古河スカイは、連結子会社である日本製箔に対して完全子会社化を目的に株式公開買い付け(TOB)を実施することを決議した。日本製箔はTOBに賛同の意見を表明しており、TOB成立後は上場廃止となる。
日本製箔は、アルミニウム箔の製造・販売を主力とする。同社が属する食料品用包装材分野、日用品等分野、電気・電子分野、自動車分野ではそれぞれで厳しい状況が続いており、安定的かつ競争力ある経営を続けるには多くの課題があった。
古河スカイは、箔事業につき、医薬品包装などの高度な加工、産業用向けアルミニウム箔や特殊箔は今後拡大が期待できるコア事業分野であると判断した。今回の子会社化により、経営全般での連携を強固にし、事業拡大と高収益体質を取り戻すことを目指す。
TOBの買付価格は1株あたり150円。TOB公表前営業日である2009年5月18日の対象株式の終値101円に対して48.51%のプレミアムを加えた。
TOBの買付予定数は1416万8800株で、買付額は21億2000万円。
公開買付期間は2009年5月20日から7月13日まで。