ファーマフーズは、研究用試薬製造・販売のアンテグラル(徳島市)からバイオサイエンス事業を取得したと発表した。自社独自の抗体作製技術とアンテグラルのたんぱく質解析技術を組み合わせ、創薬ターゲットの探索を強化し、抗体医薬品の開発加速につなげる。対象事業の直近売上高は3億4000万円。取得価額は1億3500万円。取得日は2022年4月1日。開示時期が遅延したとしている。
オカダアイヨンは米国子会社を通じて、現地Thoesen Tractor&Equipment Co., Inc.(TT&E、イリノイ州)などTT&Eグループ3社から解体用建設機械の販売・修理とリースに関する事業を取得することを決めた。解体・インフラ関連需要の安定的な伸びが期待できる北米事業の展開強化が狙い。TT&Eグループは1969年設立。対象事業の直近売上高は約20億円。取得価額は17億5000万円。取得予定日は2022年12月21日。
武田薬品工業は13日、米国の創薬企業ニンバス・セラピューティクス(ボストン)の子会社で皮膚病の一種の乾癬(かんせん)や炎症性腸疾患などの免疫疾患に有効性が期待される新薬候補(パイプライン)を持つ「ニンバス・ラクシュミ」(同)を買収すると発表した。全株式を40億ドル(約5485億円)で取得する。ラクシュミは「NDI‐034858」という技術に基づく経口阻害薬開発プログラムに取り組んでいる。2023年3月までに買収完了を見込む。
日本興業は、法面保護工事の葉月工業(鹿児島市。売上高15億5000万円、営業利益1億1000万円、純資産9億9500万円)の株式80%を取得し子会社化することを決めた。法面保護工事という新たな事業分野を取り込むとともに、九州地区でプレキャストコンクリート製品の販路開拓を進める。葉月工業は1984年設立で、交通安全施設工事や橋梁補修工事も手がける。取得価額は非公表。取得予定日は2023年1月6日。
富士テクノホールディングスは、ソフトウエア開発のアイティーデザイン(川崎市。売上高4億3900万円、営業利益2360万円、純資産1億3200万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。IT関連事業の拡大の一環。アイティーデザインは1999年に設立。取得価額は非公表。取得予定日は2022年12月16日。
レアジョブは、保育園運営のアイ・エス・シー(東京都世田谷区。売上高32億5000万円、営業利益668万円、純資産4億900万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。文教事業拡大の一環で、両社のノウハウを掛け合わせ、新たな子供向け英語教育プログラムの開発、幼稚園・保育園でのサービス提供などにつなげる。アイ・エス・シーは1995年設立で、30園以上の保育園を運営し、幼児教育に英語学習を積極的に取り入れている。取得価額は未確定。取得予定日は2023年1月1日。
ゼネテックは、米国PTC製PLM(製品ライフサイクル管理)ソフトウエアの販売・導入支援を手がけるTOPWELL(大阪市。売上高1億8600万円、営業利益900万円、純資産3400万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。製造業の課題解決をワンストップで対応する体制づくりの一環。取得価額は5億7800万円。TOPWELLは2009年に設立。取得予定日は2022年12月14日。
アイドマ・ホールディングスは、フィールドセールスやマーケティングリサーチを手がけるメイクブイ・ホールディングス(東京都新宿区。売上高5億9300万円、営業利益△1710万円、純資産392万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。クラウドワーカーを活用したオンラインでの営業支援にとどまらず、顧客のもとに直接足を運ぶオフラインでの営業支援に本格的に進出することで、多様な顧客ニーズに応えるのが狙い。取得価額は非公表。取得予定日は2022年12月29日。
応用地質は、画像認識AI(人工知能)事業のOX(東京都渋谷区。純資産2900万円)の株式65%を取得し子会社化することを決めた。AI技術の活用推進などにつなげる。OXは2022年10月設立で、AI関連のサービス開発を手がけるインキュビット(東京都渋谷区)の傘下企業。取得価額は非公表。取得予定日は2023年1月31日。
安永は、韓国子会社で自動車部品製造の韓国安永(益山市。売上高3億9100万円、営業利益△1億1400万円、純資産1億3600万円)の株式95%を、韓国の自動車エンジン部品メーカーSEOJIN Automotive Co., Ltd.(京畿道始興市)など2社に譲渡することを決めた。赤字が常態化していたのに伴い、グループ資産の最適化の観点から売却が最善の策と判断した。韓国安永の設立は2011年。譲渡価額は約5億6400万円。譲渡予定は2022年12月下旬~2023年1月。
クックビズは子会社を通じて、外国人向け人材サービスを手がけるインバウンドテクノロジー(東京都渋谷区)から飲食事業者と介護事業者向け外国人特定技能人材の紹介・登録支援事業を取得することを決めた。主要顧客である全国の飲食店に対する人材支援を強化する。対象事業の直近業績は売上高1億500万円、営業利益2500万円。取得価額は7500万円。取得予定日は2023年3月1日。
