日清オイリオグループとJ‐オイルミルズは20日、共同出資で設立する新会社「製油パートナーズジャパン」(岡山県倉敷市)に、4月3日付で両社の西日本地区における搾油(原油と油粕の製造)機能を統合すると発表した。新会社は日清オイリオ水島工場(岡山県倉敷市)とJ‐オイルミルズ倉敷工場(同)の搾油機能を引き継ぐ。国内搾油業の国際競争力の向上と安定供給体制の確保などが狙い。両社は昨年11月、搾油機能の全国統合と西日本地区での搾油合弁会社の設立で合意していた。
ブイキューブは、タメニー傘下のタメニーアートワークス(東京都品川区)から法人向けイベント企画運営事業「イベモン」を取得することを決めた。オンラインやハイブリッド(オフラインとオンライン)によるイベント開催を支援する「イベントDX(デジタルトランスフォーメーション)」事業の領域拡大につなげる狙い。イベモンは表彰式や周年行事、入社式など社内イベントの企画・運営を手がける。取得価額は1億3000万円。取得予定日は2023年3月31日。
日創プロニティは、畜産排泄物処理プラントを設計・製造する天神製作所(宮崎県都城市。売上高5億7100万円、営業利益1200万円、純資産3億7600万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。金属加工事業の領域拡大の一環。天神製作所は1993年で、畜産排泄物から堆肥を作る撹拌機、堆肥をペレット(固形)状に成形する装置などを主力とする。取得価額は8億4000万円。取得予定日は2023年3月13日。
塩野義製薬は、人事、総務、経理財務などグループ内の間接業務を手がける全額出資子会社のシオノギビジネスパートナー(大阪市)の株式80%を、総合コンサルティング会社のアクセンチュア(東京都港区)に譲渡することを決めた。間接業務の標準化などに強みを持つアクセンチュア主導の合弁運営に切り替え、業務改革を加速する。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2023年7月3日。
インターライフホールディングスは、人事や労務、経理などの事務代行子会社のアドバンテージ(東京都足立区。売上高2億8200万円、営業利益2470万円、純資産8640万円)の全株式を、パチンコ事業のピーアークホールディングス(東京都足立区)に譲渡することを決めた。事業ポートフォリオ再構築の一環。アドバンテージは2015年にグループ各社の間接部門を集約する目的で設立されたが、子会社数の削減(14社→6社)に伴い委託業務量が減っていた。こうした中、同社の顧客先だったピーアークから子会社化の申し出があったという。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2023年2月28日。
ダイワボウホールディングスは傘下企業を通じて、ITインフラ構築・運用などのアルファテック・ソリューションズ(東京都港区。売上高109億円、営業利益3億4000万円、純資産22億9000万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。グループにおけるIT領域の事業拡大が狙い。アルファテック・ソリューションズは1971年設立で、2007年に三菱ケミカルグループ傘下の三菱ケミカルシステム(東京都墨田区)が子会社化した。取得価額は非公表。取得予定日は2023年4月1日。
稲畑産業は、ウナギ加工品や乾燥野菜の製造などを手がける大五通商(静岡市。売上高85億8000万円、営業利益4億1300万円、純資産22億6000万円)の株式56.7%を追加取得し、子会社化することを決めた。買収目的会社を通じて取得するもので、稲畑産業の直接保有分を合わせた所有割合は67.6%となる。食品ビジネスの収益拡大の一環。大五通商は1974年設立で、食品包装資材、食品機械を中心とする商社部門と、農水産品加工品の製造部門を持つ。なかでも近年、ウナギ加工品のEC(電子商取引)販売が伸びているという。取得価額は非公表。取得予定日は2023年2月28日。
九州リースサービスは不動産子会社のケイ・エル・アイ(福岡市)を通じて、西日本不動産開発(福岡市)から不動産売買・賃貸・仲介事業を取得することを決めた。グループにおける不動産事業の強化につなげる狙い。当該事業を西日本不動産開発が会社分割して設立するNFK(福岡市)の全株式を取得する形。取得価額は非公表。取得予定日は2023年4月3日。
ワキタは、建設用機械を製造する大裕(大阪府寝屋川市。売上高8億5000万円、営業利益8600万円、純資産12億3000万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。土木・建設機械におけるICT(情報通信技術)分野で新たな展開を期待している。大裕は1962年に設立し、仮設機材整備装置や波消ブロック吊り上げ装置、地中障害物撤去装置、アタッチメント(付属品)類を主力製品とする。取得価額は非公表。取得予定日は2023年3月1日。
オリンパスは、消化器用金属製ステントを開発・製造する韓国Taewoong Medical CO., Ltd.(金浦市。売上高67億9000万円、営業利益13億4000万円、純資産126億円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。重点領域と位置付ける消化器科ビジネスで、より包括的で多様なサービスの提供につなげる。取得価額は2億5550万ドル(約333億円)。子会社後の業績に応じて最大1億1450万ドル(約149億円)を追加的に支払う。取得予定日は2023年6月30日。
ジー・スリーホールディングスは、太陽光発電所の竣工検査や定期メンテナンスなどを手がける子会社のエコ・テクノサービス(東京都品川区。売上高6070万円、営業利益274万円、純資産△143万円)の全株式を譲渡することを決めた。エコ・テクノサービスはジー・スリーの全額出資子会社として2016年に設立されたが、当初の業績想定を下回る状態にあった。譲渡先、譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2023年3月1日。