田中亜鉛鍍金は、MBO(経営陣による買収)を実施し株式を非公開化すると発表した。代表取締役社長の田中成和氏が代表を務める田中ホールディングス(大阪市)がTOB(株式公開買い付け)を実施し全株式の取得を目指す。
公共投資の抑制や生産量の現象などにより溶解亜鉛めっき業界が低迷する中、田中亜鉛鍍金は製造技術の底上げやコスト削減、海外市場への進出など、抜本的な事業構造改革が必要となっていた。そのため、株主へのリスクを回避し上場維持コスト削減のためにも非公開化が最善と判断した。
買付価格は1株あたり200円で、公表前営業日の終値141円に対して41.8%のプレミアムを加えた。買付予定数は644万3570株(所有割合は議決権ベースで100%)で、下限は481万2200株(同74.68%)。買付価額は最大で12億8800万円となる。買付期間は2月8日から3月23日まで。決済の開始日は3月30日。