国際紙パルプ商事はフランス現地法人を通じて、スペインのパッケージ製造会社Cohalグループ2社の全株式を取得し、子会社化することを決めた。イベリア半島全土への事業展開の余地があるほか、フランス、イタリアまでの事業エリア拡大や産業用ラベル分野への進出なども視野に入れている。取得価額、取得予定日は非公表。
NJSは、上下水道・農業土木コンサルティングの冨洋設計(東京都墨田区。売上高9億9000万円)の株式50%超を取得し、子会社化することを決めた。冨洋設計と協業を進め、インフラの老朽化、災害激化、脱炭素社会への移行などの事業環境変化への対応を加速する。冨洋設計は1972年設立で、かつてNJSの元社長が冨洋設計の初代社長を務めた関係にあるという。取得価額は非公表。取得予定日は2022年6月30日。
チエルは、小中学校や高校での音楽・芸術鑑賞会開催を企画する東京音楽鑑賞協会(東京都新宿区。売上高9800万円、営業利益△2300万円、純資産700万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。チエルは東京音楽鑑賞協会の既存の「生」の鑑賞会の良さを残しつつ、ICT(情報通信技術)化で支援することでビジネス拡大が見込まれると判断した。取得価額は1000万円。取得予定日は2022年8月31日。
丸和運輸機関は、物流業のM・Kロジ(福岡県宇美町。売上高106億円、営業利益3億500万円、純資産3億4800万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。グループにおけるEC(電子商取引)物流事業の機能強化につなげる。M・Kロジは2009年設立で、DtoC(消費者直接取引)事業者向け3PL(サードパーティー・ロジスティクス)サービスを主力としている。取得価額は41億4400万円。取得予定日は2022年7月29日。
四国銀行は登録金融機関業務にかかる顧客の証券口座に関する事業(権利義務)を、大和証券に譲渡することを決めた。大和証券との間で今年3月に最終合意した包括的業務提携の一環。四国銀行が顧客管理、大和証券が口座管理を分担することで、四国銀行として業務運営コストの削減を期待している。当該事業の直近売上高は10億円。対価の交付は発生しない。譲渡予定日は2023年5月8日。
土木管理総合試験所は、建設コンサルタント業の環境と開発(熊本市)の全株式を取得し子会社化することを決めた。環境と開発は1977年設立で、産業廃棄物処理施設や再生エネルギー施設の建設、設計から許認可、行政対応までトータルにサービス展開している。取得価額は非公表。取得予定日は2022年7月1日。
パイプドHDは28日、MBO(経営陣による買収)を再度実施し、株式を非公開化すると発表した。同社は昨年11月にMBOを目的としたTOB(株式公開買い付け)が不成立に終わっている。前回と同様、国内投資ファンドのアドバンテッジパートナーズ(AP、東京都港区)と組むが、主要株主の一部と応募契約を交わすなどTOB成立に万全を期した。買付代金は最大95億8340万円。
ブレインパッドは、ITマーケティングサービスのTimeTechnologies(東京都千代田区。売上高3億3200万円、純資産9700万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。国内最強のマーケティングチャンネルである「LINE」への対応を拡大するのが狙い。取得価額は10億5000万円。取得予定日は2022年7月29日。
ディー・エヌ・エー(DeNA)は29日、データホライゾンにTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。TOB成立後に予定している第三者割当増資引き受けによる取得分と合わせて50.97%(増資後の所有割合)の株式を取得し、子会社化する。取得価額は総額103億2500万円。データホライゾンの東証グロース上場は維持される。同社はTOBに賛同している。
サニーサイドアップグループは、米国ハワイでレストラン1店舗を運営する子会社のbills waikiki LLC(ハワイ州。売上高1180万円、営業利益△1億7100万円、純資産△3億1500万円)の全持ち分94.33%を、焼き鳥店経営のhachibei crew(福岡県糸島市)に譲渡することを決めた。コロナ禍の影響で業績が悪化していた。bills waikikiは2012年設立。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2022年7月1日。
