T＆K TOKA、英投資ファンドなど3社のTOBに「反対」を表明

中堅インキメーカーのT＆K TOKAは6日、同社に対して英国投資ファンドのニッポン・アクティブ・バリュー・ファンド（ロンドン）など3社が実施中のTOB（株式公開買い付け）について、反対の意見表明を発表した。これにより、今年初となる敵対的TOBに発展した。3社は現在22.88％の持ち株比率をTOBで40～44％に引き上げる計画。T＆Kは反対理由として、TOBが成立した場合、公開買付者グループが実質的に経営支配権を取得することになり、企業価値ひいては株主共同の利益を毀損する可能性が高いなどとしている。

T＆Kに対してTOBを実施しているのはニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドのほか、米国マイケル・ワン・サウザンド・ナイン・ハンドレッド・トゥエンティ・ファイブ・エルエルシー（デラウェア州）、Hikari Acquisition（東京都港区）。T＆Kは紫外線（UV）硬化型インキでトップシェアを持つ。TOBは1月10日に始まり、2月20日を期限としているが、T＆Kはこれまで意見表明を留保していた。

T＆K株の買付価格は1株につき1300円。買付代金は最大63億8500万円。T＆K株の6日の終値は1267円で、公開買付者が提示した買付価格を下回っている。