LIXILは、アイシンからシャワートイレ事業(売上高156億円)を会社分割により取得することを決めた。シャワーノズルの開発・生産における現在の協業体制を見直し、機動的でより強固な運営体制を築く。取得価額は23億6200万円。取得予定日は2024年9月1日。別途合意した指標が達成された場合、10億円を上限とした対価をアイシンに支払う。
SDエンターテイメントは傘下で保育コンサルティングを手がけるITグループ(東京都新宿区)を通じて、認可保育園を運営するTAISETSU(横浜市)の全持ち分を取得し子会社化することを決めた。SDエンターテイメントが成長分野と位置付けるウェルネス事業(フィットネス・保育・介護)の拡大が目的で、ITグループのコンサルティング力も生かす。取得価額は2382万円。取得予定日は2024年6月30日。
トリプルアイズは、自動車分野における機械・ITシステムの設計・開発を手がけるBEX(愛知県豊田市。売上高15億5000万円、営業利益8600万円、純資産4億4300万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。生成AI(人工知能)の自動運転車へのさらなる採用が見込まれる中、両社は協働して設計業務の標準化や専門タスクの自動生成、生産工程のDX(デジタルトランスフォーメーション)化などを進める。取得価額は6億5300万円。取得予定日は2024年7月1日。
イチケンは、総合建設業の片岡工業(千葉県一宮町。売上高25億円、営業利益4億7900万円、純資産16億8000万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。片岡工業は1886(明治19)年創業。地域のゼネコンとして土木・建築・舗装工事業などを手がけ、公共関連の土木建築工事で実績を持つ。イチケンは片岡工業のノウハウを活用し、グループシナジーの追求と企業価値の向上を図る。取得価額は26億5000万円。取得予定日は2024年7月1日。
オリンパスは傘下企業が手がける整形外科事業を、国内投資ファンドのポラリス・キャピタル・グループ(東京都千代田区)に譲渡することを決めた。今後は消化器、泌尿器、呼吸器科領域に注力し、各領域におけるプレゼンス拡大を目指す。譲渡価額は未確定。譲渡予定は2024年7月。
THE WHY HOW DO COMPANYは、仮想空間でのコミュニケーションプラットフォームを運営する子会社One's Room(東京都新宿区。売上高-、営業利益△0百万円、純資産9400万円)の全保有株式52.63%を、同社社長の篠原洋氏に譲渡することを決めた。事業の選択と集中の一環。譲渡予定は2024年6月。譲渡価額は500万円。譲渡後の財務状況などの一定の条件を満たした場合には追加的に500万円を受け取る。
エイチームは、暗号資産に交換可能なポイントアプリを提供するPaddle(東京都渋谷区。売上高6億5500万円、営業利益1億2900万円、純資産1億6700万円)の株式67%を取得し、子会社化することを決めた。グループにおける顧客基盤の拡大が狙い。Paddleはエイチームが保有していないポイントサービスのノウハウ・経験を備え、今後成長が期待される暗号資産市場に多数の顧客を抱える。取得価額は3億9800万円。取得予定日は2024年11月1日。
旭化成は28日、スウェーデンの製薬企業、カリディタス・セラピューティクス(ストックホルム。売上高177億円、営業利益△55億円、純資産49億3000万円)を約1739億円で買収すると発表した。TOB(株式公開買い付け)を7月中旬から実施し、全株式を取得する。腎疾患領域での医薬品事業の拡大につなげる狙い。カリディタスは腎疾患向け治療薬を米国、欧州などで展開する。旭化成は2020年に腎移植手術患者向け免疫抑制剤を手がける米国ベロキシス・ファーマシューティカルズを約1430億円で傘下に収めており、開発や販売面の補完などの相乗効果を見込む。
イオンディライトは中国現地法人を通じて、物流関連の浙江万才物流有限公司(浙江省。売上高6億900万円、営業利益1470万円、純資産1億3000万円)の持ち分60%を取得し、子会社化することを決めた。中国における物流施設構内オペレーション業務の業容拡大が狙い。浙江万才物流は2015年に設立。取得価額は持ち分買い取りと増資引き受けを合わせて約4億5400万円。2024年6月から27年4月までの取得完了を見込む。
