米投資ファンドのKKRは19日、富士ソフトに対して実施中のTOB(株式公開買い付け)について、12月19日までとしていた買付期間を2025年1月9日まで10営業日延長すると発表した。米投資ファンド同士による争奪戦に発展している富士ソフトをめぐっては18日、対抗するベインキャピタルがKKRのTOBが撤回もしくは不成立に終わった場合、会社側の賛同がなくともKKRを上回る価格(1株9600円)でのTOBを行う方針を発表している。
KKRは1株9451円とする買付価格を変更していない。19日の富士ソフト株の終値は前日比39円高9810円で、KKR、ベインの買付価格を上回る高値圏で推移している。
KKRは富士ソフトへのTOBを2段階方針で行っており、現在実施しているのは第2回分。第1回TOBで約34%の株式を取得した。