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M&A速報

1週間のM&A速報まとめ(2024年11月4日〜2024年11月8日)

2024-11-09

2024年11月5日

サカタインクス<4633>、米国コーティング大手Coatings & Adhesivesの全事業を取得

サカタインクスは5日、米国子会社INX International Ink Co.(イリノイ州)が新設した受け皿会社を通じて、米国Coatings & Adhesives Corporation(C&A、ノースカロライナ州)の全事業と関連資産を取得したと発表した。同社が持つコーティングソリューションを印刷インキやパッケージ市場に投入することで、北米市場での販売拡大とブランド価値向上を図る。取得価額は非公表。

エフ・コード<9211>、生成AIコンサルのSpinFlowを子会社化

エフ・コードは5日、生成AI活用コンサルティングを手がけるSpinFlow(東京都渋谷区。売上高2億8800万円、営業利益1億100万円、純資産1億円=2024年4~9月の半期実績)の株式50.1%を取得し、子会社化すると発表した。SpinFlowの生成AI関連知見を活用し、人材教育や業務改善などで顧客企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を支援するのが狙い。取得価額は1億8100万円。取得予定日は2024年11月5日。

コニカミノルタ<4902>、米遺伝子検査子会社Ambry Geneticsを現地企業に譲渡

コニカミノルタは5日、米国子会社REALM IDx, Inc.(カリフォルニア州)を通じて保有する遺伝子検査を手がける米Ambry Genetics Corporation(カリフォルニア州。売上高336億円、営業利益△12億円、純資産△141億円)の全株式を、米Tempus(イリノイ州)に譲渡すると発表した。経営資源の選択と集中が狙い。譲渡価額は6億ドル(約840億円)。譲渡予定は2024年10月〜25年3月。

セレンディップ・ホールディングス<7318>、ゲーム開発のトライシスを取得

セレンディップ・ホールディングスは5日、子会社のアペックス(東京都八王子市)を通じて、ゲーム開発のトライシス(札幌市。売上高1億700万円)の全株式を取得し、子会社化したと発表した。グループの開発サポート事業の強化が狙い。トライシスは1994年設立。取得価額、取得日は非公表。

ヤマトホールディングス<9064>、物流事業のナカノ商会を子会社化

ヤマトホールディングスは、物流事業のナカノ商会(東京都江戸川区。売上高867億円、営業利益46億5000万円、純資産89億1000万円)を子会社化することを決めた。既存株主からの株式取得と、第三者割当増資の引き受けにより株式87.7%を取得する。両社の異なる顧客基盤を活用した営業機会の創出や、倉庫・輸送ネットワークの統合運用などによる相乗効果を狙う。取得価額は469億4300万円。取得予定日は2024年12月1日。

2024年11月6日

新東工業<6339>、ショットブラストマシン製造のドイツAGTOSを子会社化

新東工業は傘下企業を通じて、ショットブラストマシン(投射材噴射装置)メーカーのドイツAGTOS GmbH(売上高36億8000万円、営業利益4億5200万円、純資産8億2700万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。欧州での取引先拡大につなげる狙い。新東工業は今年4月、投射材など表面処理関連製品大手のフランスElastikosを400億円超で買収。今回、新たに投射材を活用する装置事業を取り込み、欧州でのグループ連携を推し進める。AGTOSは2001年設立。取得価額は約24億8500万円。取得完了は2024年12月半ばを見込む。

エーアンドエーマテリアル<5391>、DIC<4631>傘下で不燃化粧板製造のDICデコールを子会社化

エーアンドエーマテリアルは、DIC傘下で不燃化粧板や建材塗料などを製造するDICデコール(埼玉県桶川市。売上高126億円、営業利益5億8600万円、純資産26億3000万円)の全株式を取得することを決めた。主力製品の一つである不燃化粧板の品ぞろえ拡充や、新たな販路の獲得などが狙い。DICデコールは1981年設立で、建物の内装に使われる木目調の不燃化粧板・シートを中心に、自動車内装部材用の表面加飾フィルム・シートなどを提供している。取得価額は非公表。取得予定日は2025年4月1日。

タダノ<6395>、IHI<7013>傘下のIHI運搬機械から運搬システム事業を取得

タダノは、IHI傘下のIHI運搬機械(東京都中央区)から運搬システム事業を取得することを決めた。タダノはクレーン装置を車両に架装した「移動式クレーン」を主力とするが、建設用タワークレーンや港湾荷役作業用クレーン、洋上・陸上風力発電用クレーンなどの「固定式クレーン」を新たな製品群として取り込む。IHI本体が当該事業(直近売上高309億円)を会社分割して設立する新会社の全株式を取得する形とする。取得価額は非公表。取得完了は2025年7月を予定する。

