エノテカは、MBO(経営陣による買収)を実施し株式を非公開化すると発表した。投資ファンドのユニゾン・キャピタル・グループとエノテカの取締役であるジョージ・ジョセフ・ホー氏などが出資するバッカス(東京都千代田区)がTOB(株式公開買い付け)を実施する。
エノテカは、ワインの平均購買単価の下落やボルドー産ワインの仕入れ価格の高騰が進む中、消費者の嗜好の変化に対応した店舗運営やアジアを中心とする海外への出店加速などの取り組みが不可欠となっていた。そのため、株式を非公開化し、株主へのリスクを回避したうえで、大胆な経営改革を推し進めることにした。
買付価格は12万円で、公表前営業日の終値8万1600円に対して47.1%のプレミアムを加えた。買付予定数は5万1856株で、下限は3万4571株。買付価額は最大で62億2200万円。期間は2月3日から3月17日まで。決済の開始日は3月28日。