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日本出版貿易<8072>、トーハンのTOBを受け入れて株式を非公開化

2024-08-14

日本出版貿易は14日、出版取次大手のトーハン(東京都新宿区)によるTOB(株式公開買い付け)を受け入れ、株式を非公開化すると発表した。トーハンは日本出版貿易の株式21.51%を所有する筆頭株主。買付代金は最大17億800万円。“本離れ”で出版市場の縮小が続く中、トーハンとの連携により海外事業の拡大やデジタルシフトを進める。

日本出版貿易はTOBに賛同し、株主に応募を推奨することを決めた。TOBが成立すれば、東証スタンダード市場への上場が廃止となる見通し。

トーハンによる日本出版貿易株の買付価格は1株につき4000円で、TOB公表前日の終値2700円に48.15%のプレミアムを加えた。

第3位株主の講談社(東京都文京区)や、第4位株主の宮脇商事(高松市)など大株主3者は、所有する計17.23%の株式についてTOBに応募しない。

買付予定数は42万7197株。下限は所有割合27.92%にあたる19万4700株で、トーハンの所有分と不応募株式を合わせて所有割合が3分の2超となる水準に設定した。買付期間は8月15日~9月27日の30営業日。決済の開始日は10月4日。公開買付代理人は東海東京証券。

日本出版貿易は1942年に書籍・雑誌や日本の伝統雑貨品の北米・南米輸出を目的に設立。和書(学術専門書、日本語学習書など)、文具、音楽CDなどの輸出と、洋書の輸入を主力とし、近年はオンライン英会話学校へのデジタル教材の提供も手がける。

同社は1963年に東証2部に上場。上場を一時廃止した後、1997年に株式を店頭登録。ジャスダック上場を経て、2022年4月に東証スタンダード市場に移行した。トーハンとは1970年代初めに業務提携し、その後、資本関係を築いた。

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