M&A速報

1週間のM&A速報まとめ(2023年1月30日〜2023年2月3日)

2023-02-04

2023年1月30日

ファブリカコミュニケーションズ<4193>、アドブレイブからEC特化型CRMプラットフォーム事業を取得

ファブリカコミュニケーションズは、アドブレイブ(東京都千代田区)からEC(電子商取引)に特化したCRM(顧客管理システム)プラットフォーム「アクションリンク」事業を取得することを決めた。EC事業者に対し、顧客像の把握から施策実行、結果検証までLTV(顧客生涯価値)の最大化をサポートする。取得価額は非公表。取得予定日は2023年2月28日。

三菱製紙<3864>、ドイツでの感熱紙・インクジェット紙事業を現地投資会社に譲渡

三菱製紙は、ドイツ子会社である三菱ハイテクペーパーヨーロッパ(MPE)のフレンスブルク工場が手がける感熱紙やインクジェット紙などの製造販売事業(直近売上高78億4000万円)を、同国投資会社クォンタム・キャピタル・パートナーズの傘下企業に譲渡することを決めた。三菱製紙は昨年8月、フレンスブルク工場の事業から撤退する方針を決定していた。対象事業を会社分割して設立する新会社の全株式を譲渡する形となる。譲渡価額は非公表。譲渡予定は2023年度上期。

キムラタン<8107>、ベビー・子供向けソックス製造子会社の中西をキャプテン・ユーに譲渡

キムラタンは、ベビー・子供向けソックスを製造する子会社の中西(大阪市。売上高11億9000万円、営業利益△1800万円、純資産2900万円)の全株式を、同業のキャプテン・ユー(大阪市)に譲渡することを決めた。中西については業績低迷に伴い事業縮小を予定していたが、キャプテン・ユーから事業承継の申し入れがあった。キャプテン・ユーの主力製品は紳士・婦人向けソックスで、販路もほとんど重複しないことから、コスト削減などの相乗効果が期待されるという。譲渡価額は1円。譲渡予定日は2023年2月1日。

リビングプラットフォーム<7091>、エコから福島県における高齢者グループホーム運営事業を取得

リビングプラットフォームは傘下企業を通じて、介護事業のエコ(福島県郡山市)から高齢者グループホーム運営事業を取得することを決めた。介護事業で福島県への初進出となる。エコは福島県内に高齢者グループホーム7施設(居室数計126)を運営している。取得価額は非公表。取得予定日は2023年4月1日。

クレスコ<4674>、ソフト開発の日本ソフトウェアデザインを子会社化

クレスコは、ソフトウエア開発の日本ソフトウェアデザイン(大阪市。売上高9億2500万円、営業利益2400万円、純資産2億5600万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。ソフト開発力の強化が狙い。日本ソフトウェアデザインは1983年設立で、大阪・東京・名古屋に拠点を持ち、大阪・東京では主に金融や流通分野などの業務システム、名古屋では自動車メーカー向け組み込み開発などを主力とする。取得価額は非公表。取得予定日は2023年2月1日。

エコナックホールディングス<3521>、グランピング施設運営子会社のハッピーリゾートをトーテムなど2社に譲渡

エコナックホールディングスは、日帰り温泉併設のグランピング施設を運営する子会社のハッピーリゾート(埼玉県滑川町。売上高-、営業利益△787万円、純資産△1210万円)の株式90%をビルメンテナンス業のトーテム(東京都港区)に、残る10%をクリーニング業の大富(東京都江戸川区)にそれぞれ譲渡することを決めた。2022年9月に温浴事業としてオープンしたが、短期的な利益改善が難しいと判断した。譲渡価額は合計1000万円。譲渡予定日は2023年2月1日。

キムラタン<8107>、企業主導型保育事業をパワフルケアに譲渡

キムラタンは企業主導型保育事業を、保育サービスや保育人材派遣を手がけるパワフルケア(大阪府高槻市)に譲渡することを決めた。主力の子供服アパレル事業と、2019年に参入した子供向けウェアラブル(ITによる園児見守りサービス)事業に経営資源を集中させる。キムラタンは2018年に企業主導型保育事業に乗り出したが、少数施設での運営体制には限界があると判断した。当該事業の直近業績は売上高3600万円、営業赤字900万円。譲渡予定日は2023年4月1日。無償で譲渡する。

