ウィルグループは、ITコンサルティング事業などを手がける子会社のハイブリィド(東京都港区。売上高13億7000万円、営業利益1億3600万円、純資産1億6000万円)の全保有株式51.2%を、HIBパートナーズ(東京都港区)に譲渡することを決めた。事業ポートフォリオ見直しの一環。3月31日付で32.5%の株式を譲渡したうえで、6月末をめどに残る18.7%を譲渡する。取得価額は4億537万円。
エフ・コードは、SAKIYOMI(大阪市)が運営するインスタグラム(写真・動画投稿SNS)対応のマーケティングSaaS(サービスとしてのソフトウエア)「SAKIYOMI」事業を取得することを決めた。SAKIYOMI事業で培ってきたインスタグラムの分析データやノウハウを活用し、最適なCX(顧客体験)の提供と顧客価値の最大化につなげる。「SAKIYOMI」を使えば、未経験者でもプロの運用が期待できるという。SAKIYOMIが当該事業を会社分割して同名の新会社を設立し、エフ・コードはこの新会社の全株式を取得する形。取得価額は8億2500万円。取得予定日は2023年5月12日。
ダイコク電機は傘下企業を通じて、組み込みソフトウエア受託開発のライリィ(群馬県高崎市)の全株式を取得し子会社化することを決めた。メダルを使わない次世代パチプロ(スマートパチプロ)事業参入に伴う自社開発体制構築の一環。ライリィは2001年設立。取得価額は非公表。取得予定日は2023年4月1日。
ミンカブ・ジ・インフォノイドは、 不動産投資信託(REIT)に特化した情報サイト運営やシステム開発を手がける子会社のProp Tech plus(東京都千代田区。売上高11億7000万円、営業利益2億3100万円、純資産9億4100万円)の全保有株式90.32%を、不動産関連サービスの東京カンテイ(東京都品川区)に譲渡することを決めた。グループ事業再編の一環。Prop Tech plusは2013年設立で、ミンカブが2019年12月に約13億円を投じて傘下に収めていた。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2023年3月30日。
北海道歯科産業は、同業で歯科診療用機器・材料販売のオールデンタルマート(札幌市。売上高8億2300万円、営業利益500万円、純資産9000万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。営業エリア(札幌市とその近郊)がほぼ同じで、歯科医院や歯科技工所について業歴相応の顧客数を持つことから、仕入れや販促企画の共通化、営業の効率化などを通じて業容拡大が期待できると判断した。オールデンタルマートは2008年に設立。取得価額は非公表。取得予定日は2023年4月20日。
ラバブルマーケティンググループは、東南アジアで広告事業を展開するタイDTK AD Co., Ltd.(バンコク)の株式49%を取得し、子会社化することを決めた。東南アジアに進出する企業のマーケティング支援や東南アジアからのインバウンド(訪日客)需要の獲得などにつなげる。DTK ADは2013年に設立で、SNSマーケティングやインバウンドを対象としたプロモーションに強みを持ち、シンガポール、香港、ラオスなどでも事業を手がけている。取得価額、取得予定日は非公表。
新日本建物は、不動産管理子会社のエール(東京都新宿区)の全保有株式を、エールが行う自己株式取得に応じて譲渡することを決めた。経営資源の選択と集中が目的という。エールは2013年に設立。現在の保有割合、譲渡価額、譲渡予定日は非公表。
INESTは、法人・店舗向け営業支援サービスを手がける子会社のアイ・ステーション(東京都豊島区。売上高31億円、営業利益4400万円、純資産5億7400万円)の全株式を、投資会社のHBD(東京都豊島区)に譲渡することを決めた。事業ポートフォリオ整理の一環。譲渡先のHBDは光通信のグループ企業。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2023年3月31日。
Branding Engineerは、ITエンジニアと企業のマッチングサービスを手がけるジンアース(東京都新宿区。売上高6600万円、営業利益△300万円、純資産1800万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。Branding Engineerは主力事業の一つとして、フリーランスエンジニアと企業のマッチングサービス「Midworks」を展開しており、双方の顧客基盤・ITエンジニアデータベースを掛け合わせ、クロスセルによる相互送客の実現などを見込む。取得価額は2億1300万円。取得予定日は2023年3月31日。
