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大日本塗料<4611>、住友化学系の中堅塗料メーカーの神東塗料<4615>をTOBなどで子会社化

2025-02-06

大日本塗料は創立100年を迎える2030年3月期に売上高1000億円(2024年3月期719億円)、営業利益100億円(同49億円)を目指しており、この目標達成に資すると判断した。一方、神東塗料は経営立て直しに向けて事業構造改革を進める中で、パートナー企業を探していた。

大日本塗料は神東塗料の筆頭株主である住友化学が所有する45.17%(間接所有を含む)を取得する。そのうえで、神東塗料が実施する第三者割当増資を引き受け、最終的に所有割合50.1%とする。神東塗料の東証スタンダード市場への上場は維持される。

買付価格は1株につき90円で、TOB(株式公開買い付け)公表前日の終値141円を36.17%割り引いた。買付予定数は1552万株。下限は所有割合45.16%(増資後の所有割合41.09%)にあたる1398万9000株で、住友化学の所有分と同数に設定した。買付代金は最大13億9680万円だが、買付価格がディスカウントであるため、一般株主からの応募はないとみられる。

買付期間は2月7日~3月10日の20営業日。決済の開始日は3月17日。公開買付代理人は三菱UFJモルガン・スタンレー証券。

神東塗料はTOBに賛同しているが、応募については株主の判断に委ねることを決めた。

神東塗料へのTOBが成立後、大日本塗料は最大で約3億9000万円の第三者割当増資(1株127円)を引き受け、9.02%(増資後の所有割合)の株式を取得する。

神東塗料は1901年に塗料製造を目的に神戸ボイル油として創業。1933年に東洋塗料との合併で神東塗料が発足した。東証1部上場などを経て、2022年4月に東証スタンダード市場に移行した。水道用ダクタイル鋳鉄管合成塗料をめぐる不適切行為の影響などで業績が悪化し、2024年3月期まで3期連続で最終赤字に陥っていた。

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