SHIFT<3697>、ソフト開発・ITインフラ構築のキャリアシステムズを子会社化

SHIFTは、ソフトウエア開発・ITインフラ構築のキャリアシステムズ(東京都港区。売上高8億600万円、営業利益3050万円、純資産3億2700万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。旺盛な需要が見込めるIT領域におけるサービス提供力の強化につなげる。キャリアシステムズは2010年設立。取得価額は11億7700万円。取得予定日は2023年3月1日。

アール・エス・シー<4664>、内装仕上工事業の友和商工を子会社化

アール・エス・シーは、内装仕上工事業の友和商工(東京都港区。売上高12億3000万円、営業利益4640万円、純資産1億6800万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。建物の維持管理に付随する工事面での相乗効果を引き出し、事業領域の拡大につなげる。友和商工は1973年設立で、オフィス内のレイアウト変更から大規模ビルのフロア工事までを手がける。取得価額は非公表。取得予定日は2023年2月28日。

アルデプロ<8925>、不動産賃貸の神頭商店を子会社化

アルデプロは、不動産賃貸の神頭商店(東京都荒川区)を30日付で子会社化した。販売不動産の仕入れ戦略の一環。神頭商店は1952年に設立。取得価額、取得割合は非公表。同日付で「東日暮里2丁目開発」に社名を変更した。

プロルート丸光<8256>、血液検査子会社のマイクロブラッドサイエンスを経営陣に譲渡

プロルート丸光は、血液検査や微量採血器具製造を手がける子会社のマイクロブラッドサイエンス(MBS、東京都千代田区。売上高2億8000万円、営業利益1930万円、純資産1億2800万円)の全保有株式50.23%を、MBS代表取締役の五十嵐圭氏に30日付で譲渡した。2021年6月にMBSを株式交付の手続きで子会社化したものの、当初の事業目的や業績を達成することは困難だと判断した。譲渡価額は2100万円。

サインド<4256>、美容予約一元管理システム「かんざし」運営のパシフィックポーターを子会社化

サインドは、美容予約一元管理システム「かんざし」を運営するパシフィックポーター(東京都渋谷区。売上高2億9400万円、営業利益△1億3200万円、純資産1億5800万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。自社の理美容院向けクラウド型予約管理システム「BeautyMerit(ビューティーメリット)」と統合し、業界最大の予約一元管理データベースを目指す。取得価額は28億7300万円。取得予定日は2023年2月24日。

2023年1月31日

大同工業<6373>、金属プレス加工のスギムラ精工を子会社化

大同工業は、金属プレス加工や金属プレス用金型製作のスギムラ精工(長野県岡谷市。売上高16億2000万円)の株式17.7%を追加取得し、子会社化することを決めた。現在33.3%の持ち株比率を51%に引き上げる。スギムラ精工の子会社化に伴い、塑性加工に関して、研究開発は大同工業、量産はスギムラ精工が受け持つ形に役割を整理する。大同工業は2017年にスギムラ精工と資本・業務提携し、協業を進めてきた。取得価額は無償。取得予定日は2024年4月1日。

日本成長投資アライアンス、WOW WORLD GROUP<5128>をTOBで子会社化

投資会社の日本成長投資アライアンス(東京都港区)は31日、WOW WORLD GROUPにTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。全株式を取得し、完全子会社化する。買付代金は最大74億6156万円。WOW WORLD GROUPはインターネット利用による販促・マーケティング支援を主力とするが、コロナ禍における企業のマーケティング投資抑制の影響などで経営環境が厳しさを増す中で、短期的な業績にとらわれず、抜本的な事業見直しを進めるには株式の非公開化が必要と判断した。WOW WORLD GROUPはTOBに賛同している。

アイエックス・ナレッジ<9753>、土木・建築用ソフトウエア開発のシーアンドエーコンピューターを子会社化

アイエックス・ナレッジは、土木・建築用ソフトウエア開発のシーアンドエーコンピューター(東京都江東区。売上高7億100万円、営業利益2900万円、純資産3億3000万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。シーアンドエーが培ってきたCAD(コンピューター支援設計)、配線管理、原価管理などのシステム開発ノウハウを取り込み、より付加価値の高いサービス提供につなげる。シーアンドエーの設立は1987年。取得価額は非公表。取得予定日は2023年2月28日。

