いよいよ明日は「成人の日」。そこで、企業の中の新成人、2017年に創業20年を迎える会社の中から、私たちの生活になじみのある企業をピックアップしてみました。
■アサヒ緑健
福岡市に本社を構える健康食品の製造販売会社。「緑効青汁」などの青汁でおなじみです。自社で製作するドキュメンタリー番組もよくテレビで見かけるのでは?
■エキサイト<3754>
ニュースやブログ、翻訳・辞書などのサービスを提供するポータルサイトを運営。米Excite Inc.の日本法人として設立されました。2002年から、伊藤忠商事<8001>の子会社に。
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■カカクコム<2371>
電化製品などの価格比較サイト「価格.com」や、口コミによるグルメサイト「食べログ」などのインターネット関連サービス事業を展開。昨年6月に畑彰之介氏が代表取締役社長に就任し、新たな経営体制へと切り替わりました。
関連リンク:【カカクコム】買収後の連携と資産の共有により、各サービスの成長を加速化
■クックパッド<2193>
料理レシピの投稿・検索サイト「クックパッド」などのインターネット関連サービス事業を展開。2014年からはM&Aを積極的に活用して、日本だけでなく海外へも進出し始めています。
関連リンク:【クックパッド】海外レシピ・サービス市場もM&Aで猛攻
■サイボウズ<4776>
グループウェアの開発や提供などを行う同社。愛媛県松山市で創業し、事業の拡大と共に大阪、東京へと本社を移転させてきました。現在では、日本マイクロソフトや日本IBMなどと並び、国内のグループウェア市場においてシェアトップ5に入っています。
■ザラ・ジャパン
「ZARA」を中心としたファッションブランドを日本国内で展開。繊研新聞が昨年5月に全国の服飾系専門学校の学生を対象に行った「ファッション意識調査」によると、「よく買うブランド」と「好きなブランド」の両方で「ZARA」が1位に。映画「シン・ゴジラ」でも「ZARAはどこ?」というセリフが飛び出てくるほどです。もはやZARAは日本に浸透したといえるでしょう。
関連リンク:【業界最前線ブログ】「ファッション流通の現場」(3)ユニクロ対ZARA
■ストライク<6196>
手前味噌で恐縮ですが、M&Aの仲介を手掛ける我らがストライクも今年7月で創業20年。昨年6月には、東京証券取引所マザーズ市場に上場しました。
関連リンク:M&A仲介3社の決算書分析-日本M&Aセンター、M&Aキャピタルパートナーズ、ストライク
■SOMPOケアメッセージ<2400>
1997年に岡山市にて、介護付有料老人ホームの運営や介護用品の販売などを行う前身会社メッセージが創業。昨年、損保ジャパン日本興亜ホールディングス(現・SOMPOホールディングス<8630>)による公開買付けにより、同グループ傘下となり、現在の社名となりました。
関連リンク:【SOMPOケアメッセージ】SOMPO傘下入りも再建の道険しく M&Aなど外科手術必要
■ディップ<2379>
「バイトル」や「はたらこねっと」などの求人情報サイトを運営。2006年からプロモーションを積極展開。初のテレビCMを皮切りに、スポーツイベントなどの協賛もしてきました。現在の「バイトル」イメージキャラクターには、PPAPで日本を沸かせたピコ太郎さんを起用しています。
■TOHOシネマズ
前身は外資系のヴァージンシネマズ・ジャパン。2003年に東宝<9602>が約100億円で買収し、東宝の子会社に。シネコンなど映画館の経営をメインに行っています。
関連リンク:【企業力分析】君の名は。・・・東宝
■ドワンゴ
「ニコニコ動画」などインターネットにおけるコンテンツサービスを提供。2014年に、共同株式移転の手法でKADOKAWAと経営統合し、「KADOKAWA・DWANGO(現・カドカワ<9468>)」が誕生しました。
関連リンク:【カドカワ】老舗企業の再成長を賭けたM&Aとは?
■ネクスト(現LIFULL)<2120>
不動産・住宅情報サイト「HOME'S」などを運営。2006年に東京証券取引所マザーズ市場に上場し、M&Aによる事業拡大を行ってきました。今年4月には、「LIFULL(ライフル)」に社名を変更し、各種サービスのブランド統合、海外展開を加速させていくそうです。
■ネットフリックス
米カリフォルニアに本社があり、世界190か国以上、会員数8600万人という世界最大規模のオンライン動画配信サービスを手掛ける同社。日本では2015年9月からサービスイン。オリジナルコンテンツも豊富で、昨年には芥川賞受賞作「火花」を映像化して話題となりました。
■麦の穂
シュークリーム専門店「ビアードパパの作りたて工房」や「古式讃岐うどん〜温や〜」などの飲食店を運営。2013年に永谷園<2899>に約100億円で買収され、同グループの一員となりました。
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■メディア工房<3815>
主に携帯電話向けの占いやゲームなどのコンテンツ事業を手掛ける同社。前身となる有限会社フラミンゴが1997年に設立されました。
■楽天<4755>
インターネットショッピングモール「楽天市場」をはじめ、「楽天カード」「楽天銀行」「楽天モバイル」など様々なサービスを展開するIT企業。2017-2018シーズンからはスペインの名門サッカーチーム「FCバルセロナ」とスポンサー契約を結び、バルサのユニホームに楽天の名前が入ることに。グローバル企業としての認知度アップにつなげていくようです。
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こうしてみてみると、90年代後半のITバブルの影響でIT系企業が多いことがよくわかります。おそらく、当時はもっとたくさんのIT企業が乱立していたはず。「中小企業白書2011」によると、20年続く会社は約5割とのこと。そんな決して楽とはいえない道を生き残ってきた企業には、節目を迎える年にさらなる飛躍を期待したいものです。
まとめ:M&A Online編集部