NECは11日、上場子会社のNECネッツエスアイに対して完全子会社化を目的に実施中のTOB(株式公開買い付け)について、同日までとしていた買付期間を12月25日まで10営業日延長すると発表した。TOBへの応募状況や今後の応募の見通しなどを総合的に勘案したとしている。1株3250円の買付価格は変更していない。同日のNECネッツエスアイ株の終値は3245円。
NECネッツエスアイへのTOBは10月30日に始まったが、11月15日に年初来高値の3340円をつけるなど、市場価格が買付価格を上回る高値圏がほぼ定着していた。NECネッツエスアイをめぐってはTOB開始直後から香港投資ファンドのオアシス・マネジメントが株式取得を進め、保有比率がすでに13%超に達することが明らかになっている。