アジャイルメディア・ネットワーク<6573>、Webサービス子会社のpopteamをプラスワンホールディングスに譲渡

アジャイルメディア・ネットワークは、Webサービス子会社のpopteam(東京都港区。売上高2380万円、営業利益100万円、純資産427万円)の全株式を、インターネット販売などのプラスワンホールディングス(東京都港区)に譲渡することを決めた。2020年7月に中小・小規模事業者や個人クリエーターにSNSマーケティング支援を提供する目的でpopteamを傘下に収めたが、業績低迷が続いていた。譲渡価額は350万円。譲渡予定日は2023年2月3日。

焼肉坂井ホールディングス<2694>、宅配ピザ子会社のテンフォーをベーカリー・外食店展開のコイサンズに譲渡

焼肉坂井ホールディングスは、宅配ピザを手がける全額出資子会社のテンフォー(北海道函館市。売上高24億1000万円、営業利益2億2900万円、純資産2億7800万円)の株式95%を、ベーカリー・外食店展開のコイサンズ(津市)に31日付で譲渡した。事業ポートフォリオ最適化の一環で、主力の焼肉事業をはじめとするイートイン事業に経営資源を集中させるのが狙い。焼肉坂井は2018年6月に中食市場の本格開拓を目的にテンフォーを傘下に収めていた。譲渡価額は非公表。

Orchestra Holdings<6533>、コンテンツ管理システム開発のe2eなど2社を子会社化

Orchestra Holdingsは傘下企業を通じて、コンテンツ管理システム開発のe2e(東京都千代田区)、SEO(検索エンジン最適化)コンサルティングのアダムテクノロジーズ(同)の両社の全株式を取得し、子会社化することを決めた。デジタルマーケティング事業の成長加速が狙い。デジタルマーケティングに関する知識・ノウハウ、顧客基盤の共有やサービスの拡充を通じて、旺盛な需要を取り込む。e2e、アダムテクノロジーズの両社は兄弟会社。取得価額は非公表。取得予定日は2023年2月28日。

ハイブリッドテクノロジーズ<4260>、IT関連人材派遣のキャスレーコンサルティングを子会社化

ハイブリッドテクノロジーズは、IT関連の人材派遣事業を主力とするキャスレーコンサルティング(東京都渋谷区。売上高10億2000万円、営業利益5400万円、純資産8000万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。DX(デジタルトランスフォーメーション)需要の高まりに対応し、キャスレーが持つシステム開発のプロジェクトマネージャー(PM)、コンサルティング人材を取り込む。取得価額は3億2700万円。取得予定日は2023年4月3日。

岡谷鋼機<7485>、非鉄金属専門商社の光洋マテリカを子会社化

岡谷鋼機は、非鉄金属素材や表面処理製品を取り扱う専門商社の光洋マテリカ(名古屋市。売上高701億円)の株式24.1%を追加取得し、31日付で子会社化した。持ち株比率をこれまでの27.4%から51.5%に引き上げた。国内外で連携を進め、新たな顧客開拓や新規開発案件への取り組み、共同調達などを通じた相乗効果を見込む。光洋マテリカは1955年設立で、銅条スリット加工機能では国内有数の規模を備えるという。取得価額は非公表。

日本ハム<2282>、食肉処理のウルグアイ子会社BPUをブラジルMinervaに譲渡

日本ハムは、食肉処理のウルグアイ子会社Breeders & Packers Uruguay S.A.(BPU、モンテビデオ。売上高346億円、税引き前利益△8億6600万円、純資産49億1000万円)の全株式を、牛肉生産のブラジルMinerva S.A.(サンパウロ)に譲渡することを決めた。事業ポートフォリオの最適化の一環。日本ハムは2017年5月に約150億円を投じてBPUを子会社化していた。譲渡価額は企業価値4000万ドル(約52億円)に純有利子負債や運転資本などを踏まえたうえで確定する。譲渡予定日は2023年10月31日。

2023年2月1日

ブティックス<9272>、新卒採用マッチングのリアライブを子会社化

ブティックスは、新卒採用マッチング事業を手がけるリアライブ(東京都港区。売上高7億6300万円、営業利益9200万円、純資産1億5100万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。マッチング領域で商談型展示会、M&A仲介事業に続く第3の柱として人材事業に本格的に参入する。取得価額は9億5500万円。取得予定日は2023年4月1日。

