東京ガスは、オーストラリアで権益を持つ5つのLNG(液化天然ガス)プロジェクトのうち、4プロジェクト・5社の株式を米投資会社EIG Global Energy Partners, LLC(ワシントンDC)の傘下企業に譲渡することを決めた。成長領域への原資配分のため、資産構成の見直しを行うことにした。今回の譲渡に伴うLNG調達への影響はないとしている。譲渡価額は明らかにしていないが、数千億円規模と見られている。譲渡予定は2023年3月。
東京ガスは2003年以降、オーストラリアで5件のLNGプロジェクトに参画し、LNG上流権益の保有を拡大してきた。今回、ダーウィンLNGプロジェクトを除き、4プロジェクトを手放すことにした。
具体的には、今回対象の4プロジェクトに関わる5社を傘下に持つ東京ガス現地持ち株会社Tokyo Gas Australia 1 Pty Ltdの全株式を譲渡する。譲渡先はEIG Global Energy Partnersのオーストラリア現地法人MidOcean Energy Holdings Pty Ltd。
追記事項
2023/04/26
同日発表した2023年3月期決算短信の中で譲渡価額について約21億5000万ドル(約2880億円)と明記。
2024/01/11
譲渡予定を2024年2月末にすると発表。
2024/03/19
譲渡予定時期を未確定に変更すると発表。オーストラリア政府からの承認受領が当初想定よりも時間を要しているためとしている。
2024/03/28
3月28日付で譲渡手続きが完了したと発表。