ベルグアースは10日、種子・苗・農園芸資材卸の伊予農産(松山市。売上高24億3000万円、営業利益300万円、純資産5億円3800万円)との間で11月をめどに経営統合を目指すことで基本合意したと発表した。アグリベンチャー企業として成長戦略を加速するのが狙い。伊予農産は1948年に設立し、種苗業界で70年を超える業歴を持つ。ベルグアースは同社と野菜苗・農業資材で取引関係にある。経営統合の具体的な方法、スケジュールなどは今後協議する。
テクノプロ・ホールディングスは、ソフトウエア開発のインドRobosoft Technologies Private Limited(カルナータカ州。売上高27億5000万円、税引き前利益10億5000万円、純資産16億4000万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。海外でソフト開発の中核的拠点を確保する狙い。取得価額は120億円。2021年8月下旬に株式の80%、2022年7月に残る20%を取得する予定。
大和ハウス工業は米国子会社を通じて、戸建住宅・宅地分譲開発事業の現地CastleRock Communities,L.P.(テキサス州。売上高534億円、営業利益83億1000万円、純資産45億5000万円)の持ち分80%を取得し子会社化することを決めた。米国東部、西部に続き、南部で住宅事業に本格的に進出する。取得価額は約448億円。取得は2021年8月中に予定。
岡本硝子は、ミネベアミツミ傘下で薄板精密成形ガラスを製造するJAPAN 3D DEVICES(新潟県柏崎市。売上高3700万円、営業利益△4億4200万円、純資産9億3500万円)を子会社化することを決めた。ミネベアミツミとの2014年以来の合弁関係を解消し、ミネベア側の持ち分(所有割合80%)を取得し、持ち株比率を議決権ベースで99.97%に高める。取得価額は5億1200万円(無議決権株式の購入代金を含む)。取得予定日は2021年8月16日。
日総工産は、製造請負を主力とするベクトル伸和(愛知県知立市。売上高5億4100万円、営業利益1億100万円、純資産3億8200万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。製造派遣や製造請負などの既存領域拡大の一環。取得価額は非公表。取得予定日は2021年8月31日。
第一生命ホールディングスは10日、豪州金融大手、ウエストパック銀行グループ傘下の生命保険会社ウエストパック・ライフ(シドニー。保険料等収入893億円、純利益△144億円、純資産1443億円)を買収すると発表した。豪子会社を通じて100%の株式を取得する。取得金額は約740億円。豪での保険会社買収は3社目で、成長市場と位置づける同国での事業を拡大する。第一生命HDはウエストパック・ライフに出資も予定しており、株式取得と合わせた総投資額は1011億円となる。2022年8月から23年1月までの買収完了を見込む。
日本化学工業は、ケミカルフィルター・空調設備機器製造子会社の日本ピュアテック(名古屋市。売上高24億5000万円、営業利益9400万円、純資産27億円)の全株式を、半導体関連装置製造のミラプロ(山梨県北杜市)に譲渡することを決めた。経営資源の最適配置の一環。日本化学工業グループが主力とする化学品の製造との関連性が低いことなどから、事業上の相乗効果が期待しにくい状況だったという。譲渡価額は35億円。譲渡予定日は2021年9月30日。
ヒューマンクリエイションは、ERP(統合基幹業務システム)に関するコンサルティング業務を主力とするヒューマンベース(大阪市。売上高1億7000万円、営業利益1600万円、純資産8500万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。ERP分野のノウハウや顧客基盤を取り込むとともに、コンサルティング・上流工程領域の拡大を通じて、より利益率の高いシステム開発案件の獲得につなげる。ヒューマンベースは1990年に設立。取得価額は4億800万円。取得予定日は2021年10月1日。
いつもは子会社を通じて、スノーボードを中心にスポーツ用品を製造・販売するビーラン(大阪府吹田市。売上高18億5000万円、営業利益9100万円、純資産4億3100万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。いつもはD2C(ディーツーシー)・EC(電子商取引)ブランド企業の経営支援を主力とし、その一環。M&Aによって自社ブランドとして保有することで対象企業の成長加速につなげる。取得価額は非公表。取得予定日は2021年10月1日。
北興化学工業は、OATアグリオから水稲除草剤「ベンゾフェナップ・ベンフレセート原体及び含有製剤」事業を取得することを決めた。国内外における水稲除草剤事業の拡大が狙い。当該事業の直近売上高は5億4000万円。取得価額は非公表。取得予定日は2021年9月末。