日本ホスピスホールディングスは、札幌市で住宅型有料老人ホームを中心に介護事業を手がけるノーザリーライフケア(札幌市)の株式70%を取得し子会社化することを決めた。両社の事業内容の親和性が高く、北海道におけるホスピス住宅の展開の第一歩として、今後の事業拡大に寄与すると判断した。取得価額は非公表。取得予定日は2022年4月1日。
一家ホールディングスは、飲食店経営のEgo(千葉県市川市)の株式70%をDES(債務の株式化)により取得し、子会社化することを決めた。グループの事業構成拡充の一環。Egoは一家HDの従業員が2021年4月に独立起業した会社で、東京都品川区内に昭和大衆酒場「肉のウヱキ」を開業(1店舗)。取得価額は1995万円。取得予定日は2022年4月1日。
大東港運は、富山湾の名産「白えび」の水産物買い付け・加工・販売の水文(富山市)を子会社化することを決めた。グループの成長戦略として新規事業の獲得を模索していた。水文は2004年設立で、「富山湾の宝石」と称される「白えび」の加工で高い技術力を持つ。株式の取得割合、取得価額、取得予定日はいずれも非公表。
インフロニア・ホールディングスは22日、海洋土木大手で持ち分法適用関連会社の東洋建設にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。インフロニア・HDは傘下の前田建設工業を通じて20%余りの株式を保有しているが、TOBで完全子会社化を目指す。買付代金は最大579億6596万円。グループの旗印とする総合インフラサービス企業への取り組みを加速させる狙い。東洋建設はTOBに賛同しており、TOBが成立すれば、東証1部への上場が廃止とする。
ヨシムラ・フード・ホールディングスは、博報堂DYホールディングス傘下でイベント・メディア事業を手がけるONESTORY(東京都港区)の株式70%を取得し、子会社化することを決めた。「食」に関する独自のマーケティング・ブランディングのノウハウを獲得するとともに、地域商材の開発・販売を通じて新たなビジネス機会の創出につなげる。取得価額は非公表。取得予定日は2022年4月1日。
ランドコンピュータは、システム開発のNESCO SUPER SOLUTION(東京都千代田区。売上高5億8600万円、営業利益7400万円、純資産2億9800万円)の株式95.7%を取得し、子会社化することを決めた。両社が主力とする会計パッケージ分野の次世代サービスの提供につなげる狙い。取得価額は9億円。取得予定日は2022年4月1日。
OCHIホールディングスは、建設コンサルタント業の日本調査(東京都板橋区。売上高18億3000万円、営業利益3億4000万円、純資産8億9600万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。非住建分野の事業構成を拡充する狙い。日本調査は1991年設立で、主に土木構造物の診断・調査を手がける。取得価額は21億6300万円。取得予定日は2022年7月7日。
エフテックは、住友商事傘下で鋼材加工や金型製造を手がけるインドIndia Steel Summit Private Limited(ウッタンブラデシィッシュ州。売上高20億9000万円、営業利益1億2400万円、純資産12億4000万円)の株式90%を取得し、子会社化することを決めた。インド市場で金型事業を中心にビジネス拡大につなげる。取得価額は未確定。取得予定日は2022年5月31日。
大豊建設は24日、セメント事業や医療関連事業を手がける麻生(福岡県飯塚市)の傘下に入ると発表した。麻生を引受先とする第三者割当増資で850万株の新株を発行し、7月19日付で約403億円を調達する。麻生による大豊建設の持ち株比率は50.74%となる。一方、大豊建設は調達資金をもとに1株4730円で885万株の自己株取得を実行する。筆頭株主で旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)は40%余りの全保有株について買い付けに応じる予定。これにより、大豊建設と旧村上系との対立は解消に向かうことになる。
アトムは、ステーキソース「宮のたれ」を製造する子会社のエムワイフーズ(栃木県三川町。売上高4億9600万円、営業利益9000万円、純資産5億2400万円)の全株式を、コロワイド傘下で食料品製造・販売のコロワイドMD(横浜市)に譲渡することを決めた。中長期的な外食事業の成長につながると判断した。譲渡価額は7億8600万円。譲渡予定日は2022年3月31日。
サンセイランディックは、注文住宅とリフォーム工事を手がける全額出資子会社のOne's Lifeホーム(OLH、東京都世田谷区。売上高13億1000万円、純資産△7億2400万円)の全株式を、住宅・アパート建設の相川スリーエフ(千葉県船橋市)に譲渡することを決めた。2005年にOLHを設立したが、グループ間で当初想定していた相乗効果を引き出せないでいた。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2022年3月31日。併せて同日付でOLHに対する7億3000万円の貸付債権を放棄する。
リベルタは、医療機器や浄水器、生活雑貨を製造・販売するファミリー・サービス・エイコー(長野市。売上高26億5000万円、営業利益2億1300万円、純資産16億円)の株式86.8%を取得し、子会社化することを決めた。リベルタはコスメ(化粧品)、トイレタリーなどを中心に独自商品を企画・開発しているが、新たな取り扱いジャンルを広げるのが狙い。ファミリー・サービス・エイコーの創業は1976年。取得価額は非公表。取得予定日は2022年4月1日。
マミヤ・オーピーは、ゴルフシャフト製造・販売のシャフトラボ(東京都千代田区。売上高6億4400万円、営業利益2000万円、純資産2億1500万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。カーボンシャフト事業にスポーツ部門における経営資源を集中させる事業構造改革の一環。取得価額は2億円。取得予定日は2022年3月25日。
Abalanceは傘下企業を通じて、電子署名や送受信データの保管・証明などに関するサービスを手がけるデジサイン(東京都中央区。売上高5億9700万円、営業利益2450万円、純資産4690万円)の全株式を取得し、子会社化した。データセキュリティー技術を活用した新サービスの開発・提供につなげる。デジサインは2010年に設立。取得価額、取得日は非公表。
東部ネットワークは、セメント輸送の東北三光(宮城県塩竈市。売上高14億2000万円、営業利益1300万円、純資産1億2400万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。東北地区での営業拡大が狙い。東北三光は50年の業歴を持つ。取得価額は非公表。取得予定日は2022年4月15日。
環境管理センターは、設備工事業のサンエイテクニクス(名古屋市。売上高8億5300万円、営業利益2550万円、純資産5970万円)の株式60%を取得し、子会社化することを決めた。脱炭素化に向けた省エネルギー支援を含めて設備工事関連のサービス体制を強化する一環。サンエイテクニクスは1968年設立で、50年を超える業歴を持ち、愛知・中京地区で実績を積んできた。取得価額は非公表。取得予定日は2022年4月18日。
横浜ゴムは25日、農業機械・産業用タイヤを製造するスウェーデンのトレルボルグ・ホイール・システムズ(売上高1329億円、営業利益160億円)の全株式を取得し、子会社化すると発表した。取得価額は約2672億円(アドバイザリー費用約20億円を含む)。農機をはじめ鉱山車両、建設車両、林業機械用などの生産財タイヤ事業をグローバルに拡大する。2022年下期中に買収完了を見込む。