ホリイフードサービス、シティクリエイションによるTOBに賛同表明

飲食店経営のホリイフードサービスは17日、営業代行や経営コンサルティングを手がけるシティクリエイションホールディングス（東京都板橋区）によるTOB（株式公開買い付け）について、賛同意見を表明した。これを受け、シティクリエイションは18日からホリイフード株の買い付けを始める。

ホリイフードをめぐっては麻布台1号有限責任事業組合（東京都港区）が実施したTOBが6月半ばに不成立になったが、この買付期間中、シティクリエイションは麻布台1号を62円上回る1株392円の買付価格を提示し、対抗TOBの意向を明らかにしていた。17日のホリイフード株終値は390円。

ホリイフードの親会社であるOUNH（東京都新宿区）が昨年7月に経営破綻。シティクリエイションによるTOBはOUNHが所有するホリイフード株52.5％を破産管財人から取得することを目的とする。

麻布台1号が5月半ばに開始したTOBも同様の趣旨で行われていたが、シティクリエイションが麻布台1号を上回る買付条件を提示したことから、破産管財人が麻布台1号のTOBへの応募を見送った経緯がある。シティクリエイションはホリイフードの賛同を対抗TOB開始の前提としていた。

ホリイフードはTOBに賛同し、応募については株主の判断に委ねることを決めた。TOB成立後もホリイフードの東証スタンダード市場への上場は維持される。

買付予定数の上限は所有割合64.97％にあたる368万5300株。買付代金は最大14億4385万円。買付期間は7月18日～8月29日の30営業日。

ホリイフードは北関東を地盤に、居酒屋「隠れ菴 忍家」のほか、牛タン店、イタリア料理店、もつ鍋店などを展開する。