シーアールイーの物流施設開発能力を活用して物流施設の開発案件の増加や資産回転型ビジネスモデルの深化を図り、開発案件を増加させるのが狙い。同時に三井住友ファイナンス&リース(SMFL)グループの信用力や資金調達力の補完などにより、シーアールイーの企業価値を向上させる。
シーアールイーは賛同の意見を表明し、株主に本TOBへの応募を推奨している。TOBが成立すれば、シーアールイーの東証プライム市場への上場は廃止となる見通し。
買付価格は1株あたり1700円で、公表前営業日の終値1309円に対して29.87%のプレミアムとなる。
買付予定数は1277万3227株で、応募が297万7300株(所有割合10.13%)に満たない場合は買い付けしない。
シーアールイー創業者・山下修平会長の資産管理会社で、同社筆頭株主の京橋興産が所有する株式1203万9200株(同40.97%)はTOBに応募しない。
TOB終了後にシーアールイーによる自己株取得で、SMFLグループの議決権比率が50.1%になるよう調整する。残る49.9%分の株式は、京橋興産などが保有する。シーアールイーは本TOBをMBO(経営陣による買収)としている。
買付期間は2025年1月29日から3月13日までの30営業日。決済の開始日は2025年3月21日。公開買付代理人はSMBC日興証券。買付総額は、ケネディクスからの取得分を含めて282億8397万7967円。
TOBの対象となったシーアールイーは2009年に設立。物流施設の賃貸や管理、開発、仲介、投資助言、投資運用を手がける。
TOBを実施するSMFLみらいパートナーズ(東京都千代田区)はSMFLの完全子会社。不動産関連事業や環境エネルギー関連事業、その他金融サービス事業などを提供している。
SMFLは三井住友フィナンシャルグループ、住友商事が50%ずつ出資しており、どちらの子会社でもない。
No. | 開示日 | 買い手 | 対象企業・事業 | 売り手 | 業種 ▽ | スキーム ▽ | 取引総額(百万円) ▽ | タイトル |
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1 |
2018年4月18日 |
(株)ブレインウェーブ
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(株)ブレインウェーブ
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非公表
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2 |
2018年12月3日 |
(株)ロジコム
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2,080
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3 |
2021年7月20日 |
(株)APT
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個人株主3人
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非公表
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4 |
2022年11月1日 |
サトーソリューションアーキテクト(株)
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非公表
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5 |
2025年1月28日 |
SMFLみらいパートナーズ(株)=三井住友ファイナンス&リース(株)傘下
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株主
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28,283
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