日本山村硝子は、ガラスびん製造の中国子会社「秦皇島方圓包装玻璃有限公司」(河北省。売上高24億5000万円、営業利益△7億8800万円、純資産49億3000万円)の全持ち分を、中国投資ファンドの寧波厚和投資管理有限公司(浙江省)に譲渡することを決めた。2013年に秦皇島方圓を傘下に収め、中国国内販売のほか、輸出にも対応していたが、業績は低迷し、当初の事業計画の達成が困難な状態が続いていた。譲渡価額は約6億3200万円。譲渡予定は2022年4月中。
オークファンは、繊維製品や日用品の卸売りを手がけるオーエスアールネット(OSR、大阪市)の全株式を取得し子会社化することを決めた。OSRは持ち株会社で、傘下に大阪船場流通マート(大阪市。売上高38億7000万円、営業利益7260万円、純資産2億2600万円)を持つ。オークファンがオンライン卸モール「NETSEA(ネッシー)」を主力とするのに対し、OSRグループはバイヤーとの対面による商談(オフライン取引)を基本とする。流通額拡大のためにはオンライン取引とオフライン取引の相乗効果が不可欠と判断した。取得価額は非公表。取得予定日は2022年4月1日。
LITALICOは、介護施設向けソフトウエア開発のプラスワンソリューションズ(沖縄県浦添市。売上高4億2600万円、営業利益△270万円、純資産1240万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。介護領域での事業加速が狙い。プラスワンソリューションズが主力とする介護保険請求ソフト「ナーシングネットプラスワン」の導入事業所数は約4500以上という。取得価額は11億9000万円。取得予定日は2022年3月31日。
AI insideは、AI(人工知能)関連のコンサルティングやソフトウエア開発を手がけるaiforce solutions(東京都千代田区。売上高9870万円、営業利益△1億3500万円、純資産1億2200万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。両社が持つ技術・サービスを統合し、AIプラットフォームの提供を加速する。取得価額は16億6500万円。取得予定日は2022年5月2日。そのうえで同日付で吸収合併する。
丸三証券は、インターネット取引専用口座「マルサントレード」やコールセンター経由の非対面取引に関する事業を会社分割により、岡三証券グループ傘下の岡三証券(東京都中央区)に譲渡することを決めた。今後の事業環境を踏まえた事業構成見直しの一環で、経営資源を主力の対面営業に一層集中させるとしている。会社分割にかかる株式や金銭の割り当てはない。当該事業の直近業績は純営業収益9億9300万円、経常利益4300万円。譲渡予定日は2022年7月19日。
トレードワークスは、ソフトウエア開発のあじょ(大阪市。売上高2億2300万円、営業利益200万円、純資産3600万円)を子会社化することを決めた。全株式を取得するとともに、あじょが実施する増資を引き受ける。トレードワークスは金融関連のシステム開発を主力としている。あじょは1995年に設立。取得価額は株式取得と増資引き受けの合計で1億9095万円。取得予定日は2022年3月18日。
ズームは、楽器・音響機器の販売代理店であるドイツSound-Service Musikanlagen-Vertriebsgesellschaft mbH(ベルリン。売上高52億2000万円、営業利益6億3300万円、純資産14億4000万円)の持ち分51%を取得し、子会社化することを決めた。ドイツを中心に、英国、東欧を含む中央ヨーロッパでの事業拡大が狙い。Sound-Serviceとは約30年の取引関係があるが、連携強化に向けて子会社として取り込む。取得価額は未確定。取得予定は2023年1月。
ジェイフロンティアは、病院検索サイト「ホスピタ」や医師による名医の紹介サイト「名医ログ」など各種ポータルサイトを運営するイーエックス・パートナーズ(東京都渋谷区。売上高1億6900万円、営業利益2400万円、純資産1億5300万円)の株式90%を取得し子会社化することを決めた。医療機関のDX(デジタルトランスフォーメーション)化支援を加速する取り組みの一環。取得価額は非公表。取得予定日は2022年3月31日。
全研本社は子会社を通じて、ヒノキヤグループ傘下で住宅建設を手がけるヒノキヤレスコ(東京都文京区)から有料老人ホーム事業を取得することを決めた。介護分野への進出が狙い。介護労働力の不足を解消する方策の一つとして外国人労働者の活用が注目される中、介護分野への進出は海外人材の紹介事業、日本語教育事業の拡大につながると判断した。全研本社は海外人材への語学研修などを主力事業の一つとする。取得価額は非公表。取得予定日は2022年7月1日。
パイプドHDは、Webサイト構築などのネモフィラ(東京都港区。売上高4億6400万円、営業利益500万円、純資産3億8300万円)の株式50.1%を取得し子会社化することを決めた。Web分野のサービス・事業連携の強化が目的。取得する株式のうち約8割を第三者割当増資の引き受け、残りを既存株主からそれぞれ取得する。取得価額は2億5700万円。取得予定日は2022年3月31日。
