FCEは傘下企業を通じて、パソコンを利用した学習ソフトウエアを開発・販売する日本コスモトピア(大阪市。売上高2億200万円)の全事業を4日付で取得した。公教育におけるデジタル化が流れとなる中、教育委員会など教育機関との関係強化の一環。当該事業を会社分割して同日設立された同名の新会社「日本コスモトピア」(大阪市)の全株式を取得する形とした。取得価額は1億500万円。
ニフコは、自動車用内装品など合成樹脂成形品製造のドイツ子会社Nifco Germany GmbHを、現地投資ファンドのAEQUITA SE&Co. KGaAに譲渡することで基本合意した。今後正式契約に向けて協議を進める。Nifco Germanyが米国に持つ子会社Nifco KTW America Cooperationも譲渡対象に含まれる。
クスリのアオキホールディングスは傘下企業を通じて、ウッドペッカー(岐阜県関ケ原町)からホームセンター事業(1店舗を運営)を取得することを決めた。岐阜県でのドミナント(地域集中出店)戦略の一環で、医薬品、化粧品、日用雑貨、食品を取り扱う店舗に改装を進める。ウッドペッカーは1996年創業。取得価額は非公表。取得予定日は2024年3月1日。
大栄環境は、土地開発に関する測量や設計、登記を手がけるシーイーシー(大阪市。売上高1億7900万円、営業利益1300万円、純資産9100万円)の全株式を取得し、5日付で子会社化した。大栄環境が主力とする最終処分場や焼却施設などの新増設に際し、設計や調査業務が機動的に行えるようになるなどの相乗効果を期待している。シーイーシーは1980年に設立。取得価額は非公表。
エランは、病院向けランドリー(洗濯)サービスを手がけるベトナムGREEN LAUNDRY JOINT STOCK COMPANY(ホーチミン市)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。本格的なグローバル展開の一環で、インドに次ぐ2カ国目の海外進出となる。ランドリーサービスに加え、エランが主力とする衣類・タオルの交換サービス付きレンタルと紙おむつ、日常生活用品(歯ブラシ、ティッシュ、口腔ケア商品など)の提供を組み合わせた複合サービス「CSセット」の現地展開を目指す。取得価額は非公表。取得予定は2024年3月下旬。
アオキスーパーは5日、MBO(経営陣による買収)で株式を非公開化すると発表した。青木俊道社長が代表を務める創業家一族の資産管理会社「青木商店」(名古屋市)がTOB(株式公開買い付け)を行う。買付代金は最大約107億円。スーパーマーケットをめぐっては国内市場が縮小に向かう一方、同業間やドラッグストアなど異業種との競争激化、物流費や人件費の上昇などで経営環境が厳しさを増しており、中長期的な視点で事業改革に取り組む。