日本ピラー工業は、メカニカルシール(液体の漏れ止め装置)やカーボン製品を製造するタンケンシールセーコウ(東京都大田区。売上高45億7000万円、営業利益5億6200万円、純資産21億1000万円)を子会社化することを決めた。タンケンの親会社であるアスパラントグループSPC6号(東京都港区)の全株式を4月3日付で取得する。タンケンが保有する高度なカーボン材料技術・ノウハウを取り込み、新たな材料提供や市場開拓につなげる。取得価額は非公表。
アシードホールディングスは、お茶の受託加工を手がける静岡ローストシステム(静岡県牧之原市。売上高23億9000万円、営業利益6500万円、純資産9億5000万円)の株式77.4%と、お茶販売のマルサン萩間茶(同。売上高6700万円、営業利益200万円、純資産5200万円)の全株式を取得し、それぞれ子会社化することを決めた。飲料の共同研究・開発を進め、ASEED(アシード)ブランド商品の拡充につなげる。取得価額は10億3100万円。取得予定日は2023年4月3日。
バローホールディングスは傘下の中部流通(岐阜県多治見市)を通じて、合成樹脂原料・製品やインテリア商品の販売を主力とする昭和フイルム(大阪市。売上高64億1000万円、営業利益1億6800万円、純資産23億5000万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。中部流通はバローグループ内のスーパーマーケットやドラッグストア、ホームセンターが扱うPB(プライベートブランド)商品などのパッケージの企画・デザイン、軟包装フィルムの供給を手がけ、親和性の高さから相乗効果が期待できると判断した。取得価額は非公表。取得予定日は2023年4月12日。
JESCOホールディングスは、ITV(工業用監視設備)や指令通話システムなどの製造・施工を手がけるマグナ通信工業(東京都杉並区。売上高18億円、営業利益7800万円、純資産16億8000万円)の株式64.5%を取得し、子会社化することを決めた。今後再稼働や建て替えが検討される原子力発電所などの分野や、情報通信分野における相乗効果を見込む。取得価額は非公表。取得予定日は2023年3月28日。
あみやき亭は、焼肉・ホルモン焼きや焼鳥専門店を展開するニュールック(横浜市。売上高16億1000万円、営業利益1500万円、純資産5億900万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。ニュールックが主力とする横浜市エリアでの営業基盤の強化や商品開発面での相乗効果などを期待している。取得価額は非公表。取得予定日は2023年4月28日。
コーナン商事は、九州でホームセンター事業を展開するホームインプルーブメントひろせ(HIひろせ、大分市)の株式89.69%を追加取得し、完全子会社化することを決めた。現在10.31%の持ち株比率を100%とする。店舗網が手薄な九州地域におけるホームセンター事業の基盤強化とともに、新たに食品スーパー事業に進出する狙い。取得価額は非公表。取得予定日は2023年6月1日。
小田急電鉄は、東京・西新宿のシティホテル「ハイアットリージェンシー東京」(746室)を運営する子会社のホテル小田急(東京都新宿区。売上高23億6000万円、営業利益△15億8000万円、純資産△5億3700万円)の全株式を、米国投資ファンドKKRの傘下企業に6月30日付で譲渡することを決めた。譲渡価額は非公表。小田急電鉄は構造改革としてハイアットリージェンシー東京などが入居する2棟の大型ビル(土地・建物)を売却するのに伴い、同ホテルの運営からも手を引くことにした。
東芝は23日、国内投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP、東京都千代田区)陣営による買収提案を受け入れると発表した。JIP陣営は東芝の非上場化を目的に7月下旬をめどにTOB(株式公開買い付け)を開始し、全株式の取得を目指す。買付代金は最大1兆9987億円。非上場化は経営再建の足かせとされる物言う株主(アクティビスト)を排除することを目的としており、迷走が続いていた東芝の経営問題は新たな段階に入る。
