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カヤバ<7242>、二輪車・四輪車用ばねメーカーの知多鋼業<5993>をTOBで子会社化

2024-11-11

カヤバは11日、二輪車・四輪車用ばねメーカーの知多鋼業に対して完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を行うと発表した。買付代金は最大170億円。カヤバは知多鋼業株の11.56%を所有する筆頭株主。知多鋼業はカヤバが主力とする油圧機器製品の重要部品を手がけ、海外3カ所では合弁工場を運営するなど、かねて緊密な関係にあり、経営の一体化でサプライチェーン(供給網)の強靭化や競争力の向上につなげる。2025年1月下旬をめどに買い付けを始める予定。

買付価格は1株につき2010円。TOB公表前営業日の終値855円に135.09%のプレミアムを加えた。買付予定数は846万8483株。下限は所有割合55.11%にあたる527万6700株。

知多鋼業はTOBに賛同し、株主に応募を推奨することを決めた。TOBが成立すれば、同社の名証メイン市場への上場は廃止となる。

知多鋼業は前身の知多鋼業所(1946年創業)を継承して1956年に設立し、線ばね、薄板ばね、自動車用金具などの製造を始めた。1979年に株式を店頭登録後、1981年に名証2部に上場した(2022年4月に名証メイン市場に移行)。

カヤバは知多鋼業が2006年に実施した第三者割当増資を引き受けたのに伴い資本関係を形成。以降、インドネシア、チェコ、中国に合弁で生産会社を設立するなど、国内外で緊密な関係にある。

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