東宝は傘下のTOHOスタジオ(東京都世田谷区)を通じて、映画・テレビなどの映像制作会社であるドラゴンフライエンタテインメント(東京都新宿区)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。グループの映像制作機能の強化につなげるのが狙い。ドラゴンフライは2010年設立で、「屍人荘の殺人」(2019年公開)、「碁盤斬り」(2024年5月公開)など多数の映画制作で実績を積んできた。取得価額は非公表。取得予定日は2024年6月28日。
SRSホールディングスは、すしチェーン「うまい鮨勘」を運営するアミノ(仙台市。売上高55億4000万円、営業利益1億100万円、純資産17億円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。これまで手つかずだった東北地域に本格的に進出する。SRSは「和食さと」「天丼・天ぷら本舗 さん天」「にぎり長次郎」などの和食を中心とした外食事業を国内737店舗、海外24店舗(2024年4月末現在)で展開するが、関西、関東、中部を営業エリアとしてきた。取得価額は65億2500万円。取得予定日は2024年7月1日。
クオールホールディングスは、調剤薬局運営の行徳ファーマシー(さいたま市)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。クオールグループは地域に密着した「かかりつけ薬局」を志向しており、その一環。行徳ファーマシーは2019年設立で、東京都、埼玉県、千葉県に6店舗を持ち、365日開局や土日開局などの店舗も手がける。取得価額は非公表。取得予定日は2024年7月2日。
クオールホールディングスは、調剤薬局を東京都内に2店舗運営するボトムハート(東京都豊島区)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。地域密着による「かかりつけ薬局」戦略の一環。ボトムハートは2014年に設立。取得価額は非公表。取得予定日は2024年7月2日。
サクサホールディングスは、有機ELディスプレー製造のソアー(山形県米沢市。売上高45億8000万円、営業利益3700万円、純資産20億1000万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。グループの主力工場であるサクサテクノ(山形県米沢市)はソアーと敷地が隣接しており、両社の人材、保有設備の有効活用などを通じてグループ全体の事業拡大につなげる。ソアーは東北パイオニア(山形県天童市)の旧米沢事業所で、2022年1月に分社・独立した会社。取得価額は非公表。取得予定日は2024年7月31日。
エルアイイーエイチは、エス・サイエンス傘下でリフォーム工事のなごみ設計(横浜市。売上高5億5300万円、経常利益1700万円、純資産5600万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。模擬試験や塾教材などの教育事業に続く新たな柱として建築領域を位置付ける。なごみ設計は2002年設立。取得価額は2億5600万円。取得予定は2024年7月1日以降。
REVOLUTIONは、投資用不動産買い取り・再販のリパーク(東京都港区。売上高10億8000万円、営業利益3230万円、純資産5970万円)と、投資用不動産売買仲介のREGALE(東京都中央区。売上高4330万円、営業利益1820万円、純資産2790万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。リパーク、REGALEはいずれも投資用ワンルームマンションを主に扱う。REVOLUTIONは自社と異なる仕入れ先や顧客ターゲットを持つ両社を傘下に迎えることで、不動産事業領域の拡大・発展につながると判断した。取得価額、取得予定日はいずれも協議中。
工藤建設は、持ち分法適用関連会社で不動産賃貸仲介の日建企画(横浜市。売上高6億2900万円、営業利益1億200万円、純資産6億200万円)の株式67%を追加取得し、子会社化することを決めた。現在33%の持ち株比率を100%とする。2007年に日建企画から、マンションの点検・整備や家賃管理・入居者募集などに関する建物管理事業を取得し、以来、同事業を連携して進めるなど緊密な関係にある。経営を一体化し、グループの収益性向上や競争力強化につなげるのが狙い。日建企画は1994年設立。取得価額は非公表。取得予定日は2024年7月1日。
