スパークス・グループは25日、いすゞ自動車傘下の自動車部品メーカーであるIJTTに実施中にTOB(株式公開買い付け)について、買付価格をこれまでの1株812円から850円に引き上げると発表した。ただ、25日のIJTT株価の終値は864円と、引き上げ後の買付価格を上回ることから、TOBの成立はなお微妙な情勢だ。12月25日までとしていた買付期間も2024年1月15日まで10営業日延長する。
IJTTへのTOBは11月13日に始まった。当初提示した買付価格812円はTOB前の株価に18%余りのプレミアムを加えたものだったが、TOB開始直後から買付価格を上回る株価の高値圏が続いていた。TOBを通じて、親会社であるいすゞの保有分(43.19%)を除く約57%の株式取得を目指している。