杉田エースは、建築材料・化成品販売のフヨー(東京都墨田区。売上高75億4000万円、営業利益1億700万円、純資産22億1000万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。取り扱い商材の拡充が狙い。取得価額は非公表。取得予定日は2022年3月31日。
ビジョナリーホールディングスは、子会社のEnhanlabo(EL、東京都中央区)が手がける眼鏡型ウエアラブル(着用)端末事業を、眼鏡・コンタクトレンズ販売の東京メガネ(東京都世田谷区)に譲渡することを決めた。東京メガネはELが進めてきた「b.g.(ビージー)」と名付けた眼鏡型ウエアラブル端末の事業化を引き継ぐ。譲渡価額は100万円。譲渡予定日は2022年4月30日。ビジョナリーHDは当該事業を譲渡後、ELを解散・清算する。
メディアスホールディングスは眼科領域の医療機器を取り扱う渋谷メディカル(北海道旭川市)から事業取得することを決めた。メディアスHDは北海道に医療機器販売子会社としてアクティブメディカル(札幌市)を持つが、眼科は新規領域となる。取扱商材を拡充し、北海道での事業拡大を目指す。当該事業の直近業績は売上高3億5700万円、経常利益△197万円。取得価額は未確定。取得予定は2022年8月。
メディアスホールディングスは傘下企業を通じて、医療機器販売のノアインターナショナル(札幌市。売上高35億4000万円、営業利益5870万円、純資産1億4200万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。北海道における医療機器販売事業の強化が狙い。ノアインターナショナルは1992年に設立し、道央圏を主力地盤とする。取得価額は未確定。取得予定は2022年8月。
三菱商事は17日、不動産運用の合弁子会社である三菱商事・ユービーエス・リアルティ(MC-UBSR、東京都千代田区)の全保有株式51%を、米投資ファンドKKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)傘下の76(東京都千代田区)に1157億円で譲渡すると発表した。事業構成の入れ替え・強化の一環で、不動産運用事業では今後、私募REIT(不動産投資信託)、私募ファンド、海外運用事業を主な成長領域とするとしている。譲渡予定は4月。
アダストリアは傘下企業を通じて、子供服EC(電子商取引)ブランド「pairmanon」を運営するオープンアンドナチュラル(東京都千代田区。売上高20億2000万円、営業利益1億7100万円、純資産2億500万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。EC専業ブランド事業の拡大が狙い。取得価額は非公表。取得予定日は2022年3月31日。
システムサポートは傘下のアクロスソリューションズ(金沢市)を通じて、EC(電子商取引)サイトやWebサイトのコンテンツ企画・制作を手がけるブロック(東京都千代田区。売上高2億3000万円、営業利益5000万円、純資産3600万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。アクロスソリューションズはモバイル端末を利用したWeb受発注システム「MOS」を展開する。ブロックのWebマーケティングのノウハウを取り込み、流通業界での「MOS」の認知度向上などにつなげる。取得価額は非公表。取得予定日は2022年4月28日。
鴻池運輸は、全額出資子会社で運送・倉庫業の前川運輸(千葉市)の株式81%を、同業のベストライン(奈良県五條市)に譲渡することを決めた。これに伴い、鴻池運輸はベストラインと業務提携し、前川運輸を含む3社間で共同営業、車両・車庫・整備場、運行管理システムの利用促進、幹線輸送の連携を強める。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2022年3月31日。
マミヤ・オーピーは、ゴルフ用品製造子会社のキャスコ(香川県さぬき市。売上高28億9000万円、営業利益△2億6200万円、純資産11億8000万円)の全株式を、ゴルフ場経営などのKST(埼玉県美里町)に譲渡することを決めた。シャフト(ゴルフクラブの柄)事業に経営資源を集中させるのに伴う措置。キャスコは「Kasco」ブランドで知られるゴルフボール、クラブ、グローブ、ウエア、バッグ類などを手がける。譲渡価額は5億円。譲渡予定日は2022年3月22日。
クエストは、システム開発・運用保守のエヌ・ケイ(東京都中央区。売上高16億7000万円、営業利益2億300万円、純資産5億2900万円)の株式84.6%を取得し、子会社化することを決めた。重点領域である半導体や、新規参入領域と位置付けるヘルスケア・メディカル関連の開発力向上につなげる。エヌ・ケイは2001年設立で、とくに半導体領域の受託開発に強みを持つ。取得価額は非公表。取得予定日は2022年3月31日。
エルテスは、システム開発支援のGloLing(東京都新宿区。売上高2億3100万円、営業利益2670万円、純資産2600万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。主力とするサイバーセキュリティー事業の成長加速につなげる狙い。取得価額は非公表。取得予定日は2022年3月28日。