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TCSホールディングス、露出計メーカーのセコニック<7758>をTOBで子会社化

2021-11-12

TCSホールディングス(旧東京コンピュータサービス、東京都中央区)は12日、露出計の大手メーカー、セコニックの非公開化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。80%強の株式を取得し、子会社化する。買付代金は約45億5300万円。残る約20%の株式は現在筆頭株主のMUTOHホールディングスが継続保有する。TCSホールディングスはソフトウエア開発や企業の情報システム構築にとどまらず、関連するメーカーや商社を傘下に取り込み、総合エンジニアリング集団として業容拡大している。セコニックはTOBに賛同している。

TOB主体はTCSホールディングスが全額出資で設立したTCSアライアンス(東京都中央区)。セコニック株式の買付価格は1株につき3400円で、TOB公表前日の終値1041円に226.61%のプレミアムを加えた。買付予定数は所有割合80.23%にあたる133万9234株。買付予定数の下限は46.9%にあたる78万2900株に設定。TCSホールディングスは現在、グループで22%近くの株式を保有している。

買付期間は11月15日~12月27日。決済の開始日は2022年1月5日。公開買付代理人はみずほ証券。

セコニックは1951年に成光電機工業として発足し、露出計の製造に乗り出した。1960年にセコニックに社名変更。1963年に東証2部に上場。自社開発事業として露出計をはじめ、光学式マーク読取装置、温湿度記録計、粘度計などを手がけるが、市場規模は伸び悩んでいる。また、複写機関連などの受託生産事業もここへきて停滞している。

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