マーチャント・バンカーズは17日、キャラクターや映像作品などの各種メディア・コンテンツを企画・制作する娯楽TVメディア・コンテンツ(東京都港区)の全株式を、不動産売買などを手がけるアートポートインベスト(東京都港区)に譲渡したと発表した。マーチャント・バンカーズは投資事業に集中するため、2020年8月以降、ホテルやインターネットカフェ、ボウリング場といった事業からの撤退を進めており、その一環。譲渡価額は1000万円。
Casaは17日、営業コールセンターを運営するプロフィットセンター(東京都立川市。売上高3億2700万円、営業利益5000万円、純資産1億300万円)の全株式を取得し、子会社化すると発表した。両社のノウハウや技術を融合させることで新たな付加価値サービスを提供し、企業価値の向上を目指す。取得価額は3億8200万円。取得予定日は2024年9月18日。
ERIホールディングスは17日、子会社で公共建築物の設計や施工監理、耐震診断、補償コンサルタントなどを手がける北洋設備設計事務所(札幌市)を同社経営陣に譲渡すると発表した。規制緩和により北洋の経営環境が厳しくなることが予想されることから、MBO(経営陣による買収)で両社のリスクを回避する。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2024年9月30日。
トランコムは17日、米投資ファンドのベインキャピタルと組んでMBO(経営陣による買収)を実施すると発表した。ベインキャピタル完全子会社のBCJ-86(東京都千代田区)が、全株式の取得を目指し、TOB(株式公開買い付け)を実施する。TOBが成立すればトランコムの東証プライム市場への上場は廃止となる。非公開化によりM&Aや海外への展開、新規事業を加速するなど、経営の自由度を高めるのが狙い。
セーラー広告は、広告業を展開するメディア・エーシー(高知市。売上高2億3200万円、営業利益△779万円、純資産4940万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。メディア・エーシーの顧客や人材を獲得し、高知エリアでのシェア拡大を図る。取得予定日は2024年10月1日。取得価額は非公表。
ワイエスフードは、米国とメキシコでラーメンを中心としたレストランチェーンを展開するTajima Holdings, Inc.(カリフォルニア州。売上高17億4000万円、営業利益3億5000万円、純資産3億5900万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。ラーメン市場が拡大する米国・メキシコへの進出を図る。取得価額は15億円。取得予定日は2024年12月31日。
JRCは、各種コンベヤー・搬送投入装置の設計・製作を手がける三好機械産業(香川県東かがわ市)の全株式を取得し、18日付で子会社化した。省人化機械へのニーズが高まる中、未開拓の四国エリアをカバーし、ロボットSI(システムインテグレーション)事業の基盤強化を図る。取得価額は非公表。
旭化成は、血液浄化事業を手がける旭化成メディカル(東京都千代田区。売上高641億円、純資産939億円)の全株式を、国内投資ファンド大手インテグラル傘下のアイエーホールディングス(東京都千代田区)に譲渡することを決めた。2025年4月1日に株式80%を、2027年4月に残りの20%を譲渡する。譲渡価額は565億円。
アクサスホールディングスは傘下のアクサス(徳島市)を通じて、美容サロン向けサプリメント・化粧品を企画・生産するGIVERS(東京都千代田区。売上高2億7700万円、営業利益2700万円、純資産5300万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。アクサスは生活雑貨品の小売りや酒類・化粧品の輸入卸を主力とするが、新たに企画・生産機能を取り込み、オリジナル商品の展開につなげる。取得価額は1億3300万円。取得予定日は2024年10月1日。
アイカ工業はシンガポールの傘下企業を通じて、タイの接着剤メーカーADBシーラント(サムットプラカーン県。売上高12億9000万円、当期純利益4000万円、純資産1億2000万円)が実施する第三割当増資を引き受けて株式51%を取得し、子会社化することを決めた。アジア市場での競争力強化につなげる狙い。ADBシーラントは建築物のすき間や目地を埋めるシーラント製品の品ぞろえに強みがあるほか、溶剤ゴム系接着剤についてはタイ国内で高シェアを持つ。取得価額は約15億円。取得予定日は2024年11月29日。
セイコーエプソンは、デジタル印刷向けソフトウエアを開発する米国ファイアリー(カリフォルニア州。売上高285億円、税引き前当期純利益78億5000万円、純資産436億円)の全持ち分を取得し、子会社化することを決めた。成長が期待されるデジタル印刷分野での事業展開を加速する狙い。ファイアリーは2021年設立で、印刷業者向けに印刷データの処理や印刷プロセスの管理を行うためのソリューションを包括的に提供している。取得価額は約845億円。2024年中の取得完了を見込む。
モンスターラボホールディングスは、アラブ首長国連邦(UAE)でデジタルコンサルティング事業を手がける100%子会社のGenieology Design DMCC(ドバイ。売上高5億5700万円、営業利益△1億100万円、純資産2億7500万円)の全株式を、同社CEO(最高経営責任者)で創業者のCalvin氏に譲渡することを決めた。EMEA(欧州・中東・アフリカ)における赤字拠点の構造改革の一環。譲渡価額は2億4500万円。譲渡予定日は2024年9月30日。