戸田建設は、インドネシアの総合建設会社PT Tatamulia Nusantara Indah(TATA、ジャカルタ。売上高283億円、純資産109億円)の株式26.99%を追加取得し、子会社化することを決めた。現在40.01%の持ち株比率を67%に引き上げる。海外事業の重点施策として、成長国での展開強化を掲げており、その一環。戸田建設は2020年10月にTATAの第三者割当増資を引き受け、持ち分法適用関連会社としていた。取得価額は非公表。取得予定は2022年8月。
大丸エナウィンは、LPガス販売や住宅リフォームを手がけるクサネン(滋賀県草津市。売上高18億円、営業利益3310万円、純資産7億7800万円)の株式39.96%を追加取得し、子会社化することを決めた。現在19.43%の持ち株比率を59.39%に引き上げる。滋賀県での事業拡大・強化の一環。クサネンは1966年に設立。取得価額は非公表。取得予定日は2022年7月1日。
バルカーは、フッ素樹脂加工製品を製造する中国子会社の上海バルカーふっ素樹脂製品有限公司(上海市。売上高29億5000万円、営業利益2億2300万円、純資産19億3000万円)の持ち分51%を、化学品製造の深圳市沃特新材料股份有限公司(深圳市)に譲渡することを決めた。昨今の事業環境や国際情勢の変化を踏まえ、中国現地資本を入れることが事業運営上必要と判断した。持ち分49%は引き続き保有する。譲渡価額は6800万人民元(約13億6000万円)。譲渡予定は2022年7月~9月。
中部日本放送は、タクシー事業を手がける子会社の文化交通(名古屋市。売上高3億円)の全株式を、バス・タクシー事業の大阪バス(大阪府東大阪市)に29日付で譲渡した。文化交通は1961年の設立以来、放送活動を支える運行部門と一般的なタクシー営業を両輪としてきたが、近年、取材手法の変化や中継技術の進展などで放送車両の稼働が減少傾向にあったうえ、コロナ禍でタクシー営業収入が落ち込んでいた。譲渡価額は非公表。
大伸化学は、危険物製品(有機溶剤)の輸送を専門とする山崎梱包運輸(埼玉県越谷市。営業利益500万円、純資産1億4000万円) の全株式を取得し子会社化することを決めた。大伸化学は各種シンナー類の製造を主力としており、製品の安定供給の観点から物流面の基盤強化に役立てる。取得価額は非公表。取得予定日は2022年10月3日。
JMSは、ユニオンツールからテレメトリー(遠隔計測)式心電送信機「myBeat ホームECG」事業を取得することを決めた。血液透析領域を中心とする医療器具関連の競争力強化につなげる。取得価額は非公表。取得予定日は2022年8月1日。
リソルホールディングスは傘下企業を通じて、東急不動産からゴルフ場運営のTLCゴルフリゾート(東京都渋谷区)、関西カントリー(京都府亀岡市)、三木よかわカントリー(兵庫県三木市)の3社を買収することを決めた。各社の全株式を取得する。保有するゴルフ場を増やし、長期的に安定した収益基盤の構築を目指す。取得価額は非公表。
キリンホールディングスは30日、ミャンマー国軍系企業との合弁で運営する現地ビール大手ミャンマー・ブルワリー(MBL、ヤンゴン。売上高204億円)の全保有株式51%を、MBLに譲渡すると発表した。昨年2月に起きた国軍によるクーデターを受け、早期の合弁解消とミャンマー事業撤退に向けて様々な選択肢を検討してきたが、合弁会社がキリンから自社株を買い取る形で最終的に決着した。譲渡価額は3240億ミャンマー・チャット(約224億円)。譲渡は未定だが、可能な限り速やかに実行するとしている。
Liv‐upは、不動産売買仲介・賃貸管理のフットワーク(東京都町田市。売上高1億7600万円、営業利益△6900万円、純資産1億9500万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。グループとして賃貸管理物件戸数を増やし、収益基盤の強化につなげる。取得価額は非公表。取得予定日は2022年7月8日。
