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大成建設<1801>、ピーエス三菱<1871>をTOBで子会社化|東証プライム上場は維持

2023-11-09
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大成建設が本社を置くビル(東京・西新宿)

大成建設は9日、ピーエス三菱に対して子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を行うと発表した。過半数をわずかに超える株式50.2%の取得を目指す。買付代金は最大240億2800万円。ピーエス三菱は国内土木事業のうち成長が見込まれる高速道路の大規模リニューアル(更新・修繕)分野やコンクリート橋梁新設工事などに強みを持つ。ピーエス三菱の東証プライム市場への上場は維持される。

ピーエス三菱の筆頭株主であるUBE三菱セメント(東京都千代田区)は保有する33.46%、第2位株主の太平洋セメントは保有する9.48%の株式のすべてをそれぞれTOBに応募する予定。ピーエス三菱はTOBに賛同している。

ピーエス三菱株の買付価格は1株につき1010円で、TOB公表前日の終値785円に28.66%のプレミアムを加えた。買付予定数の上限は所有割合50.2%にあたる2379万501株。下限は42.94%にあたる2035万1654株で、UBE三菱セメント、太平洋セメントの両社による所有分と同数に設定した。

買付期間は11月10日~12月11日の21営業日。決済の開始日は12月18日。公開買付代理人は野村証券。

過半数を取得できなかった場合、TOB終了後3カ月をめどに市場内取得と第三者割当増資を通じて所有割合が50.1%となるように株式を追加取得する計画。

ピーエス三菱は1952年に東日本重工業(現三菱重工業)が試作・研究していたプレストレストコンクリート製品の事業化を目的に、ピー・エス・コンクリートとして設立。1962年に東証2部に上場。1991年にピー・エスに社名を変更し、1996年に東証1部に昇格した(2022年4月に東証プライム市場に移行)。その後、2002年に三菱建設と合併して現在のピーエス三菱に改めた。

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