三菱マテリアルは30日、オランダ子会社を通じて、ドイツのタングステン製品メーカーH.C.スタルクホールディング(売上高553億円、営業利益△15億7000万円、純資産43億6000万円)の全株式を取得し、子会社化すると発表した。取得価額は約210億円。欧州、北米、中国に生産拠点を持つスタルクを傘下に収めることで、三菱マテリアルはタングステン事業で世界最大級となる。2025年3月末までの取得完了を見込む。
ヤマシタヘルスケアホールディングスは、超音波技術を応用した医療機器を開発するマイクロソニック(東京都国分寺市。売上高3700万円、営業利益△3900万円、純資産200万円)の株式63.2%を追加取得し、子会社化することを決めた。現在36.8%の持ち株比率を100%に引き上げる。ヘルスケア領域の成長戦略の一つとして、医療機器の販売にとどまらず、製造分野への展開を強める狙い。マイクロソニックは2000年設立で、新製品として近く、乳がん検査機器を発売する予定という。取得価額は1900万円。取得予定日は2024年6月14日。
ピクセルカンパニーズは、太陽光発電用地の開発などを手がける不動産子会社のピクセルエステート(東京都港区。売上高2700万円、営業利益△2100万円、純資産△11億5000万円)の全株式を、事業家の清水雅史氏ら3者に譲渡することを決めた。不採算事業からの撤退に伴い、今後は成長分野であるシステムイノベーション事業とデータセンター事業に経営資源を集中させる。譲渡価額は1万円。譲渡予定日は2024年6月1日。
佐川急便を傘下に持つSGホールディングは31日、同業の中堅物流企業であるC&FロジホールディングスにTOB(株式公開買い付け)を行うと発表した。買付代金は最大1237億円で、完全子会社化を目指す。C&Fロジをめぐっては丸和運輸機関を中核とするAZ‐COM丸和ホールディングによるTOBが5月2日から進行中。SGはAZ‐COM丸和より9割以上高い5740円の買付価格を提示した。C&Fロジは同日、SGの対抗TOBに賛同する一方、これまで意見を留保していたAZ‐COM丸和のTOBに対して反対を正式に表明した。
RS Technologiesは31日、ランプ事業や液晶ディスプレーパネル用などの製造装置事業を手がけるヘリオステクノホールディングに対して完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買付代金は最大149億円。RSは半導体生産に用いるテストウエハーの再生加工事業の世界的大手。経営課題とする事業ポートフォリオの多角化を推し進めるとともに、両社が重要市場と位置付ける中国での事業拡大につなげる。
三菱化工機は、三菱マテリアル傘下でFRP(繊維強化プラスチック)製品メーカーの東総(秋田市。売上高18億1000万円、営業利益2億8800万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。主力のエンジニアリング事業ではプラント建設に際して各種のFRP製品が使われており、東総を取り込むことで、コスト低減などの相乗効果が期待できると判断した。東総はFRPによるタンクなどの耐食容器を主力とする。取得価額は非公表。取得予定日は2024年6月28日。
日機装は、CRRT(急性血液浄化療法)事業を運営するドイツと中国の子会社2社を、医療機器販売のシンガポールTYHC International PTE. LTDに譲渡することを決めた。2014年に米国BaxterからCRRT事業を買収し、自社の血液透析事業との連携を進めてきたが、十分な成果を得られない状態が続いていた。今後は市場優位性が高い血液透析事業に経営資源を集中させる。譲渡価額は約74億円。譲渡予定は2024年12月中。
ネオマーケティングは、マーケティング支援のMD(東京都港区)からセルフ型オンラインインタビュープラットフォーム「リサーチDEMO!」事業を取得することを決めた。サービスメニューを拡充し、広告・PR・コンサルティング業界をはじめ、顧客企業の多様化する市場調査ニーズに対応する施策の一環。取得価額は非公表。取得予定日は2024年6月21日。