SCSK<9719>、ITインフラ構築のネットワンシステムズ<7518>をTOBで子会社化

SCSKは6日、ITインフラ構築のネットワンシステムズに対して完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買付代金は最大3574億8400万円。成長するITサービス市場で社会のデジタル化を主導する戦略的ポジションの確立を目指す。ネットワンシステムズはTOBに賛同し、株主に応募を推奨することを決めた。TOBが成立すれば、同社の東証プライム市場への上場は廃止となる。

2024年11月7日

KPPグループホールディングス<9274>、産業用パッケージ製品加工・販売のスペインPlaesaを子会社化

KPPグループホールディングスは傘下企業を通じて、産業用パッケージ製品の加工・販売を手がけるスペインPlanchas Aislamientos y Embalajes S.L.(Plaesa社、トレド県)の全株式を取得し、子会社化した。欧州大陸の南西端イベリア半島でのパッケージ製品事業の基盤強化が狙い。Plaesaは1983年設立で、フォーム(緩衝材)、硬質プラスチック、木材、段ボールなどの素材を用いた各種パッケージ製品を提供している。取得価額、取得日は非公表。

KDDI<9433>、サイバーセキュリティー事業のラック<3857>をTOBで子会社化

KDDIは7日、サイバーセキュリティーとシステム構築・運用を主力とするラックに対して完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を行うと発表した。KDDIは株式31.59%を所有するラックの筆頭株主。AI(人工知能)・IoT(モノのインターネット)時代に対応したサイバーセキュリティー事業を強化するため、両社の経営資源を集約する。買付代金は245億7300万円。11月下旬をめどに買い付けを始める。

I-PEX<6640>、MBOで株式を非公開化

I‐PEXは7日、MBO(経営陣による買収)で株式を非公開化すると発表した。創業家一族の資産管理会社であるDMC(京都市)が設立した買収目的会社がTOB(株式公開買い付け)を行う。買付代金は331億円。I‐PEXはコネクター大手。パソコンや自動車など特定の市場に依存しない強固な事業構造への再編や新市場の開拓を中長期の視野で進めるためには非公開化が望ましいと判断した。

サーラコーポレーション<2734>、住宅リフォーム事業の安江工務店<1439>をTOBで子会社化

サーラコーポレーションは7日、住宅リフォーム事業の安江工務店に対して完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買付代金は38億7280万円。主要事業の一つとして手がける住宅関連事業の業容拡大につなげる狙い。サーラと安江はいずれも東海地域を営業エリアとしており、双方の顧客基盤の活用などを通じてさまざまな相乗効果が見込めると判断した。

2024年11月8日

日本パワーファスニング<5950>、建築用ファスナー・ツール関連の香港子会社を譲渡

日本パワーファスニングは、建築用ファスナー(締結部材)・ツール(締結工具)を取り扱う香港子会社のJapan Power Fastening Hong Kong Limited(JPF香港。売上高4億6600万円、営業利益△3100万円、純資産11億円)の全株式を譲渡することを決めた。中国現地事業からの全面撤退がほぼ完了したのに伴う措置。JPF香港は2013年に中国事業の統括会社として設立したが、2021年に赤字の現地生産子会社を売却するなどしていた。譲渡先、譲渡価額は非公表。譲渡予定は2024年11月30日。

TSIホールディングス<3608>、レディースファッションのセレクトブランド「ROSE BUD」をビーズインターナショナルに譲渡

TSIホールディングスは傘下のTSI(東京都港区)が展開するレディースファッションのセレクトブランド「ROSE BUD(ローズバッド)」事業を、衣料・雑貨品企画販売のビーズインターナショナル(東京都目黒区)に譲渡することを決めた。国内アパレル市場の競争激化を受けた事業ポートフォリオ見直しの一環。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2025年2月1日。

鈴与シンワート<9360>、Webアプリケーション開発などのインタークエストを子会社化

鈴与シンワートは、持ち分法適用関連会社でWebアプリケーション開発などを手がけるインタークエスト(大阪市。売上高11億5000万円、営業利益1億500万円、純資産8億8300万円)を子会社化することを決めた。産業界の旺盛なDX(デジタルトランスフォーメーション)需要に対応し、情報サービス事業の収益力向上につなげる狙い。株式交換の手続きで、インタークエストの親会社である鈴与ホールディングス(静岡市)が保有する68.61%の株式を取得する。鈴与シンワートは現在、インタークエストに31.29%を出資している。株式交換予定日は2024年12月2日。

システムソフト<7527>、レンタルオフィス運営などの「fabbit」事業をティーケーピー<3479>に譲渡

システムソフトは、レンタルオフィス、コワーキングスペース、バーチャルオフィスなどを運営する「fabbit」事業を、ティーケーピーに譲渡することを決めた。IT分野の知見を活用し、オープンイノベーションの提供やアライアンス(企業同士の提携)サービスなどのコンサルティング業務に注力するためとしている。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2025年2月28日。

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