ミネルヴァ・ホールディングス＜3090＞、TOBで株式を非公開化へ

ミネルヴァ・ホールディングスは13日、筆頭株主でベルギー投資会社のSOPARJA S.P.R.L.（ソパージャ）がTOB（株式公開買い付け）を実施し、株式を非公開化すると発表した。ソパージャはフランスのアウトドア・スポーツ用品大手オキシレングループの傘下企業。ミネルヴァHDの中島成浩社長はソパージャの取締役に就任しており、ミネルヴァHDは「実質的なMBO（経営陣による買収）に類する取引」としている。厳しい小売りの事業環境や価格競争の激化などを考慮し、抜本的な経営改革が実行できる体制にするには株式の非公開化が必要と判断した。創業家一族の保有株式以外の全株式取得を目指しており、買付代金は最大で5億8600万円。TOBが成立すれば、東証1部への上場は廃止となる。

買付価格は1株につき935円で、前営業日の終値713円に31.14％のプレミアムを加えた。買付予定数は62万6974株。下限は35万5150株に設定した。買付期間は2014年3月14日～5月16日。決済の開始日は5月23日。公開買付代理人は三田証券。

ミネルヴァHDは2000年に設立。2007年に大証ヘラクレス（現ジャスダック）に上場した。オキシレングループとは、2009年から同社ブランドの日本での販売代理店を展開するなど提携関係にあった。