判し、新たな提言を打ち上げる。こうした行為をクーデターと呼び、クーデターに協力する者、クーデターを抑えようとする者たちの攻防を描いた。
1人の証券マンが日本の金融業界を揺るがすフィクサーになる物語だ。実際に金融不祥事を起こした金融機関や企業をモデルに、スリリングな展開で飽きさせない。膨れ上がる一方の巨大企業の損失が、まるで「不発弾」のように日本社会で「弾ける」予感を感じる。