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ホクリヨウ、イセ食品傘下「トーチク」からの鶏卵事業買収を中止

2022-04-19

ホクリヨウは19日、鶏卵最大手のイセ食品(東京都千代田区)の傘下企業、トーチク(札幌市)からの鶏卵事業買収を取りやめたと発表した。今年2月の大雪によるトーチク関連資産の被害状況を踏まえ、事業性を再検討した結果、当初の目的を達成することが困難との判断から、1月に交わした契約の解除を申し入れていた。発表によると、トーチクから18日付で契約解除通知を受け取った。

ホクリヨウは北海道内における鶏卵事業の基盤強化を目的に、トーチクの鶏卵事業(直近売上高は20億円)を5億円で買収することで合意。しかし、その後の大雪被害で対象資産の事業性を改めて精査する必要があるとし、買収金額を再試算するとともに、買収期日も当初予定の4月1日を6月1日に変更していた。

トーチクの親会社であるイセ食品は「森のたまご」「伊勢の卵」などの自社ブランドで知られる鶏卵最大手。しかし、3月上旬に債権者から東京地裁に会社更生法を申し立てられ、事実上、経営破綻。3月末に会社更生手続き開始決定を受けた。

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