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タツタ電線へのTOB、ENEOSが買付期間を延長

2024-07-19

ENEOSホールディングスは19日、傘下のJX金属(東京都港区)を通じて実施中のタツタ電線に対するTOB(株式公開買い付け)について、同日までとしていた買付期間を8月2日まで10営業日延長すると発表した。タツタ電線の株価が買付価格の1株720円を上回る高値圏で推移し、TOB成立が困難視される状況だった。買付価格はタツタ電線の企業価値を十分に反映しているとして変更していない。タツタ電線株の19日の終値は前日比4円高の730円だった。

ENEOSは2022年12月に、タツタ電線をTOBで完全子会社化する計画を発表。2023年6月をめどにTOB開始を目指していたが、中国当局の審査が長引いたため、予定より1年遅れて今年6月21日から買い付けが始まった。

ENEOS傘下のJX金属はタツタ電線株の約37%を保有し、同社を持ち分法適用関連会社としている。TOBで残る株式を追加取得する予定で、買付代金は最大281億円。資源不足・枯渇の深刻化や国内市場の縮小など非鉄金属産業を取り巻く環境変化に対応し、成長分野の電子材料関連事業の基盤拡充を狙いとする。

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