阪急阪神リート投資法人はTOB(公開買い付け)について事前に協議の申し入れはなく、一方的に行われたとしている。TOBを開始した3Dインベストメント・パートナーズは阪急阪神リートの投資口の取得理由に関し、安定した分配が見込めるだけでなく、保有する魅力的なポートフォリオに対して市場で割安に評価されているとし、純投資を目的に現在1.34%の所有割合を最大15%まで買い増しを目指す。
阪急阪神リートは公開買付届出書などの関連情報を精査したうえで、TOBに賛成か反対かなどの見解を公表する予定。
TOB主体は3D傘下のシトコ・トラスティーズ(ケイマン諸島)。阪急阪神リート投資口の買付価格は1口につき14万3770円。TOB公表前営業日(2月10日)の終値13万700円に10%のプレミアムを加えた。
買付予定数の上限は所有割合は13.66%にあたる9万4968口で、すでに所有する1.34%と合わせて15%となる水準に設定した。下限は所有割合8.66%にあたる6万208口。買付代金は最大136億円。
買付期間は2月13日~3月13日の20営業日。決済の開始日は3月21日。公開買付代理人は三田証券。
阪急阪神リートは2004年に設立し、翌05年に東証REIT(不動産投資信託)市場に上場。商業施設やオフィスビルを主力とする。