日本高周波鋼業は28日、自動車部品用金型の設計・製造を手がける子会社の高周波精密(千葉県市川市)で45歳以上の従業員を対象に60人程度の希望退職者を募集すると発表した。全従業員108人(3月末)の半数以上にあたる。脱炭素化を背景にエンジン車から電気自動車(EV)へのシフトが急速に進む中、同社が主力とする駆動系関連部品向け金型の需要減少に対応し、事業規模を縮小する。
募集期間は7月1日~7月29日(退職日は2023年3月末)。応募者には割増退職金を支給し、再就職を支援する。
さらに2023年4月1日には日本高周波鋼業子会社で鋼材加工のカムス(群馬県太田市)との統合・移転を計画。高周波精密の金型・工具事業をカムスに移管し、生産拠点(市川市)もカムスの本社工場に集約する。
日本高周波鋼業は神戸製鋼所傘下の特殊鋼メーカー。