幸和製作所は、福祉用具レンタル・販売のパーソンケア(堺市。売上高1億9300万円、営業利益139万円、純資産8210万円)の全株式を取得し、19日付で子会社化した。介護福祉の現場から得られるさまざまなニーズなどを吸い上げ、競争力のある製品開発につなげる狙い。パーソンケアは2008年設立。取得価額は2000万円。
コンドーテックは傘下企業を通じて、土木建築用足場などの架払工事を手がける上田建設(北海道苫小牧市。売上高4億8600万円、営業利益1500万円、純資産7800万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。仮設足場工事の領域拡大につなげる狙い。上田建設は2015年設立で、北海道を地盤にプラント工事現場などで使用される仮設足場の架払工事で実績を積んできた。取得価額は非公表。取得予定日は2024年10月11日。
エムティーアイはスポーツ・運動現場向けのシステム開発を中心とするITサービス事業を、クライムファクトリー(東京都渋谷区)に譲渡することを決めた。ヘルスケア事業や学校DX(デジタルトランスフォーメーション)事業に注力する中、経営資源の配分を見直す。当該事業の直近売上高は1億7600万円。譲渡先のクライムファクトリーは、エムティーアイから事業を承継する目的で8月に設立された。譲渡価額は553万円。譲渡予定日は2024年11月1日。
INFORICHは、モバイルバッテリーのシェアリングサービス「ChargeSPOT」を台湾でフランチャイズ展開する現地ChargeSpot Digital Service Co. Ltd.(台北市。売上高6億800万円、営業利益6540万円、純資産9860万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。台湾での事業基盤の強化を見込む。「ChargeSPOT」を自社運営するエリアは日本、香港、中国(一部はフランチャイズ)に続いて4カ国・地域目となる。取得価額は26億8600万円。取得予定日は2024年9月30日。
エムスリーは19日、病院・介護施設向け生活用品レンタルのエランに対してTOB(株式公開買い付け)を行うと発表した。最大で株式の55%を取得し、子会社化する。買付代金は346億円。エムスリーは医療情報サービス大手で、病院を主要顧客とする。一方、エランは病院に加えて介護施設にもサービスを提供する。両社の顧客基盤やサービスを組み合わせ、事業領域の拡充や新規事業の創出を目指す。エランの東証プライム市場への上場は維持される。
RS Technologiesは、ソニーグループ傘下で光学ピックアップモジュール・車載カメラモジュールを製造する中国の索尼精密部件(惠州)有限公司(広東省)の全持ち分を取得し、子会社化することを決めた。RSは新たに車載カメラモジュール事業を立ち上げることにしており、この主軸拠点とする狙い。取得価額は非公表。取得予定日は2024年12月30日。
ブシロードは、コンソールゲーム企画・開発子会社のフロントウイングラボ(東京都千代田区)の全保有株式50.6%を、同業のフロントウイング(東京都千代田区)に譲渡することを決めた。2021年4月にフロントウイングラボを傘下に収め、アニメプロデュースやビジュアルノベルゲーム「GINKA」などのコンソールゲーム開発を進めてきたが、グループ内事業を見直す。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2024年9月30日。
ワキタは、建設機械レンタルの日東レンタル(栃木県小山市。売上高21億2000万円、営業利益2億2200万円、純資産17億4000万円)の株式90%を取得し、子会社化することを決めた。ワキタは建設機械の販売・レンタル事業を全国展開しており、北関東エリアの既存拠点との相乗効果を見込む。日東レンタルは2002年設立で、トラック・ダンプのレンタルや中古建設機械の販売も手がけている。取得価額は24億3900万円。取得予定日は2024年9月30日。
三菱HCキャピタルは、不動産賃貸子会社の御幸ビルディング(名古屋市。売上高58億4000万円、営業利益16億4000万円、純資産367億円)の全保有株式98.3%を、RED WAVE(名古屋市)に20日付で譲渡した。経営資源の戦略的再配分やグループにおける事業運営の最適化の一環。譲渡先のRED WAVEは中京圏を中心に不動産賃貸業を手がける東栄(名古屋市)の傘下企業。譲渡価額は非公表。
Orchestra Holdingsは、ゲーム開発のランド・ホー(東京都大田区。売上高12億9000万円、営業利益△1億9900万円、純資産6760万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。国内ゲーム市場に新規参入する狙い。併せて、ゲーム開発を通じて培った高度な3D(3次元)モデリングや3Dコンピューターグラフィックス技術を活用し、顧客企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)化支援の拡大につなげる。取得価額は6億4000万円。取得予定日は2024年9月30日。