カラカミ観光は、MBO(経営陣による買収)により株式を非公開化することを決めた。代表取締役会長の唐神久美子氏と代表取締役社長の片山達哉氏が所有するKKT(札幌市)がTOB(株式公開買い付け)を実施し、自己株式を除くすべての株式の取得を目指す。
カラカミ観光は不況による法人団体客・個人客の減少、販売価格の低下などを背景に3期連続で純損失を計上している。長期的な視点に立った抜本的な経営改革を実行するには、改革に伴うリスクが株主に及ばないよう非公開化する必要があると判断した。
買付価格は1株につき120円で、公表前営業日の終値73円に対して64.4%のプレミアムを加えた。買付予定数は631万6088株で、下限は345万2924株(所有割合40.2%)。買付代金は最大で7億5700万円。買付期間は2009年11月8日から12月20日まで。決済の開始日は12月28日。