ミナトホールディングスは傘下の日本ジョイントソリューションズ(JJS、東京都港区)を通じて、Webサイト制作や動画制作を手がけるリバース(山口市)の全株式を取得し子会社化することを決めた。JJSとリバースはWebサイト制作などで業務が重なり、両社の協業を進めることで案件獲得機会の拡大や収益性向上を期待している。取得価額は非公表。取得予定日は2023年4月3日。
SPKは、自動車・二輪車部品卸の北光社(徳島市。売上高18億4000万円、営業利益3300万円、純資産2億1700万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。自動車整備・補修のアフターマーケットを主要な事業領域として、自動車部品卸に携わるSPKにとって地域戦略上の相乗効果が見込めると判断した。北光社は1951年に自動車修理工場への補修部品の供給を目的に創業した。取得価額は非公表。取得予定は2023年5月下旬。
フューチャーは傘下企業を通じて、デザインスタジオのキュリオシティ(東京都渋谷区。売上高7億6900万円、営業利益2億4400万円、純資産4億7300万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。フューチャーグループのITコンサルティング力とキュリオシティがリアル空間で培ってきたデザイン力を掛け合わせることで、グループ事業の付加価値向上が期待できると判断した。キュリオシティはフランス人デザイナーのグエナエル・ニコラ氏が1998年に創業し、インテリア、建築、プロダクトなど幅広い領域をカバーしている。取得価額は非公表。取得予定日は2023年4月21日。
GFAは、オンラインクレーンゲーム「クレマス」を開発・運営するクレーンゲームジャパン(さいたま市。売上高13億4000万円、営業利益1億4300万円、純資産1億8800万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。ゲーム事業の強化が狙い。今後市場拡大が見込まれるオンラインクレーンゲームをレーシングゲームに続く第2の商品分野に位置づけ、業容拡大につなげる。取得価額は未確定。取得予定日は2023年4月3日。
ブロードマインドは、結婚相談所運営のイノセント(大阪市)の株式67%を取得し、子会社化することを決めた。婚活~成婚~結婚後の生活設計を見据えた資金計画のコンサルティングや金融教育サービスの提供につなげる。イノセントは2017年に創業し、SNSやブログを中心としたWebマーケティングによる集客や、マンツーマン体制での婚活支援に強みを持つ。取得価額は非公表。取得予定日は2023年3月29日。
ガイアックスは、シェアオフィス事業を同業のMIRAI-INSTITUTE(東京都千代田区)に会社分割により譲渡することを決めた。ガイアックスは2017年にシェアオフィスを提供する施設「Nagatacho GRiD」(東京都千代田区)をオープンし、この運営に関してMIRAI-INSTITUTEと一部協業関係にあった。「Nagatacho GRiD」におけるシェアオフィス事業の一層の成長のためには、10年以上の実績とノウハウを持つMIRAI-INSTITUTEに経営を委ねることが最善と判断したという。MIRAI-INSTITUTEの設立は2012年。譲渡価額は1億3750万円。譲渡予定日は2023年5月1日。
JVCケンウッドは、年金管理業務のドイツ子会社JVC Technical Services Europe GmbH(JTSE。純資産△14億7000万円) の全出資持ち分を、同国の年金運用専門会社Funding Solutions Deutschland FSD GmbH(FSD)に譲渡することを決めた。JTSEはビデオ関連製品の生産拠点だった旧JVC Video Europe GmbH(JVE)の現地従業員の年金債務を引き継いだ会社。譲渡はJTSEの終身年金債務と将来リスクを軽減するとともに、旧JVE従業員への年金支払いを安定させるのが目的。譲渡価額は1ユーロ(約142円)。2023年3月末をめどに譲渡する予定。
ヨシコンは、缶飲料の受託生産を手がける子会社のYCL(静岡県焼津市。売上高13億円、営業利益1070万円、純資産1億6600万円)の全株式を、INBホールディングス(静岡市)に譲渡することを決めた。主力の不動産事業に経営資源を集中させる。多角化戦略の一環として2016年9月にYCLを子会社化したが、コロナ禍の影響や水道光熱費などの上昇で収益力の低下が懸念されていたという。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2023年3月31日。