ベクトルは、デジタルマーケティング事業のキーワードマーケティング(東京都中央区。売上高27億3000万円、営業利益1億3100万円、純資産3億6900万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。ベクトルが主力とするPRと、キーワードマーケティングが持つWeb広告のノウハウを組み合わせ、顧客のマーケティング戦略を総合的に支援する。取得価額は11億8000万円。取得予定日は2022年12月26日。
オーバルは、工場や生産設備に使われる計装機器のメンテナンス業務を手がける京浜計測(東京都港区。売上高2億2400万円、営業利益857万円、純資産4240万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。他社製品のメンテナンスや校正(標準値との誤差の確認)事業の強化に向けた相乗効果を期待している。京浜計測は1979年設立で、大企業を主要顧客として実績を積んできた。取得価額は非公表。取得予定日は2023年1月20日。
うるるは、入札情報検索サービス「nSearch」を運営するブレインフィード(千葉県松戸市。売上高37万6000円、営業利益△2100万円、純資産2950万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。うるるが運営する入札情報速報サービス「NJSS」との連携を進め、入札情報市場の拡大を目指す。取得価額は2億7200万円。取得予定は2023年1月中。
ダブルスタンダードは、システム開発のアスタース(金沢市。売上高4億8100万円、営業利益3940万円、純資産2億8300万円)の株式67.5%を取得し子会社化することを決めた。外部パートナー企業の中核として実績を積んできたアスタースを傘下に取り込むことで、グループの一層の成長につなげる。アスタースは2014年に設立。取得価額は非公表。取得予定日は2022年12月23日。
デンタスは歯科技工のフィリピン子会社Cebu Dentas International,Inc.(CDII、売上高371万円、営業利益△971万円、純資産△9750万円)の全株式を、CDII社長の田中研吾氏に無償で譲渡することを決めた。2011年に歯科用CAD(コンピューター支援設計)データの加工を手がけるデザインセンターとしてCDIIを設立したが、コロナ禍による歯科技工製作物の受注減少などから、思うような成果が得られていなかった。譲渡予定日は2022年12月28日。
MRTは、医療関連情報サービスのメディアルト(東京都中央区。売上高4億3600万円、営業利益8100万円、純資産1億1800万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。MRTが運営する医療情報プラットフォームの充実につなげる。メディアルトは2010年に設立し、医薬品広告・パンフレットの制作、医学学会の記事集制作、医薬品情報のWebサイト運営などを手がけ、なかでも腫瘍学分野を得意とするという。取得価額は4億5100万円。取得予定日は2022年12月27日。
イビデンは、プリント配線板製造の中国子会社である揖斐電電子(北京)有限公司(北京。売上高172億円、営業利益△9億200万円、純資産235億円)の全株式を、現地投資会社の广州兴森投资有限公司(広州市)に譲渡することを決めた。経営資源の選択と集中の一環。揖斐電電子は2000年に設立したが、近年の状況を総合的に勘案した結果、第三者への譲渡が得策と判断したという。譲渡価額は約177億円。譲渡予定は2023年3月末。
フジテックは、エレベーターメーカーのメキシコElevadores EV International,S.A.de C.V.(EEVI。売上高19億4000万円)の株式85%を取得し、12月6日付で子会社化した。コスト競争力を高め、北米でのエレベーター事業の拡大につなげる。EEVIは2000年に設立。米との国境に近い西海岸ティファナに工場を持ち、メキシコのローカルブランドとしてトップシェアを持つという。取得価額は非公表。
Chatworkは、中堅・中小企業向けに労務アウトソーシング業務を手がけるミナジン(大阪市。売上高4億8100万円、営業利益△5700万円、純資産△3億1600万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。主力のビジネスチャット「Chatwork」のスーパーアプリ化に向け、給与計算や勤怠管理などの人事労務領域を取り込み、提供サービスの拡大につなげる。ミナジンは1976年に設立。取得価額は6億1000万円。取得予定日は2023年1月31日。
エイチームは子会社のエイチームコマーステック(名古屋市)で手がける自転車通販サイト事業(直近売上高43億円)を、自転車販売のワイ・インターナショナル(東京都豊島区)に譲渡することを決めた。事業ポートフォリオ見直しの一環。当該事業を会社分割して設立して設立する新会社「cyma」(名古屋市)に移管したうえで、cymaの全株式を譲渡する形。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2023年3月1日。
サンマルクホールディングスは、「喫茶マドラグ」4店舗を展開するLa Madrague(京都市。売上高1億4800万円、営業利益△2700万円、純資産△200万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。「喫茶マドラグ」は食べログ百名店に選ばれるなど、京都を代表する喫茶店ブランドとして知られる。サンマルクは「ベーカリーレストランサンマルク」や「サンマルクカフェ」で培ったノウハウを活用しながら、外食事業の拡大につなげる。取得価額は非公表。取得予定日は2022年2月26日。