久世は、中国で日本料理に使われる業務用食材の卸事業を手がける上海日生食品物流有限公司(上海市)、久華世(成都)商貿有限公司(四川省)の2子会社の持ち分のそれぞれ80%を、食品・酒類総合卸大手の国分グループ本社(東京都中央区)に譲渡することを決めた。久世は両社の株式20%を継続保有し、国分との協力のもとで中国事業の拡大を目指す。譲渡価額は合計8億円。譲渡予定は2024年6月20日~28日。
GFAは、障害者向け就労支援を手がける子会社のガルヒ就労支援サービス(宮崎県都城市。売上高7600万円、営業利益△2270万円、純資産△8520万円)の全保有株式51%を、同社社長の宮脇正氏に31日付で譲渡した。収益基盤の安定に向けたグループ事業再編の一環。赤字が常態化しているGFAは資金繰り懸念の解消のため、財務状況の改善が急務になっている。譲渡価額は非公表。
芙蓉総合リースは、タイの物流サービス会社PLIC Corp., Ltd.(パトゥムターニー県)の株式51%を追加取得し、子会社化した。これまで49%だった持ち株比率を100%に引き上げた。タイにおける事業基盤の拡大と、モビリティー(移動・運搬)物流分野のグローバル展開の加速が狙い。PLICは1996年設立で、フォークリフトのレンタルと、物流倉庫や物流機器の設計・コンサルティング業務を主力とする。芙蓉総合リースは2022年にタイ現地法人を通じて同社に49%出資し、持ち分法適用関連会社としていた。取得価額、取得日は非公表。
チエルは、ITインフラ構築・運用保守を手がけるトラストコミュニケーション(沖縄県名護市。売上高8億5500万円、営業利益2100万円、純資産7300万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。チエルは学校教育向けにICT(情報通信技術)を活用した授業・講義支援システム、デジタル教材などを展開しており、沖縄県での事業拡大につながると判断した。トラストは2011年に設立し、同県の県北地域の自治体関連案件に強みを持つ。取得価額は3億5000万円。取得予定日は2024年6月10日。
ジャパンインベストメントアドバイザーは、株式投資型クラウドファンディング事業を手がけるCFスタートアップス(東京都渋谷区。売上高5520万円、営業利益△8870万円、純資産5470万円)の全株式を取得し、31日付で子会社化した。資金調達サービス領域の拡大が狙い。資金調達ニーズがあるスタートアップ企業と資金運用ニーズのある投資家とのマッチングの促進につなげる。CFスタートアップスは2015年に設立。取得価額は非公表。
インサイトは、地域創生関連事業を手がける子会社のたまかわ未来ファクトリー(福島県玉川村。売上高3190万円、営業利益△853万円、純資産△238万円)の全保有株式45%を、ビル管理業のトーカンオリエンス(東京都新宿区)に31日付で譲渡した。事業の選択と集中の一環。トーカンオリエンスの持ち株比率はこれまでの15%から60%となった。譲渡価額は非公表。
あいホールディングと岩崎通信機は31日、2024年10月1日に経営統合すると発表した。あいHDが株式交換を通じて岩崎通信機を完全子会社化する。あいHDは2023年12月に、岩崎通信機に32.8%出資して持ち分法適用関連適用会社にしたばかりだが、資本業務提携に伴う協業効果を最大限に引き出すためには経営の一体化が必要と判断した。一方、岩崎通信機は主力のビジネスフォン事業が成熟期を迎え、事業構造改革の実行が急務になっていた。
セントケア・ホールディングスは傘下のセントケア東北(仙台市)を通じて、土木・建築工事を手がける上の組(宮城県岩沼市)からデイサービス、小規模多機能型居宅介護などの介護事業を取得することを決めた。宮城県における介護事業の基盤強化が狙い。取得価額は非公表。取得予定日は2024年7月1日。
アピリッツは、Webサービスやシステム開発を手がけるBee2B(東京都港区。売上高2億2500万円、営業利益1150万円、純資産4510万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。デジタル・IT関連の人材獲得などが狙い。Bee2Bは外国人採用やベトナムでの人材活用についてのノウハウを持ち、海外事業展開への貢献も期待している。Bee2Bの設立は2018年。取得価額は1億7700万円。取得予定日は2024年6月1日。