ジャストプランニングは、飲食店向け注文・決済アプリ「Putmenu」を展開する子会社のプットメニュー(東京都大田区)の全保有株式70%を、ITサービス開発のボクシーズ(東京都千代田区)に30日付で譲渡した。譲渡先のボクシーズは「Putmenu」の開発元。ジャストプランニングは2018年に、ボクシーズから「Putmenu」の著作権・商標権を買い取り、事業を展開してきたが、「Putmenu」の今後の展開について協議した結果、ボクシーズ単独で開発・運営を進めることが長期的な事業成長に役立つと判断した。譲渡価額は非公表。
アピリッツは、IT人材派遣のY's(東京都新宿区。売上高8億3500万円、営業利益3200万円、純資産1億600万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。人材育成・教育のノウハウとエンジニア領域の人材を迎え入れ、EC(電子商取引)サイトやWebシステムの受託開発の強化など中長期な成長につなげる。取得価額は3億7590万円。取得予定日は2022年7月1日。
WDIは、ハワイアンレストラン「エッグスンシングス(Eggs'n Things)横浜みなとみらい店」(横浜市)の事業を、飲食店運営のEGGS'N THINGS JAPAN(東京都港区)に譲渡することを決めた。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2022年7月1日。
アドベンチャーは宿泊事業子会社のVacations(東京都渋谷区)を通じて、レ・コネクション(京都市)の宿泊事業を取得することを決めた。レ・コネクションは京町屋の一棟貸しを中心に京都市内で59の宿泊施設を運営している。アドベンチャーは旅行関連事業への経営資源集中の一環として今年3月に宿泊事業の新会社Vacationsを設立した。当該事業の直近売上高は3630万円。取得価額は3億7000万円。取得予定日は2022年9月1日。
シャノンは、Web広告関連の後藤ブランド(東京都港区。売上高4億5300万円、営業利益△374万円、純資産△3350万円)の全株式を取得し、30日付で子会社化した。Webマーケティングのコンサルティングや広告運用代行サービスを取り込むことで、顧客企業に対する統合型マーケティング支援のサービス向上につなげる。取得価額は9100万から、子会社化後の業績状況に応じて最大1億5100万円。
ENECHANGEは、電力切り替えサービスの新電力コム(東京都豊島区。売上高5910万円、営業利益613万円、純資産8360万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。法人の顧客基盤を強化し、価格競争力のある電力切り替えサービスの展開につなげる。取得価額は1億円600万円。取得予定日は2022年7月29日。
アルゴグラフィックスは、ソフトウエア開発のアドバンストテクノロジー(東京都品川区。売上高2億1200万円、営業利益△716万円、純資産1440万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。アドバンストテクノロジーが強みとする磁場解析・流体解析などの技術やスキルを活用し、グループ全体で自動車業界のEV(電気自動車)化の流れに対応する。取得価額は非公表。取得予定日は2022年7月5日。
ウイン・パートナーズは傘下企業を通じて、医療機器販売のトーセイメディカル(盛岡市。売上高44億9000万円、営業利益1億1200万円、純資産9億4400万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。東北地区での顧客基盤拡大が狙い。トーセイメディカルは1989年設立。取得価額は非公表。取得予定日は2022年8月1日。
エフビー介護サービスは。100%出資子会社化のスマイル薬局(長野県佐久市。売上高1億5300万円、営業利益2360万円、純資産3050万円)の全株式を、調剤薬局経営のクオシア(長野県佐久市)に譲渡することを決めた。地域包括ケアシステム構築の一環として薬剤師の増員などを進めてきたが、1店舗で運営している状況では施策も限られることから、事業のあり方を再検討してきた。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2022年7月15日。