フジタは、親会社のフジタ・ホールディングス(東京都港区)が完全子会社化を目的にフジタの普通株式と新株予約権をTOB(株式公開買い付け)により取得すると発表した。フジタ・ホールディングスは米金融大手のゴールドマン・サックス・グループ・インク(ニューヨーク州)の完全子会社で、現在普通株式の44.86%、C種優先株式の100.00%を所有している。フジタはTOBに賛同している。TOB成立後、フジタは上場廃止となる見通し。
フジタは2005年に経営再建のため金融機関に金融支援を要請した上で、フジタ・ホールディングスを割当先とする第三者割当増資を実施。同社が筆頭株主となり経営改革を実施してきたが、サブプライム問題などを背景に経営環境が悪化していた。今回、完全子会社化で株式を非公開化することにより、経営改革をより機動的に進める。
普通株式の買付価格は1株あたり200円。TOB公表前営業日の対象株式の終値136円に対して47.1%のプレミアムを加えた。
買付予定数は1809万8461株で、買付予定額は38億3000万円(買付手数料含む)。
公開買付期間は2008年9月26日から11月17日までを予定している。