芙蓉総合リース<8424>、ネットワンシステムズ<7518>傘下でITファシリティーサービスのエクストリークを子会社化

芙蓉総合リースはグループ企業を通じて、ネットワンシステムズ傘下でITファシリティーサービスのエクストリーク(東京都港区。売上高12億5000万円、営業利益4650万円、純資産4億4700万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。通信環境の最適化、回線手配からファシリティー環境整備までワンストップで提供する体制を整える。エクストリークは2002年設立で、LAN工事などITインフラの設計・施工、構築といったファシリティー環境整備で実績を積んできた。取得価額は非公表。取得予定日は2023年2月28日。

さくらさくプラス<7097>、保育研修事業を手がける保育のデザイン研究所を子会社化

さくらさくプラスは、保育関連の研修を手がける保育のデザイン研究所(神奈川県藤沢市。売上高1億7900万円、営業利益7090万円、純資産9460万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。子供・子育て支援事業の拡充が狙い。自社グループの保育士にとどまらず、全国で保育・幼児教育に携わる人々に学びの機会を提供する。取得価額は非公表。取得予定日は2023年4月1日。

テーオーホールディングス<9812>、子会社の携帯電話代理店事業を兼松コミュニケーションズに譲渡

テーオーホールディングスは、子会社で衣料品、生活家庭用品販売などのテーオーデパート(北海道函館市)が運営する携帯電話代理店事業を、兼松コミュニケーションズ(東京都渋谷区)に譲渡することを決めた。事業ポートフォリオ再構築の一環。テーオーは1998年に携帯電話代理店事業に参入したが、近年、携帯電話需要の飽和などを受け、顧客獲得が伸び悩んでいた。譲渡先の兼松コミュニケーションズは全国120以上の店舗を展開する。譲渡対象事業の直近業績は売上高5億7600万円、経常赤字2800万円。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2023年4月1日。

2023年2月2日

三井物産<8031>、日米合弁給食大手のエームサービスを子会社化

三井物産は、給食大手のエームサービス(東京都港区。売上高1732億円)の株式50%を合弁相手の米国アラマーク(ペンシルベニア州)から取得し、完全子会社化することを決めた。グループの総合力を発揮し、食を通じたウェルネス(健康)分野の事業拡大につなげる。エームサービスは三井物産とアラマークが1976年に合弁で設立し、両社が折半出資する。取得価額は5億3500万ドル(約700億円)。2023年第1四半期(4~6月)冒頭の取得完了を見込む。

プロルート丸光<8256>、コンサートグッズ版権管理子会社のSanko AdvanceをWealth Brothersに譲渡

プロルート丸光は、アーティストのコンサートグッズの版権管理などを手がける子会社Sanko Advance(東京都港区。売上高606万円、営業利益426万円、純資産493万円)の全株式を、コンサルティング業のWealth Brothers(東京都港区)に譲渡することを決めた。Sanko Advanceの松尾貴志代表取締役が昨年12月20日付で辞任を届け出たのを受け、同社事業の継続が困難な状況になっていた。譲渡価額は2億3300万円。譲渡予定日は2023年8月2日。

2023年2月3日

コンコルディア・フィナンシャルグループ<7186>、傘下の横浜銀行が神奈川銀行をTOBで子会社化

コンコルディア・フィナンシャルグループは3日、傘下の横浜銀行を通じて、第二地方銀行の神奈川銀行(横浜市、非上場)の完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買付価格は約82億3100万円。低金利による預利金利ざやの縮小や人口減少などで経営環境が厳しさを増す中、神奈川県を営業基盤とする両行の経営を統合し、地域における安定的な金融仲介機能の発揮につなげる。現時点で両行合併の予定はないとしている。

安田倉庫<9324>、運送・倉庫業のOSOを子会社化

安田倉庫は、運送・倉庫業のOSO(京都府八幡市。売上高25億9000万円、営業利益△5600万円、純資産7900万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。グループにおける輸配送・倉庫ネットワークとサービスメニューの充実が狙い。OSOは2010年設立で、約60台の車両や八幡市内に保有する本社倉庫を活用して事業を展開している。取得価額は非公表。取得予定日は2023年4月1日。

タカノ<7885>、車椅子など福祉用具・健康用品輸入のユーキ・トレーディングを子会社化

タカノは、車椅子など福祉用具・健康用品の輸入販売を手がけるユーキ・トレーディング(東京都台東区。売上高3億1500万円、純資産1億3300万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。住生活関連機器部門では主力のオフィス用製品に加え、福祉・健康分野の強化に取り組んでおり、その一環。ユーキ・トレーディングは1989年に設立。取得価額は非公表。取得予定日は2023年3月31日。

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