投資会社のクオンタム・エンターテイメント(東京都千代田区)は、吉本興業に対し株式の非公開化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。クオンタム・エンターテイメントはソニー前会長の出井伸之氏が社長を務める特定目的会社(SPC)。吉本興業はTOBに賛同の意見を表明している。

クオンタム・エンターテイメントとその親会社で経営戦略コンサルティング会社のクオンタムリープに対しては、フジ・メディア・ホールディングスや日本テレビ放送網など在京民放キー局のほか、電通、ソフトバンク、ヤフーなどが合計190億円を出資する。また別のファンドからも50億円の出資を受けることを予定している。

メディア関連の出資者にとっては、吉本興業との資本関係を強化することで、今まで以上にスピーディーに優良コンテンツの供給が受けられるようになる。また、吉本興業は株式を非公開化することで、短期的な業績変動に左右されずに、コンテンツやビジネスモデルのアジア展開など中長期的な競争力強化を目指す。

TOBの買付価格は1株あたり1350円。TOB公表前営業日の対象株式の終値1292円に対して約4.5%のプレミアムを加えた。

買付予定数は3748万5962株で、下限は2624万174株(所有割合70%)。買付予定額は最大506億600万円。

買付期間は2009年9月14日から10月29日までを予定。決済の開始日は11月10日。