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サムティホールディングス<187A>、シンガポール系投資ファンドのヒルハウスによるTOBで株式を非公開化

2024-10-11

サムティホールディングスは11日、シンガポール系投資ファンドのヒルハウス・インベストメント・マネジメントによるTOB(株式公開買い付け)で株式を非公開化すると発表した。筆頭株主の大和証券はグループ企業と合わせて37.12%の株式をTOBに応募せず、サムティの経営に引き続き関与する。ヒルハウスは残る株式をTOBで取得する。買付代金は最大1063億円。サムティは不動産売却に依存した事業構造から、自社で企画・開発した収益不動産の賃貸収入を主体とした事業構造への転換を進めており、不動産領域に強みを持つヒルハウスの傘下で、抜本的なビジネスモデルの変革を目指す。

TOB主体はヒルハウスが設立した買収目的会社のSong Bidco(東京都中央区)。サムティ株の買付価格は1株につき3300円で、TOB公表前日の終値2795円に18.07%のプレミアムを加えた。買付予定数は3223万399株。TOB成立の条件となる下限は所有割合29.48%にあたる1512万7400株で、大和証券側の所有分と合わせて3分の2超となる水準に設定した。

サムティはTOBに賛同し、株主に応募を推奨することを決めた。TOBが成立すれば、サムティの東証プライム市場への上場は廃止となる。

買付期間は10月15日~11月26日の30営業日。決済の開始日は12月3日。公開買付代理人は大和証券。

サムティホールディングスは1982年に不動産売買・賃貸・管理を目的とするサムティ開発として設立。2005年にサムティに社名を変更。2007年に大証ヘラクレス市場に上場。その後、ジャスダック市場を経て、2015年に東証1部に上場した(2022年4月に東証プライム市場に移行)。2024年6月に持ち株会社制に移行し、現社名に改めた。

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