弁護士ドットコムは、判例データベース「判例秘書」を提供するエル・アイ・シー(東京都港区。売上高16億6000万円、営業利益1億4600万円、純資産12億3000万円)の全株式を取得し、2日付で子会社化した。リーガルデータを学習させた国内初の法律特化の独自LLM(大規模言語モデル)「リーガルブレイン」構想の実現に向け、最重要データの一つである判例データを取り込むのが狙い。取得価額は弁護士ドットコムの純資産(2023年3月期)31億6700万円の15%以上としているが、詳細は非公表。
エル・アイ・シーは1996年設立で、「判例秘書」の名称で展開する判例データベース事業で圧倒的なシェアを持つ。また、AI(人工知能)を活用したサービス開発など先端技術への積極的な投資でも知られる。
法曹界では2025年の民事裁判手続きIT化、2026年の民事判決情報のデータベース化などを控え、デジタル化対応が急務になっている。こうした中、弁護士ドットコムはエル・アイ・シーを傘下に収めることで、顧客基盤の拡大とともに、「リーガルブレイン」の早期実現につなげる。
No. | 開示日 | 買い手 | 対象企業・事業 | 売り手 | 業種 ▽ | スキーム ▽ | 取引総額(百万円) ▽ | タイトル |
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1 |
2023年10月2日 |
(株)エル・アイ・シー
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非公表
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非公表
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2 |
2024年4月17日 |
(株)弁護革命
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山本了宣氏((株)弁護革命代表取締役)ほか
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非公表
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